二千四百六十二夜、じいじの高校生生活 1160 三年生 115 二学期から 97
今日は、じいじの番です。
眠れないのかい、それは困ったねえ。じゃあ、少しお話をしてあげようかね。どんなことがいいかな。何がいい?
「…………。」
そうだねえ、じゃあ、じいじが子供の頃のお話をしようかねえ。
まだ、高校生の頃のことだけれど……。
──一応は、防水とは謳ってあったけれど、完全防水とは程遠い性能だったと思う……。
それを握った時に親指くらいの位置に指で押すような形のスライド式の点灯スイッチがついていた。
今どきのマイクロスイッチのような上等な代物ではなくて、接点をスライドさせて接触させるだけ……という、初歩的な機械的なスイッチだった。
だから、接触が悪くて点灯しないときには、トントンと叩いたり、強く振ってみたり……あるいはスライドスイッチを何度も動かしたりと……そんなことをすることになった。
まあ、それで点灯すれば用が足りるので、それでもいいのだけれどね……。
そして、本体のお尻の部分にねじ込み式の蓋が付いていて、そこから電池交換をするという形だった。
電池のプラス極側を奥にして、二本の乾電池を入れて、お尻の蓋を締めると、蓋の中に取り付けてある、結構強い発条が豆電球のお尻の部分に、乾電池のプラス極を押し付けるという形になる……。
豆電球が点灯する回路の詳細はわからない……。
しかし、その回路配線は、懐中電灯の本体が金属製だったことから類推すると、豆電球のソケットが絶縁されていて、そこへとスライドスイッチからの最低限の回路配線だけで点灯させていたのかもしれないと思うのだけれど……。
まあ、合理的ではあるのだろう……。
ただ、雨の日なんかの使用が続くと、電池の減りが異常に早かったのではないだろうかと、いまさらながら心配するのだけれどなあ……。
(……詳しくはわかんないのだけれど……アース直結になるから?……なのかなあ……。)
じいじは、その懐中電灯で作業の手元を照らしながら、ストーブの燃焼する部分の掃除を済ませた。
そして、倒していたストーブの燃焼筒本体を、ガション……と起こして、外れないように留め金でしっかりと留める……。これで、ストーブの一番汚れる部分のお掃除が済んだ……。
後は、ストーブ本体の燃焼部分が一体となっているタンクに灯油を満タンにするだけだ……。
……タンクの給油口の傍に付いている、丸くて単純なつくりのメーターの、赤い指示針が、満タンのところまで徐々に移動するのを確かめて、それで給油は終わりになる……。
後は、割としっかりと造られているように見える、給油口を塞ぐ蓋を締めるだけだ……。
その蓋は、漏油防止のゴムパッキンが付いていて、蓋本体を給油口へと押し込んで、その後にねじるという方法で、固く締め付けられるように作られていた……。
後は、ストーブ周りの汚れを落とせば、じいじたちの部屋の中へとストーブを運び込むことができる……。
おや、眠たくなってきたかい、それじゃあ、おやすみ、いい夢を見てね。
良い夢に恵まれますように、おやすみなさい。また次の夜に……。




