表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2516/2540

二千五百十六夜、じいじの高校生生活 1187 三年生 142 二学期から 124

今日は、じいじの番です。

 眠れないのかい、それは困ったねえ。じゃあ、少しお話をしてあげようかね。どんなことがいいかな。何がいい?

「…………。」

 そうだねえ、じゃあ、じいじが子供の頃のお話をしようかねえ。


 まだ、高校生の頃のことだけれど……。

 ──……じいじは、伯父おじさんたちの家族かぞく使つかっている居間いまけるようにして、玄関げんかんからおく四畳半よじょうはんけていく……。

 そして本来ほんらい北側きたがわまどを、そのまま使つかっているくぐりえて、自分じぶんたちの部屋へやはいっていく……。

 ……現在げんざい、おばあちゃんが台所仕事だいどころしごとをしている母屋おもやとはちがって、そこはそとおなじような寒気かんきよどんでいた……。

 この部屋へやでは、はっきりとした隙間風すきまかぜかんじることはあまりないのだけれど……。

 しかし、この部屋の出入でいぐちあがはなは、えんしたとの空間くうかんふさぐためのいたけられてはいない……。

 そのために、おおきな容器ようきみずまるさい徐々(じょじょ)水位すいいげていくように、そとった空気くうきが、部屋のなかまっていくようなのだ……。

 いまは、足元あしもとからこしのあたりまで、あきらかにつめたい空気がとどこおっているのがかんじられるのだ……。

 じいじは、ぶるりとからだふるえるのを感じながら、ストーブにけた……。

 まるかたち対流型たいりゅうがたのストーブなのだけれど、大きくて性能せいのういものはくことができそうもない……。

 天井てんじょうひくくて、部屋の容積ようせきちいさいので、あっという酸素不足さんそぶそく不完全燃焼ふかんぜんねんしょうこしたり……。

 かない一酸化炭素いっさんかたんそ中毒ちゅうどくになってしまうような危険性きけんせいがあるかもしれないのだ……。

 それでも、部屋全体へやぜんたいぬくめようとするのには、対流型たいりゅうがたのストーブが便利べんりなのだろうとはおもう……。

 ただ、そとからかえってきたりして、っているからだぬくめようとするのには、なかなかにひまかるように思う……。

 今日きょうのように、っている部屋へやぬくもるまでの時間じかんが、ちきれないようにながかんじられるのが、残念ざんねんなのだ……。

 今度機会こんどきかいがあって、部屋へやくストーブをえるようなことがあったのならば、赤外線せきがいせん反射型はんしゃがたのストーブを使つかうことをかんがえてみたほうがいいのかもしれないなあ……。

 時期的じきてきには、いましの最盛期さいせいきなのか、テレビではさかんに新型しんがたのストーブのテレビ CM がおこなわれているようだ……。

 さむさによわいところがあるおばあちゃんも、ストーブの前面ぜんめんにいればかなりあたたかいのだろう、赤外線せきがいせん反射型はんしゃがたのストーブのほうが使つかいやすいのかもしれないしねえ……。

 それにいまのストーブは、石油せきゆ給油きゅうゆするさいには本体ほんたいうごかさなければいけないので、どうしても不便ふべんかんじてしまうようなところがあるしねえ……。

 じいじは、ストーブのほのおあお安定あんていしたあとになってから、そこをはなれて自分じぶんつくえのあるところまで移動いどうをした。

 つくえうえ乾燥かんそうさせていた版画はんが原版用げんばんよう版木はんぎは、のり裏張うらばりしてあった下絵したえしろくきれいにかわいているようだった……。


 おや、眠たくなってきたかい、それじゃあ、おやすみ、いい夢を見てね。

良い夢に恵まれますように、おやすみなさい。また次の夜に……。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ