表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2521/2540

二千五百二十一夜、ばあばの社会人生活 120 ばあば就職する 120 印刷会社 93

今日は、ばあばの番です。

 眠れないのかい、それは困ったねえ。じゃあ、少しお話をしてあげようかね。どんなことがいいかな。何がいい?

「…………。」

 そうだねえ、じゃあ、ばあばがまだ若かった頃のお話をしようかねえ。


 ばあばが就職をした頃のことだけれど……。

 ──ばあばにとってははじめての、いままでの学校がっこうなどの経験けいけんからは完全かんぜんはなれてしまっている、あたらしい職場しょくばのことをきたそうにしているようだった……。

 ばあばもおとうさんにたいして、今度こんど会社かいしゃでのことをとくかくしたいような気持きもちもなかった……。

 なので、おとうさんにとって面白おもしろかったかどうかはわからなかったけれど、ばあばは今日一日きょういちにち会社かいしゃこったことをはなしてかせた……。

 おとうさんは、その内容ないようなどのことについては、くちはさむようなことがなかった。

 ただにこにこしながら、だまってばあばのはなしいてくれていた……。

「……いろいろと親身しんみになっておしえてくれたり、相談そうだんってくれそうな、おねえさんのようなひと身近みじかにいて安心あんしんそうじゃないか……。

 仕事しごとなどのことでわからないことがあったら、遠慮えんりょなく彼女かのじょ相談そうだんするのは、おたがいに信頼しんらいができるようになる近道ちかみちかもしれないねえ……。

 ……頑張がんばりなさい……。」

 おとうさんからは、そんなことをわれた……。

 そんな食事しょくじあとは、食事前しょくじまえまでの作業さぎょうつづき……今日会社きょうかいしゃならったことについてのまとめなど……をしていく……。

 一通ひととおりその作業がんだばあばは、今度こんどは、これから使つかっていくことになる機械きかい文字版もじばん配列はいれつおぼえる作業さぎょうをすることにする。

 具体的ぐたいてきには、れい呪文じゅもんみたいな不思議ふしぎ文章ぶんしょう暗唱あんしょうしながら、今日支給きょうしきゅうされたメインプレートの文字もじ配列表はいれつひょうなかから、見出みだ文字もじひろ作業さぎょうはじめた……。

 ──イッスンノハバナベブタシンニュウワハコガマエ……ユミトカタホコヨツメイトクサ……イヌノアシウマノホネゲツカスイモクキンド……。

 そんな呪文じゅもんつぶやきながら、メインプレートの文字配列表もじはいれつひょうから、一、寸、乃、巾……大、小、女、子……虫、羽、竹、里……犬、足、馬、骨、月、火、水、木、金、土……と、指先ゆびさきしていく……。

 そして、つぎには……ひらがなとカタカナの、あいうえおじゅん配列はいれつを……いろはにほへと ちりぬるを わかよたれそ つねならむ うゐのおくやま けふこえて あさきゆめみし ゑひもせす……と、いろは歌順うたじゅん指先ゆびさき選択せんたくしていく……。

 日本語にほんご文字もじ構成こうせいは、漢字かんじよりもカナ文字もじのほうが圧倒的あっとうてきかずおおいということらしい……。

 なので、すこしでもはや文字もじひろうということをかんがえると、いちいちその文字もじがある場所ばしょかんがえることなく、カナ文字もじ自動的じどうてきひろえるようにならないと、文字もじ選択速度せんたくそくどげることができない……ということらしい……。

 だから、この作業さぎょうは……なによりもさきにカナ文字もじ配列はいれつれる……ということの練習れんしゅうになる、ということらしい……。

 ……こうして、ばあばのお仕事しごとたいする自主的じしゅてき練習れんしゅうは、この作業さぎょうきてしまって、ねむくなるまでつづいた……のかな……。

 

 おや、眠たくなってきたかい、それじゃあ、おやすみ、いい夢を見てね。

良い夢に恵まれますように、おやすみなさい。また次の夜に……。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ