二千五百三十四夜、じいじの高校生生活 1196 三年生 151 二学期から 133
今日は、じいじの番です。
眠れないのかい、それは困ったねえ。じゃあ、少しお話をしてあげようかね。どんなことがいいかな。何がいい?
「…………。」
そうだねえ、じゃあ、じいじが子供の頃のお話をしようかねえ。
まだ、高校生の頃のことだけれど……。
「──最初のうちは良かったのだけれどね……。その後になってから……もう、やけどをしそうになるくらいに熱くなってきてさあ……。
だからと言っても……どうやって火加減を調節していいのかわからなかったしね……。それに、火の消し方さえもよく分からなくて……。
結局……持って行っていたナップサックに入れたままで、家まで持って帰ってきたんだよね……。」
【ご注意】
○ッキンカイ○の構造は、燃料/ベンジン、を直接燃やすのではなく、気化したベンジンがプラチナ触媒と接触して、酸化反応を起こす際に発生する熱を利用しているということだそうです。
マッチやライターの火を近づけるのは、この触媒反応を開始させるために必要な温度(活性化エネルギー)を与えるためであり、芯に火を点けているわけではないということだそうです。お間違えの無いようにしてくださいね……かしこ。
……じいじたちは一塊にまとまって、バイト先の施設の正門付近までぞろぞろと歩いてきた。
集合時間までにはまだ少しだけ間があった……。
「……おう、車の誘導係のアルバイトの人たちかなあ……。
こちらの正門は、お客さんなどが出入りをするところだからなあ……。
アルバイトの人たちは、直接駐車場事務所の方へと向かって行ってくれないか……。
駐車場の方にも小さな事務所があって、そこに専門の担当者が詰めているからなあ……。
こちらは、場合によっては雰囲気が悪くなって、大騒ぎになってしまうようなことになってしまうかもしれないからなあ……。
そんなことはそうたびたびには起きないのだけれど……。ただなあ、いったんそんなことになってしまうと手が付けられなくなることがあるからなあ……。
……だからな、できるだけ近づかないほうがいいぞ……。
中には、とんでもなく不機嫌な人もいるようだからな……。
……ああ……そこの道を真っ直ぐ海のほうへ歩いていけば現場事務所があるからな……。そこで出欠や手続きなどができると思うから……。
今日は日曜日で、人出も多くなるだろうから、事故がないようにしてな……。
それに……今日は寒くなるらしいから……体を冷やし過ぎないように気を付けてなあ……。
まあ……今日一日、頑張ってくれよなあ……。」
じいじたちは、またゾロゾロと一塊になって歩いていく……。
しばらく歩いていくと、プレハブ小屋の簡単なつくりの小さな事務所が見えてきた……。
たぶん、ここが現場事務所なのだろうと、じいじたちは開けっ放しになっていた引き戸から中を覗いてみた……。
おや、眠たくなってきたかい、それじゃあ、おやすみ、いい夢を見てね。
良い夢に恵まれますように、おやすみなさい。また次の夜に……。




