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二千四百七十二夜、じいじの高校生生活 1165 三年生 120 二学期から 102

今日は、じいじの番です。

 眠れないのかい、それは困ったねえ。じゃあ、少しお話をしてあげようかね。どんなことがいいかな。何がいい?

「…………。」

 そうだねえ、じゃあ、じいじが子供の頃のお話をしようかねえ。


 まだ、高校生の頃のことだけれど……。

 ──じいじの考え方の独断どくだん偏見へんけんもとづいて、メインは女性に決めた……。

 かの大天才だいてんさいも……棟方むなかた志功しこうのことだけれどね……もちろん、じいじもふくめて……男性だんせいあこがれは女性じょせいに決まっているのだろうから……。

 家政科かせいかは、ある意味いみ、女性のそのなのだろうとは思う……。

 その彼女かのじょたちに対して、じいじのかたよっているのだろうあこがれを押し付けられても、不快ふかいなだけなのかもしれないのだけれどさ……。

 でも、BL 感覚かんかくについては、じいじはかなりうといと言わざるを得ない……。

 かっこいい男子のイメージについては、まったく浮かんではこないだろうと思う……。

 だから……じいじのイメージが気に入らなければ、自分たちでつくれよ……ということで、じいじはとおそうと考えていた……。

 最悪さいあく、彼女たちが描き出した下絵にもとづいて、じいじが元版もとはんり上げてもいいのではないのかなあって考えてもいたのだが……。

 ともかく、結果がどうなろうが、じいじの今の感覚かんかくから下絵を描きだしていかなくてはしょうがないだろうと思う……。

 ……下絵については、思いのほか時間が掛からずに進めることができていた……。

 ただし、表紙絵ひょうしえになった時の効果こうかなどについては考慮こうりょがされてはいなかった。だいたい、じいじのくらいの美術びじゅつが好き……程度ていどの人がどれほどの作品が生み出せるのか……。そんなことなど考えなくても予想よそうができるだろう……。

 もっと素晴すばらしい表紙画を期待きたいするのであれば、じいじが担当たんとうするというのは、あきらかな人選じんせんミスなのだろうと思っている……。

 どこからどういう意見が出て、どういう話し合いがされたのか、どんな経緯いきさつでじいじが表紙絵を作ることになったのかはよくわからない……。

 表紙絵の制作をじいじが依頼いらいがされたのは、素直すなおにうれしいのだけれど、過大かだいな期待があってのことならば、期待外きたいはずれな結果が見えているだろうに……と思う……。

 だいたい、家政科かせいかの女子たちに対するじいじの思い入れは、まったく無いにもひとしかった。

 家政科の女子との関係性かんけいせいを作るのには、唯一ゆいいつ機会きかいだったのかもしれない、焼却祭しょうきゃくさいでのフォークダンスにしても、結局けっきょくじいじはげ出してしまっているのだから……。

 でも、そういえば……もう一度いちどだけそんな機会きかいがあったのかもしれないかなあ……。

 いつ頃の機会だったのかはよく覚えてはいないけれど……。

 弓道部きゅうどうぶ所属しょぞくの女子……たぶん家政科の同学年の女子だったのだろうと思うのだけれど……からめずらしいことに、じいじに対してお声がかったことがあった……。

 彼女からすれば、相当そうとうに思い切った行動だったと思うのだ……。

 それについては、行動にも結び付けられなかったじいじが、あれこれと言うことなどない……のだけれど……。


 おや、眠たくなってきたかい、それじゃあ、おやすみ、いい夢を見てね。

良い夢に恵まれますように、おやすみなさい。また次の夜に……。

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