表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2514/2548

二千五百十四夜、じいじの高校生生活 1186 三年生 141 二学期から 123

今日は、じいじの番です。

 眠れないのかい、それは困ったねえ。じゃあ、少しお話をしてあげようかね。どんなことがいいかな。何がいい?

「…………。」

 そうだねえ、じゃあ、じいじが子供の頃のお話をしようかねえ。


 まだ、高校生の頃のことだけれど……。

 ──じいじがそとて、倉庫そうことびらけてみる……。

 とびらけて、出入でいぐちはいったすぐのところには、なつあいだにはその姿すがたがなかったドラムかんが、いつのにか鎮座ちんざしていた……。

 これはたぶん伯父おじさんが、ふゆ間灯油あいだとうゆれておいて、それを小分こわけにしてストーブなどの暖房用だんぼうよう使つかうために、ここへといたのだろうとおもう……。

 日頃ひごろ存在感そんざいかんうす伯父おじさんなのだけれど、こんなときにはその存在そんざいがありがたくかんじてしまう……。

 じいじは、そのドラムかんおくげられてある、たきぎたばふたげて、薪入たきぎいれの木箱きばこなかへとれておいた……。

「……おばあちゃん……もうすこしでお風呂ふろくとおもうので、あとまかせてしまっていいかなあ……。」

 ……ゆっくりと、たきぎやして、そのほのおらめきをながめていたいのはやまやまだった。

 けれどじいじは、いそぎはしないものの、版画はんが原版げんばん仕上しあげてしまいたかった……。

 それに、さっきからカレーライスのいいにおいにおなかがグウグウとって、じいじはここにるのがえられそうもなかった。

「……ああ……今日きょうたすかったよ……。

 ……天気予報てんきよほうでは、これからえてきて、ゆきがちらつくかもれないってっていたからね……。

 ストーブをけて、部屋へやをあっためておいて、からだやさないようにしていなさいねえ……。」

 ……じいじは、生返事なまへんじをおばあちゃんにかえしながら自分じぶんたちの部屋へやあるいてった……。

 ……お風呂おふろけてあるところは、本来ほんらいであればいえそとにあたる場所ばしょだった。

 そこには屋外水栓おくがいすいせん簡単かんたんあらがあるだけだったところへ、お風呂場ふろば設備せつびけて、まわりをしっかりとかこったかたちになっている。

 もともとは台所だいどころ屋外おくがいとの直接ちょくせつつながっている裏口うらぐちだったところが、台所だいどころとお風呂場ふろば仕切しきりの出入でいぐちになっているわけだ……。

 そこに、もともともうけられていたが、お風呂場と台所を仕切しきるガラスになっているということになる……。

 じいじは、そこのガラスをくぐって、台所だいどころにいるおばあちゃんのうしろをとおぎる……。

 そこには、玄関げんかん台所だいどころできるくぐりがあった……。

 そのくぐりには、とびらけられてはいないので、このいえでは、なが玉暖簾たまのれんげて、目隠めかくしのわりにしていた……。

 でも、玉暖簾たまのれん日常使にちじょうづかいには邪魔じゃまになる……。なので、片側かたがわにひとまとめにしておいて、カーテンの結束けっそくベルトのようなもので、まとめられていた……。

 ……じいじは、伯父おじさんたちの家族かぞく使つかっている居間いまけるようにして、玄関げんかんからおく四畳半よじょうはんけていく……。

 そして本来ほんらい北側きたがわまどを、そのまま使つかっているくぐりえて、自分じぶんたちの部屋へやはいっていく……。

 ……現在げんざい、おばあちゃんが台所仕事だいどころしごとをしている母屋おもやとはちがって、そこはそとおなじような寒気かんきよどんでいた……。


 おや、眠たくなってきたかい、それじゃあ、おやすみ、いい夢を見てね。

良い夢に恵まれますように、おやすみなさい。また次の夜に……。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ