表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2502/2546

二千五百二夜、じいじの高校生生活 1180 三年生 135 二学期から 117

今日は、じいじの番です。

 眠れないのかい、それは困ったねえ。じゃあ、少しお話をしてあげようかね。どんなことがいいかな。何がいい?

「…………。」

 そうだねえ、じゃあ、じいじが子供の頃のお話をしようかねえ。


 まだ、高校生の頃のことだけれど……。

 ──教室内きょうしつないでは、じいじがしていたB紙はすでに、かべからはずされていた。

 それらは、くるくるときれいにられていて、ほか展示物てんじぶつ一緒いっしょかえ準備じゅんびはいっていた。

「……おう、手伝てつだいにてくれたのか……。

 じゃあ、図書室としょしつからりてきていた写真雑誌しゃしんざっしを、返却へんきゃくをしにってもらえるとありがたいのだがなあ……。

 それで、ちゃんとおれいつたえておいてくれよ……。

 ほんとうにやくって感謝かんしゃをしているってなあ……。」

 じいじは、今日きょうになってから三回目さんかいめ図書室としょしつへ、写真雑誌しゃしんざっしかかえてあるくことになった……。

「……こんにちは……。

 ……またここへることになりました……。

 今度こんどは、おりしていた写真雑誌しゃしんざっし返却へんきゃくと、展示担当者てんじたんとうしゃからのおれい感謝かんしゃ気持きもちちをつたえにたんですけれどね……。」

 事務員じむいんさんは、苦笑にがわらいをかべながらこたえた……。

「……あなたもいろんなところへかおんでいていそがしいことよねえ……。

 でもまあ……もうすぐこの学校がっこう卒業そつぎょうしてしまうのだから、いろいろなところへとかおめるのもいまのうちだけなのかもしれないわねえ……。

 このさきあなたがどこに就職しゅうしょくをしたいのかを、わたしらないのだけれど……。

 まあ……それがどこであれ、生半可なまはんか態度たいどでは通用つうようしないのかもしれないしねえ……。

 しっかりとこころ準備じゅんびおこたらないようにしないとねえ……。

 ……そうそう、その雑誌ざっしについては、カウンターのすみいておいてくれるかしら……。

 いま担当教諭たんとうきょうゆのおねえさんは、せきはずしているからね……。

 ……だれもいない事務所じむしつなかには、ちょっとはいづらいからね……。」

 事務員じむいんさんは、をひらひらとりながらかたをすくめていた……。

「……ああ……それなら……この写真雑誌しゃしんざっしをおりしていた展示担当者てんじたんとうしゃたちからの、おれい感謝かんしゃ気持きもちをつたえておいてくださいね……。

 いま担当者たんとうしゃたちは、後片付あとかたづけではなせないので……。

 ……ここへて、本人ほんにんたちから直接気持ちょくせつきもちちをつたえるのがすじだろうとはおもうのですけれど……。

 ……またいずれ、機会きかいてここへおれいうかがうとはおもいますけれどね……。

 ……とりあえずは、ありがとうございましたと、担当教諭たんとうきょうゆつたえておいてくださいね……。

 それでは……おねがいしますね……。」

 事務員じむいんさんは、さらに苦笑にがわらいをふかめながら、今度こんどでシッシッと……動物どうぶつはらうようにして、じいじは図書室としょしついだされてしまった……。

 じいじには、なぜこのタイミングで、事務員じむいんさんから、ああもあからさまにはらわれてしまうのかがわからなかった……。

 一日いちにち三回さんかい図書室としょしつるのが迷惑めいわくだったのだろうか……ともおもったのだけれど、たぶんちがうのだろうかなとおもう……。

 事務員じむいんさんにとっては、このタイミングで生徒せいと図書室としょしつへとられるのが、なにかの理由りゆうがあって迷惑めいわくだったのだろう……。

 けれど、じいじにしても事務員じむいんさんのかおたいのが理由りゆうで、再三さいさんにわたって図書室としょしつしかけていたわけではないのだけれどなあ……。


 おや、眠たくなってきたかい、それじゃあ、おやすみ、いい夢を見てね。

良い夢に恵まれますように、おやすみなさい。また次の夜に……。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ