二千五百二十七夜、ばあばの社会人生活 123 ばあば就職する 123 印刷会社 96
今日は、ばあばの番です。
眠れないのかい、それは困ったねえ。じゃあ、少しお話をしてあげようかね。どんなことがいいかな。何がいい?
「…………。」
そうだねえ、じゃあ、ばあばがまだ若かった頃のお話をしようかねえ。
ばあばが就職をした頃のことだけれど……。
──社長が出張などで不在の際には、専務がその代わりを務める……ということらしいのだけれど……。それはほとんどないらしかった……。
事実、ばあばが初めて専務の朝礼での話を聞いたのは、この会社に入ってからかなり後になってからだった……。
ただ、それについてのばあばの印象は、ちっとも面白くなくて、早く終わってほしいかなあ……という印象が残っただけだった……。
なにしろ……面白くない話の割には長々と続いて、なんだか自分自身の博識について鼻にかけているように聞こえてきてしまう……。
それだからなのか……じわじわと腹が立ってくるような……そんな印象が強かった……。
……まあ……会社のお偉いさんについての、これ以上はいらない……というような悪口は置いておいて……。
ばあばが転職してこの会社に入ってからの、ばあばにとっての第二日目が始まることになった……。
写植の責任者のKさんは、昨日に引き続いてチラシ広告をすることになっているらしい……。
Iさんは、この町からは少し離れている場所にある農業関係の協同組合の広報誌、○○農協だよりというものを担当していくのだということだった……。
これは、以前までは季刊だったということらしかった。
しかし、最近になってから隔月刊になったということなのだ……。
ばあばもこの広報誌をIさんと一緒に手分けをしながら採字することになるのだという……。
そんなに難しいことはないらしくて、拾っていく字数だけが多いということだった。
Iさんの話では、Iさんが一人で写植をすすめていく状態だと結構忙しくて、たまには残業をしなければならなくなってくることもあったということだった……。
もちろん、他の急ぎのお仕事が重なったりして、やむなく残業になってしまった……ということらしいのだけれど……。
しかしそれも、ばあばとIさんとが一緒になって写植をすることになれば、その分余裕が出てくるだろうし、残業になってしまうようなこともなくなる……のかもしれない……ということだった……。
しかし、会社の従業員が一人増えてしまったわけなのだ……。
そうなれば、どこかの部門で一人余剰人員を減らすのか……。それとも、今以上にお仕事の量を増やしていく以外には、増やしてしまった一人分の給料を捻出することはできないだろうと、ばあばは思う……。
……なのであれば、Iさんが考えているようには、うまくは運ばないかもしれない……と、ばあばには思えるのだけれどなあ……。
可能性としては、今後ますます忙しくなっていくのかもしれないなあ……と、ばあばは感じるのだけれど……。
たぶん……そっちのほうが、可能性としては、大きいのかもしれない……。
おや、眠たくなってきたかい、それじゃあ、おやすみ、いい夢を見てね。
良い夢に恵まれますように、おやすみなさい。また次の夜に……。




