二千五百三十八夜、じいじの高校生生活 1198 三年生 153 二学期から 135
今日は、じいじの番です。
眠れないのかい、それは困ったねえ。じゃあ、少しお話をしてあげようかね。どんなことがいいかな。何がいい?
「…………。」
そうだねえ、じゃあ、じいじが子供の頃のお話をしようかねえ。
まだ、高校生の頃のことだけれど……。
「──……おう……たのむわ~~~。俺の側に置いとくと焼け死にそうに熱くてなあ……。
どうにかなるのならそうしてくれや~~~。」
狭いハウスの真ん中に長机が置かれてあったものを、両方の壁にぺったりとくっつけてしまった……。そして、真ん中にスペースを作って、そこへとそのストーブを置くことにした……。
「……うお……。
これなら、俺も熱くはないし、中にいる全員にも温もりが回っていいんじゃないか……。
あはは……こんな置き方があったんだなあ……。さすが……お前ら頭いいなあ……。」
ここの責任者のような立場のおじさんはそんなことを言ってるのだけれど……。
この机や椅子の配置の仕方には、まだまだ良いところがありそうだった。
例えば……狭いスペースで両壁側に移動スペースがあると、誰か一人でも手前側の椅子に腰かけてしまうと、その先へと進む余地が途端になくなってしまうということがある……。
狭い部屋の真ん中に移動スペースをまとめて配置をすれば、場合によってはジグザグに歩くことにはなるのかもしれないけれど、まったく歩ける余地がなくなるということが避けられるだろう……。
皆が面と向かって一緒のテーブルでのお昼御飯が食べられなくはなるのだろうとは思うのだけれど……。
しかし、どうせ中心に置かれてあるストーブに向かって集まってから顔をそろえていれば、話をするにしても何にしても余計にでも親しみが湧くかもしれないし……。
そういう、今までにはなかっただろう良い効果が生まれるのかもしれないしね……。
それに、真ん中に置かれている机に向かって、全員の顔を見ながら会議がしたい……というのであるのならば、その時には机や椅子をそのように移動すれば済むことだ……。
でも、会議だとは言っても伝達事項ばかりが多い会議であるのならば、椅子の向きだけを変えての学校方式の配置で先生役が前で話せばいいことだしね……。
「……さてと……じゃあ……今日のアルバイトはあんたたちでいいんだな……。
それなら……ここに名前と住所地を書き込んでおいてくれないかい……。
まあ名前はともかくとして、住所については、細かい番地までは書かなくてもいいからな……。
これは、アルバイトの申し込みをしてもらった時の名簿と実際に来てくれた人の名前などを、突き合わせて確認をするために使うだけだからな……。
それが済んだら、作業をするにあたっての注意事項を少しだけ話してから、実際に車の誘導などをしてもらうことになるからな……。」
じいじたちは、おじさんの言葉に従って、行列を作ってから順番に名前と住所を書き込んでいった。
おや、眠たくなってきたかい、それじゃあ、おやすみ、いい夢を見てね。
良い夢に恵まれますように、おやすみなさい。また次の夜に……。




