二千五百四十八夜、じいじの高校生生活 1203 三年生 158 二学期から 140
今日は、じいじの番です。
眠れないのかい、それは困ったねえ。じゃあ、少しお話をしてあげようかね。どんなことがいいかな。何がいい?
「…………。」
そうだねえ、じゃあ、じいじが子供の頃のお話をしようかねえ。
まだ、高校生の頃のことだけれど……。
──じいじが慌てて鼻を触ってみると、鼻柱の真ん中あたりに(左右の鼻の穴の間にある柱のようになっている部分のこと……。)七、八ミリの長さのつららが生えていた……。
でも……固く凍っているわけではなかったようだ……。
たぶんそれは、寒さの中で鼻水が垂れてきていて、それがそのままそこで乾いてしまったのか、それが原因で徐々に生長をしていったのだろうと思う……。
「……え?……うわ!……なんだこれ~~~……。
……最悪だよ~~~。」
「……ああ、まあ……みんな、似たようなものだからな……。……気にすることはないぞ……。」
H君はそう言いながらも、顔の向きはじいじの方を直接見ないようにしているようだった……。
……しかし、いろいろあったのだけれど……こうして、じいじの初体験となる、アルバイト第一日目の午前中の仕事がなんとか終わった……。
「……また、午前中以上に長い午後の仕事でも、この寒さの中で突っ立っていても耐えられるように、この際たっぷりと温まっておかないとなあ……。」
みんなでお昼のお弁当やらを簡易事務所で済ませた後は、じいじを含めてH君の友達のみんなが、寄って集ってストーブの周りに集まっていた……。
ストーブの熱気に当たりながらそこで話されることは、午前中にあったおかしな話や、変わった話……それに、ひどい目にあった話などだった……。
それらの話に共通したことは、こちらの親切心が、相手には要らぬおせっかいになってしまうことがある……ということだった……。
やはり、この事務所でおじさんから言われたように、余計な気を回すことなく、あまり深入りをしないようにしておかなくてはいけないということだった……。
そんな行動は、世の中の流れには逆行をしているように感じるのだ……。
けれど、この駐車場を含む特殊な娯楽施設では、そんな甘い考えが通用しないような雰囲気が流れているということなのかも知れなかった……。
じいじには、それが良いことなのか、はたまた悲しいことなのかについては、正直わからなかった。
でも、この現実はそのままの形で受け入れなくてはならないことなんだろうなあ……ということについては、じいじにも薄々は感じられていた……。
……というのかなあ……微妙なんだけれど……。
これは、じいじたち高校生の考え方とはまるで異なっている価値観なのだろうかなあとも思う……。
そして、この施設内ではすべてのことが、普通の価値観とは異なった価値基準でもって、動いているのかもしれない……ということになるのだろうかなあ……と、じいじは思った……。
【ご注意】……これはあくまでも、この頃限定での、じいじ個人の感じた感想ですからね……。
現在での同系統の施設については、様々な企画や努力によって家族がそろって楽しめるようなものになっているということらしいです……。
……筆者は訪れたことがないのですが、友人たちが訪れた時の印象や感想からは、じいじが感じたような雰囲気は感じられなかったということです……。
……くれぐれも誤解がないようにお願いしますね……。 かしこ……。
おや、眠たくなってきたかい、それじゃあ、おやすみ、いい夢を見てね。
良い夢に恵まれますように、おやすみなさい。また次の夜に……。




