二千四百六十六夜、じいじの高校生生活 1162 三年生 117 二学期から 99
今日は、じいじの番です。
眠れないのかい、それは困ったねえ。じゃあ、少しお話をしてあげようかね。どんなことがいいかな。何がいい?
「…………。」
そうだねえ、じゃあ、じいじが子供の頃のお話をしようかねえ。
まだ、高校生の頃のことだけれど……。
──周囲には雪雲はない……。
先ほどから、しんしんと冷える夜の空は、ますます星が鋭く光っているだけだった……。
──ああ……早くストーブを点けなくてはなあ……。今あるストーブは、対流式だから部屋が温まるまでには時間が掛かってしまうからなあ……。
こんな夜は、おばあちゃんと二人して部屋の中で凍死しそうだよ……。
じいじは、出入り口のところに置きっぱなしになっていたストーブを持ち上げて、ガラス戸をくぐって部屋の中へストーブを持ち込んだ……。
そして、狭い部屋の真ん中に据えて、さっそくマッチでストーブに点火した。
点けられたばかりの火は、芯の周囲を音を立てながら、くるくると回っている……。
しかしそれも、芯の周囲の温度が上がってくるとともに、青く安定した炎になってきた……。
じいじは、ストーブの炎が適正な状態で安定するまでは、見ておいて、脇にどけてあったやかんをストーブの上に置いておく……。
けれど、ストーブの傍にいるからといっても、赤外線ストーブのようには暖かいこともない……。じいじが使っているストーブは対流式のストーブだからだ……。
ストーブの炎が青色で安定したことを確認したじいじは、ストーブはそのままにして、自分の机のところへと移動していく……。
¬(かぎ)型に折れ曲がったような造りの部屋の構造だからなのか、そこはまだまだ暖かくなるのには時間が掛かってしまう……。
それでも、部屋が全体的に暖かくなるのを待っていたのでは、いつになるのかわからない。なので、じいじは机に向かうことにした……。
机に向かって椅子に座ると、背中側はベニヤ板が張ってある壁だ。机の隣には、おばあちゃんの嫁入り道具だったのかは知らないのだけれど、じいじの胸くらいまでの高さの桐のタンスが置いてある。
その向かい側には、スチール製の高さだけが取り柄の本棚が置かれてある。
そこには、本をはじめとして、インスタントコーヒーなども含めた、お茶などを淹れるための茶器などが置かれてある……。
その奥、部屋の奥の突き当りの壁のところには、何の変哲もない、高さがあるだけの整理タンスが置かれてある。そして、その整理タンスの上やら、壁と箪笥の間の隙間には、トタンで作られている衣装缶やら、当面使われていない布団などが押し込まれている。
そして、おばあちゃんの桐のタンスの上には、日○製の一体型のステレオセットが置かれてある……。
本来は、足がついているので、部屋に直置きするのだろうとは思うのだけれど……。
こんな狭いところなので、足を外して、桐タンスの上に、ドスンと乗っけてあるというわけなのだ。
おや、眠たくなってきたかい、それじゃあ、おやすみ、いい夢を見てね。
良い夢に恵まれますように、おやすみなさい。また次の夜に……。




