二千五百三十九夜、ばあばの社会人生活 129 ばあば就職する 129 印刷会社 102
今日は、ばあばの番です。
眠れないのかい、それは困ったねえ。じゃあ、少しお話をしてあげようかね。どんなことがいいかな。何がいい?
「…………。」
そうだねえ、じゃあ、ばあばがまだ若かった頃のお話をしようかねえ。
ばあばが就職をした頃のことだけれど……。
──ただ、ただ、だらだらと繰り返しているよりも、目標や成果が目に見えるようにしておいた方が、やる気には良い影響があることだろうし……。それに、満足感にも後押しができるような気がするんだ……。
それに、大きな街で行われるメーカー直営の写植機械操作等の講習会での、自分で満足ができるような成果が出るということは、ばあばの帰り道での ” ご褒美寄り道 ” への理由づくりにも貢献してくれていたかもしれないしねえ……。
そんなことを考えてしまうと、ばあばは、講習会へと行かれなかったということが、ちょっとだけ残念だったような気がするのだけれどなあ……。
でもまあ……ばあば自身の能力として、会社としてはそれほどお金を掛けたくないということなのだろうかなあ……。
でもそう思うと、ばあばには、過大な期待が掛けられてはいないということが分かって、かえって気が楽になってほっとするよねえ……。
どこかの誰かさんみたいに、チラシの版下作成のために、残業を重ねていかなくてはならないようになってしまうのは、さすがにばあばには無理だと思う……。
ここは……周囲から余計な目を引くことがないように……Iさんから言われているように、おとなしくしていたほうがよさそうな気がするんだよね……。
ばあばが無理をして頑張らなくても、与えられたお仕事については、それをきちんとこなしていればいいのだろうと思う……。
そうしていさえすれば、ばあばに対して誰も変な期待をせずに済むだろうし……。
ばあば自身にしても、どこにでも潜んでいるように感じられる、ブラックな流れに落ち込むことも避けられるだろうと思う……。
ばあばが常から感じているのは、ばあば自身はそれほどカリカリと働くことがあまり好きではないということ……。
適当なできる範囲で働いて、そこそこの収入が得られればそれで十分なような気がする……。
ばあばには、過大とも思えるような上昇志向は持ち合わせがない……。だから、なにがなんでも上の方の階層へと昇らないと人生での生き甲斐がない……というような気持ちも薄いと思う……。
もちろん、何かの拍子で楽ができればそれに越したことはないだろうかなあ……とは、正直思っているけれどねえ……。
ばあばは、自分で努力をせずに、でも……楽がしたい人間……なのかなあ……とも思う……。
ちょっと……都合が良過ぎるのかもしれないのだけれどねえ……。
そうして、今日の日もそろそろ……と、流れていくみたいだよ……。
……イッスンノハバ ナベブタシンニュウワ ハコガマエ……。
おや、眠たくなってきたかい、それじゃあ、おやすみ、いい夢を見てね。
良い夢に恵まれますように、おやすみなさい。また次の夜に……。




