二千五百四夜、じいじの高校生生活 1181 三年生 136 二学期から 118
今日は、じいじの番です。
眠れないのかい、それは困ったねえ。じゃあ、少しお話をしてあげようかね。どんなことがいいかな。何がいい?
「…………。」
そうだねえ、じゃあ、じいじが子供の頃のお話をしようかねえ。
まだ、高校生の頃のことだけれど……。
──じいじには、なぜこのタイミングで、事務員さんから、ああもあからさまに追い払われてしまうのかがわからなかった……。
一日に三回も図書室へ来るのが迷惑だったのだろうか……とも思ったのだけれど、たぶん違うのだろうかなと思う……。
事務員さんにとっては、このタイミングで生徒に図書室へと来られるのが、何かの理由があって迷惑だったのだろうか……。
けれど、じいじにしても事務員さんの顔が見たいのが理由で、再三にわたって図書室に押しかけていたわけではないのだけれどなあ……。
……そのまま教室へと帰ってきたじいじは、机をもとの状態へと戻すための移動が、まだ済んでなかったので、その手伝いと、軽く掃除を済ませる手伝いをした……。
これで……あっという間の文化祭行事が済んでしまったことになる……。
……じいじは、学校からの帰り道、版画を彫るための板を、画材を扱っているお店に行く前に、学校の購買へ様子を見に行ってみることにした。
もともと学校の購買は、学用品などが主に扱われている販売品なのだけれど、美術科の授業がある関係でなのか、わずかな種類の画材も置いてあることがある……。
じいじがそこへと行ってみると、あまりあてにはしてなかったのだけれど、かなり以前の授業に使った残り物だったのか、版木が数枚残っていた……。
箱に納められて保管がされていたようなのだけれど、版木の色が多少変わっていた……。
もともと版木自体が作品ではないので、色が変わっていようが問題にはならないだろう……。
それに、変色があるからと言って、それが原因で価格が安くなるわけでもなかった……。
けれど……もとより、そんなことを当てにしていたわけではなかったので、問題なくそれを購入して、ありがたく使わせてもらうことにする……。
文房具や画材を扱っているお店へ行ったとしても、時期が悪いと版木などの使い道が限られている画材は置かれていないことがある……。
今の時期、お正月の年賀状作成用に版木が仕入れられている頃だろうとは思うのだ。
けれど、それも確実だとは言えない……。
だから、多少色が変わってしまっていたとしても、確実に版木が手に入ったのは幸運だったのかもしれない……。
アルバイトが始まってしまう前には、これで確実に版画を仕上げてしまえる見通しが立ったので、良かったかな……。
……今日は、このままさっさと家へ帰って、用事を(お風呂焚き)済ませた後に、下絵を薄紙に映して版木に張り付けるところまですませておければ都合がいいよね……。
そうすれば、明日から彫り始めることができるようになるだろうしね……。
おや、眠たくなってきたかい、それじゃあ、おやすみ、いい夢を見てね。
良い夢に恵まれますように、おやすみなさい。また次の夜に……。




