二千四百七十夜、じいじの高校生生活 1164 三年生 119 二学期から 101
今日は、じいじの番です。
眠れないのかい、それは困ったねえ。じゃあ、少しお話をしてあげようかね。どんなことがいいかな。何がいい?
「…………。」
そうだねえ、じゃあ、じいじが子供の頃のお話をしようかねえ。
まだ、高校生の頃のことだけれど……。
──それでも、お正月のお年玉や、お昼ご飯用にもらっていたお金を節約して貯めたお金で、次に買ったのが、ラテン音楽をはじめとしていろいろなジャンルが入っている、三枚組の特集盤だった。
これは、視聴用の付属レコードの中に入っていた、(もとはタンゴ音楽なのだろうけれど……)東○キューバン・○-イズ演奏のインストゥルメンタルでの……真珠採りのタ○ゴ……だったのかな? ……う~~~ん……はっきりとはしないのだけれど……。
たぶん……これに魅せられて、いろいろと聞きたかったということがあったのかな……と思う。
でも、この頃は、特定のグループや楽団、このオーケストラが良い……などというようなこだわりは、なかったのではないのかなあ……と思っている……かな……。
……じいじは、数少ないレコードを掛けるのはやめて、FM ラジオを聴きながら、今日引き受けてしまった版画での卒業文集の表紙絵の下書きを考えることにした……。
小学校の頃から使っている、画材入れを兼ねている画板の上に積んであった安物のスケッチブックなどを引っ張り出してきて、次々とページを繰っていく……。
……まあ……たいした期待をしていたわけではなかったのだけれど……良いアイデアに結びつくような、特に目を引くスケッチ画はなかった……。
やはり、お手軽にアイデアを練るというのはさすがに手抜きだよねえ……。それに、書き溜めている風景画が元では、なんだか卒業文集のイメージに合わないような気がするし……。
ここはやはり……どこかで見たような気がする……という印象を与えてしまったとしても、しょうがないかもしれない……と、じいじは思う。
じいじは、この話を聞いたときにぱっと浮かんでいたイメージを大切にしたいかな……と考えた……。
表紙画の制作方針が決まれば、下書きに取り掛かるのは割と簡単だった……。
じいじの考え方の独断と偏見に基づいて、メインは女性に決めた……。
かの大天才も……棟方○志功のことだけれどね……もちろん、じいじも含めて……男性の憧れは女性に決まっているのだろうから……。
家政科は、ある意味、女性の園なのだろうとは思う……。
その彼女たちに対して、じいじの偏っているのだろう憧れを押し付けられても、不快なだけなのかもしれないのだけれどさ……。
でも、BL 感覚については、じいじはかなり疎いと言わざるを得ない……。
だから……気に入らなければ、自分たちで創れよ……ということで、じいじは押し通そうと考えていた……。
おや、眠たくなってきたかい、それじゃあ、おやすみ、いい夢を見てね。
良い夢に恵まれますように、おやすみなさい。また次の夜に……。




