二千五百四十二夜、じいじの高校生生活 1200 三年生 155 二学期から 137
今日は、じいじの番です。
眠れないのかい、それは困ったねえ。じゃあ、少しお話をしてあげようかね。どんなことがいいかな。何がいい?
「…………。」
そうだねえ、じゃあ、じいじが子供の頃のお話をしようかねえ。
まだ、高校生の頃のことだけれど……。
──・レース等の終了後、ここからの帰りの時間帯には、道路が非常に混みあうことになる……。
なので、それを避けたいと思うためなのか、急ぐあまりに不機嫌になってしまう人が出てくることがある……。だから、各自の言動には注意をする必要がある……。
・急いでいたことが原因なのか、自分の車をどこに停めたのかを忘れてしまう人が結構出てくる……。そんな時の応対には、面倒がらずに丁寧に対応すること……。
そのほか、誘導員の施設内入場は原則禁止……ということなどが説明された……。
もちろん、分からないことや不安なことがあったら、遠慮なく相談すること……。
わからないことがあったら自分で判断せずに、必ずこの事務所にいる人に相談すること……。
じいじたちが実際に駐車場に配置がされるときには、この施設の警備員が同時に配置されているので、彼らの指示には必ず従うこと……なども同時に説明がされて徹底がされることになった……。
最後に、一番大切なこととして説明と注意事項の指示があった。
それは……車の駐車位置を案内・指示することまではしてもいいけれど……。それ以上のこと、例えば車の駐車位置へのバック誘導や援助などについては決して行ってはいけないということだった。
親切心を起こして間違って誘導するのはもちろんのこと、車の位置の修正やストップ指示なども絶対に行ってはいけないということだった……。
車の運転手が誘導を取り違えて周囲へとぶつけてしまった場合や、そのほかの原因で駐車場内での事故が起きてしまった場合に、その責任を押し付けられてしまう……ということが起きてしまうことがあるということらしいのだ……。
そんなときには、大変面倒なことになってしまうので、駐車位置の指示まではしてもいいけれど、バック誘導や援助までは絶対にしてはいけないということだった……。
だから、車の運転者に駐車位置の指示をしたら、その後はできるだけそこからすぐに離れることを繰り返し申し渡された……。
それから、じいじたちは、交通安全表記がされた、黄色いトラ柄模様の交通安全ベストと交通安全腕章が各自に配られた……。それに加えて、黄色い交通安全帽子もセットだった……。
まあ……これは確かに……交通安全用品セットなのだろうけれどなあ……。
じいじには、なんだか……非常に微妙な気がしてきたのだった……。
それに、それらはまだ真新しい様子で、新品のビニール樹脂から立ち上るあの独特な臭いが、あたり一面にプンプンとまき散らされていたからねえ……。
「…………。」
じいじもふくめて、ここにいるH君の友達全員が絶句してしまっていた……。
おや、眠たくなってきたかい、それじゃあ、おやすみ、いい夢を見てね。
良い夢に恵まれますように、おやすみなさい。また次の夜に……。




