二千四百六十八夜、じいじの高校生生活 1163 三年生 118 二学期から 100
今日は、じいじの番です。
眠れないのかい、それは困ったねえ。じゃあ、少しお話をしてあげようかね。どんなことがいいかな。何がいい?
「…………。」
そうだねえ、じゃあ、じいじが子供の頃のお話をしようかねえ。
まだ、高校生の頃のことだけれど……。
──そして、おばあちゃんの桐のタンスの上には、日○製の一体型のステレオセットが置かれてある……。
本来は、足がついているので、部屋に直置きするのだろうとは思うのだけれど……。
こんな狭いところなので、足を外して、桐タンスの上に、ドスンと乗っけてあるというわけなのだ。
このステレオは、なにかの機会にじいじがおねだりして、お母さんに買ってもらったものだ。
この頃はまだ真空管で回路が組まれていた。だから、音を増幅できるようになるまでには、真空管が温まる必要がある……というような、アナログ型のステレオだった。
だから、電源スイッチを入れても、実際に音が出るようになるまでには、しばらく時間が掛かってしまうような、のんびりとした仕様だった。
このステレオがどういう経緯で、お母さんから買ってもらえたのかを、じいじははっきりとは憶えていない……。買ってもらった時期もはっきりとはしない……。
だからここでは、高校に合格して、無事に入学できたことをお祝いして……ということにしておこうかなあと思う……。
……他には、特におめでたいことなどの記憶がないことから、たぶんこれが正解なのだろうと思っているのだけれどねえ……。
……それで、初めてのレコードを購入したのが、ユ○ジン・オ○マンデイ指揮のフ○ラデルフ○アオーケストラ演奏、ベ○ト○ベン作曲、交響曲第六番 ” ○園 ” だった。
ステレオ購入当初は、17cmLP 盤とか、コンパクト LP盤とかと呼ばれていた、33 1/3 rpm のドーナツ盤の、視聴用に付属していたレコードと、この LP 盤がそれぞれ一枚だけしかなかった……。
そういうこともあって、これらを毎日のように、繰り返し、繰り返し聞いていた。
そして、お小遣いが少ないこともあって、しばらくの間は、このレコードと、AM・FM ラジオばかりを聞いていたのだけれどね……。
それでも、お正月のお年玉や、お昼ご飯用にもらっていたお金を節約して貯めたお金で、次に買ったのが、ラテン音楽をはじめとしていろいろなジャンルが入っている、三枚組の特集盤だった。
これは、視聴用の付属レコードの中に入っていた、(もとはタンゴ音楽なのだろうけれど……)東○キューバン・○-イズ演奏のインストゥルメンタルでの……真珠採りのタンゴ……だったのかな? ……う~~~ん……はっきりとはしないのだけれど……。
たぶん……じいじは、これに魅せられて、いろいろな曲が聞きたかった……ということがあったのかな……と思う。
でも、この頃は、特定のグループや楽団、このオーケストラが良い……などというようなこだわりは、なかったのではないのかなあ……と思っている……。
おや、眠たくなってきたかい、それじゃあ、おやすみ、いい夢を見てね。
良い夢に恵まれますように、おやすみなさい。また次の夜に……。




