雷跳ねて剣が走る
1ヶ月お休みさせていだだきました。誤差だよ誤差!
いつのアニメだったか。それはもう古いアニメであったことだけは覚えている。少なくとも、俺が生まれるより前のアニメ。アレは…グレートなんだっけな…?だがそこから発想を得たことでアドバイスできることはある。魔法とはイメージ。こうであれ、という願望からなるもの。雷は地を揺るがす、人間が制御できた神の力。つまり蹴散らすイメージがさえあれば、シャルロットは勝てる。
「…シャルロット。駄目だな。なってない」
「公爵様?」
「雷とは地を揺るがす自然の力でありながら、人が制御することができる力でもある。ならばこの力は、神をも超え、悪魔すら倒せると思わないか?」
「…!」
「シャルロット。君らしく行け。一つ一つなんてやってられないだろ?」
そう言って俺は右手から高圧大電流の塊を出した。出力はもはや信じられないレベルになっているだろう。というか球状にうまくまとめているだけで解放したら絶縁破壊を起こしてそこら中に広がり大変なことになる。もちろん、この光を出していることに一部の姫達は信じられない顔をしていたし、シャルロットもまた信じられない顔をしていた。
だが、彼女にとってはいいヒントになったらしい。大剣を握り直し、集中し始めた彼女の手元からは目に見えるほどの電撃が走り出す。電撃は次第に強くなっていき、剣全体にまとわりつくと同時に周囲のシールド魔法にヒビが入り始めた。これはシールド魔法が解除されているわけではない。シャルロットの雷魔法に耐えきれずシールド魔法が影響を受けるレベルにまで魔力が圧縮されている証拠だ。見た感じ副次的な効果で雷撃装甲に近いものができている。これは思ったより、早く決着がつきそうだな…。
「すごい…!なんですかあの魔力量⁈」
「シャルちゃんの魔力量があそこまでとは思わなかった…。これじゃまるで…」
「人間の持てる魔力量ではありません。少なくとも、身体の内側にナニかを宿さない限りは」
カレンの言う通りだ。俺自身、守護龍という大役を任せられているが故に。そしてフォリエトリウムがあるが故に莫大な魔力量を誇るが、シャルロットの持つそれは明らかに彼女が持てるものとは思えないレベルだ。どこからか供給源があると考えるのが普通だが、今の段階では何も断言することはできない。
そんな考察をした瞬間だった。今、シャルロットは馬鹿みたいに圧縮した雷魔法を大剣に付与している。その圧倒的魔力量に戦意喪失し襲えずにいる召喚された4足歩行のドラゴン達。彼女が次に出る手段は自ずと分かる。彼女はこの魔力の塊を先程の衝撃波を出すレベルの腕力と共に繰り出すはずだ。そう。あの超圧縮された魔力が雷属性魔法と衝撃波を産み出す。間違いなくシールド魔法は破壊され、ここにいる全員がもれなく吹き飛ばされた挙句感電死する。
「全員何かに隠れるか伏せろォォォ‼︎」
俺はすぐさま雷撃装甲を5重に展開。カレンとリリィ、ルーモルトを抱き寄せて防御範囲内に入れた。教師陣も何かを察知したのか影へ隠れる。
ヒビが入っていたシールド魔法はガラスのように崩壊していく。シャルロットの大剣は上からシンプルに、しかし力強く地面へと振り下ろされた。同時に巨大な衝撃波が発生し、強力な電撃が周囲を襲う。敵も見えず、味方も見えず。電撃と衝撃波の破壊音だけが溢れる。
最後に残ったのは…クレーターのように凹み焼き焦げた訓練所。雷独特の模様を残して破壊された、使い物にならなくなったシールド魔法発生機と召喚魔法陣。そして生き残った俺達と教師陣だけだった。シャルロットの周りには魔力の残滓なのか、未だ電撃が周囲に光となって散っている。
「5枚展開した雷撃装甲が3枚破壊されたぞ…。冗談じゃねぇ。ヤバすぎんだろ…」
「あの、公爵様?レディを抱き寄せるならせめて夫人にした方がよろしいかと思いますよ?」
「緊急時でしたからしょうがないです。誤解される原因にはなりそうですが」
「家族とか使用人以外で男の人に引っ張られるのは初めてかな」
「この件は内密にお願いします…。俺の妻はある意味闇が深いんです…」
「くだらない件はここまでにするとして。しかし凄いですね。公爵があれほどの魔力量を誇るシールド魔法を幾重にも展開していながら、破壊してしまうほどの高圧縮魔力。リリィの交渉なら鎮められるかもしれませんが」
「洒落にすらなりませんって。あんなの相手にしたら私なんか交渉する前にペシャンコですよ。ルーモルトなら勝てんじゃない?」
「私が?いや無理無理。一度喧嘩になった時あったけど、まず覇気でやられたよ」
俺に抱き寄せられた時に近い形のまま話が進行していく3人。だがシャルロットの強さには俺も一目置いてしまうほど強かった。故に俺は彼女という存在に疑問を感じてしまう。
シャルロット・イスカリオテ。イスカリオテ王国正室が産んだ由緒正しい姫。正室は事実ならば事故で死亡。同時にシャルロットは行方不明になり関係ない平民、シャルロット・オルンダールとして2歳で死亡している。そして今までただのシャルロットとして、姓もなく農作業に従事し生きてきたところを老騎士が連れ帰った。そして今の今まで捜索を渋っていたが急に対応を変えてシャルロットにイスカリオテの姓を与えて宮にまで入れた。それにしてもあまりに掌返しな対応じゃないか?
検死書が二重の安全措置であった可能性は俺にも分かる。平民に偶然拾われて生きていたら間違いなくその家族諸共、殺戮されている。だから平民として死んだことにして、何らかの手段で更に遠くへ逃したはず。だがこの際過去の小難しい理由は無しに、シャルロットが生きている理由を考えるべきか。
まず公式に何かしらのミスで潰すという仮定。1番最初に俺が考えたものだが、果たしてそこまで効果があるか疑問に思う。噂が怖い世界ではあるが、ある意味最強の姫達が集った最強布陣では手の出しようがない。特にカレンやエリザに手を出そうものなら国際問題。アヴァロンとルンレイに至っては武力行使すら厭わない。ルーモルトは…除外する。それでも無謀だ。次の仮定は遠回りな排除。今の事件がいい例だ。あんなことが起きれば、普通誰もがシャルロットの関係性を考える。事実を知る者ならば尚更。だが…最初から直接手を下せば良いはずだ。なぜわざわざ回りくどいやり方をする?というか、なんかやってることがバラバラな気が…。
「公爵。公爵。そろそろ行きますよ。シャルロットも先程の戦闘で疲れているようですし、私達もこれからのことを考えなければ。ひとまず発令室へ」
「あ、ああ」
さっきまで凄まじい戦い方をしていたシャルロットも緊張の糸が切れたのか、呑気な顔をして立ったまま鼻提灯を浮かべ寝ていた。しかも大剣を握ったまま。お前はラオウかい。そんな彼女を背負うのはルーモルトだった。だがその背中に見えたのは、姫などという関係ではなく、友としての優しさだった。そして強い絆が垣間見えた気がした。
発令室にはなぜかアヴァロンとルンレイが既に座っていた。交渉が終わったようだが、それにしては機嫌が悪い。ルーモルトはシャルロットをソファに寝かせに行く間に、俺とカレンは状況を聞いた。
「…何があったんです?」
「ウチの警備が3人やられましたわ。チッ」
「死んではいない。でも思ったよりやる」
「どういうことだ?」
「言った通りですわ。シャルロットの監視につけていた十数名の潜伏警備員の内3名がやられましたわ。人選が悪かったようですわね」
「とは言え彼らは教会の監視にも従事した事がある。こんな簡単にやられるはずが無い。間違いなく内通者がいる。私達以外に」
「言っておきますけど、わたくし達を疑うならどうぞご自由に。でも学校側に話を通していた以上、どこからか漏れた可能性はありますわね」
「警備の配置換えは?」
「既に終わってる」
「今回は一切の通告なしでやりましたわ。次に捕まえられたら御の字ってところですわね」
一瞬、信じられなかった。彼女達の部下というのだから相当な実力者のはず。その警備員達を昏倒させた。だがそれを可能とするには…奇襲するしか無い。まず強襲作戦では不可能だ。自分より強い相手に対して真正面から戦うなど、到底考えられない。シャルロット・イスカリオテ。君は…何を隠している?何を知っている?どんな真実を持っているというんだ?
「カレンさん。ちょっと仕事が増えましたね。しょうがないところではありますが」
「ええ。少々痛いところを突かれました。しかしある程度は分かっていたことです」
そう言っている割にカレンは焦る様子もなく、スケジュール表に細分化した仕事を書くと黒板を背に俺達の方を向いた。
「いくつかの任務を追加し、再分割します。アヴァロン。ルンレイ。あなた方はどちらかに指揮命令系統の移譲を。もう一人はイスカリオテに関する情報収集に人員を割いて下さい。」
「アヴァロン。あなたのやりたい方でいいですわよ」
「ルンレイの嫌いな方やる」
「あらそう。決まりましたわ。警備の指揮命令系統はわたくし直轄にしますわ」
「私が情報収集する。ただしルンレイがミスしないことを前提にしてる」
「あなたもせいぜい有益な情報を持ってくることですわね」
2人はああだこうだ言っているものの、どうにもそこから恨みつらみといった感情を感じることは無かった。むしろ、信頼しているからこその軽口と喧嘩腰だと思う。互いに自身の信用以上に相手への絶対的信頼を置いている。前世もそんなことがあった。互いに絶対的信頼を置いていたからこそ、親友でいられた友人がいた。だが彼女達のそれは、血の繋がりを持つ信頼もあるからだろう。
「リリィ。食材確保の後の仕事量はどれほどになるか分かりますか?」
「そうですね…。本番は3日間だけなので買い付けさえ終われば、ある程度は問題ないです」
「分かりました。リリィ。申し訳ありませんが私の臨時補佐を。ルーモルト。あなたは搬入路の任務を続行。ただしシャルロットが近くにいる場合は極力行動を共にして下さい」
「分かりました。シャルロットの代わりに私の力をお貸ししましょう!」
「イエスマム!シャルちゃんの護衛時はお任せあれ!」
「公爵は…彼女に雷魔法を教授して下さい」
「え?いいのか?そんなんで」
「公爵が数少ない雷属性の使い手であることは私達も先程の事件で理解しています。だから公爵にはシャルロットを見てほしいのです。あれほど強力な魔法は制御できなければ意味がありません。見ての通り、案の定魔力切れを起こして寝ています。短期間で構いません。可能な限り自衛の為の技術を」
「分かった。引き受ける。だが今後どうする?まだ余裕があるとは言え、襲撃される可能性もある…」
「いえ。しばらくはないかと」
「その根拠は?」
「ただの勘です。経験則と言っても差し支えませんがね」
「…教えてもらえないか?その経験則とやらを」
「はい。ですがその前に、立っているのもなんですし、紅茶でも飲みましょうか」
そう言ってカレンは静かに紅茶を用意すると円卓にそれぞれ人数分置いていき、全員が着席すると黒板に近い椅子に座って一口飲む。俺達もほっとする紅茶の味を味わったところで本題に入った。
「まず今回の襲撃と選抜エスコートに抜擢された理由があまりに食い違いがあることです。先程の事件はかなり遠回りなやり方でした。まだこの件は分かります。しかし選抜エスコートだけは話が違います。このエスコートチームは学校において最も重要なポジション。ここでの失敗は今後の人生も左右されかねない場合がありますが、それ以前に私達の人選に非常に興味をそそられます」
「人選?」
「私とエリザはトサエルの次期女王候補。アヴァロンとルンレイは宗教戦争を終結に導いたクラセフト王国の教団監視団体所属」
「自慢ではありませんけれど、わたくし達の監視能力は評価されているんですわよ?」
「代償を支払った奴らは数知れず」
「リリィは連邦の物流基礎を構築中のファモーア国の経済を司る姫。そしてルーモルトはシャルロットを幼い頃から知っている信用ある友人であり、エンデヴァー王国の一人娘」
「まあ、一応物流構築や商人をしている人間としての矜持はありますけど」
「私も正式な姫として本当は頑張らなくちゃダメなんだけどね」
「分かりますか?驕るつもりはありませんが全員、トシュメロ連邦という枠で考えれば国家の重要人です。この中にシャルロットという、つい見つかったばかりで本人なのかどうかも怪しい正室の姫を入れる。なぜでしょうか?」
「…安全だから、ですかね?」
「正解です。ルーモルト」
紅茶を更に一口飲んだカレンは畳み掛けるように自身が辿り着いた結論を導き出していく。
「シャルロットを除いて、ここにいるエスコートチームの1人でも敵に回せばまず命はないでしょう。例え王族であろうと決して許される行為ではありません。下手すれば連邦刑法第29条の内乱罪で処罰されるのは目に見えています」
「そこまではわかりましたわ。それで、カレン。あなたは何を言いたいんですの?もったいぶらずに教えてくださるかしら?」
「…便宜上、名前がないので『彼ら』とでも呼んでおきましょう。彼らは間違いなく、一枚岩ではありません。あまりに思惑が絡まりすぎて統一されきっていません。いや、もしくは対応を急いだ結果、分裂してしまった可能性もあります。保護したいのか、抹殺したいのか。その後の事すら全く計画していない可能性が高いです」
カレンはスラスラと自分の出した結論を出していくが、なぜここまで仮説立てることができるのだろうか。いくら経験則から出した答えとは言え、まるで最初からそうであろう、そのはずだと言わんばかりに彼女は話す。気を抜いていると誘導されそうにもなる。執政者とはそういうものだと言われればそれまでなのだが…。
仮に…仮にの話だが、カレンが敵であるとするならば、何を目的に動いてるか理解する必要がある。しかし同時にシャルロットに自衛技術を教える意味があるとは思えない。かと言ってまさか味方の中に裏切り者がいるかもしれないなんて言えるはずがない。憶測は憶測を呼び、崩壊を助長する。今はただ、状況を静観する。それしかない。というか俺にはそうするしか能がない。アクティブに動く性格じゃないからな…。
「とはいえ、何もやらないわけにはいきません。私達がやれることをやりつつ、シャルロットを守るのが今の最善手でしょう」
「賛成ですわ。どこかのクラスに単に嵌められるならまだしも、仲間が厄介な状況に身を置いている以上は、それに巻き込まれるのが手っ取り早いですわ」
「こっちの目標は最終的な事態収束。あっちの目標はシャルロットをどうにかする。簡単。あっちに先を越されなければいい」
「2人の言う通り、簡単な答えです。では皆さん。通常任務に戻ってください」
ひとまず俺はマリの様子を見に行く為にリリィと行動を共にすることにした。予算の掛け合いもあるし、座っていたら今後の食材搬入について言い合いが止まらなくなる。エリザベートのところにいれば少しは気休めになる。それにシャルロットはルーモルトが側にいる。大丈夫だろう。そう思いながら、発令室を後にした。
「あの2人は出ていきましたわね」
「構いません。好都合です。またあんな言い合いされたらこっちが壊れかねません」
「言い合い?」
「こっちの話です。気にしないで下さい」
「ところでカレン。あなた、どこまで知っているんですの?」
「情報はタダでは渡せません。あなた達こそ、情報を出したらどうなんです?」
「敵が私達の中にいるかもしれない」
「…いいでしょう。信用してもらうには私もいくらか手札を見せなければならないようですし」
カレンはカバンから封筒を出して机に置くと、入っていた書類をルンレイとアヴァロンに渡す。だが、彼女らはただ見た内容に驚愕するしかなかった。
「…ふざけるのも大概にしてくださる?」
「ふざけてなどいません。その検死証明書の通りです。シャルロット・イスカリオテ…失礼。母親の姓から言えばシャルロット・オルンダールですかね。彼女が死んだことになってるのは、単に死んだからです。ただしルーモルトが面倒を見ているのは本人です。間違いなく」
「証拠は」
「お2人がいない間、聞いての通り襲撃事件が起きました。同時にシャルロットが起こした雷魔法による爆破。あの圧縮魔力は人間の持てるそれではありませんでした」
「…何かを言いたげですわね」
「そちらなら既に掴んでいるのでは?シャルロットの正体。つまるところの、イスカリオテ王国の伝承について」
観念したかのように少し笑ったルンレイはぼろぼろの折り畳まれた一枚の紙を懐から放り出した。そこにはただのメモ書きと言ってもいいレベルの文字で殴り書きされていた。だがルンレイは何一つとして恥じることなく、むしろ誇るように更に笑みを深くする。アヴァロンも全く困惑することなく、狼狽えることなくカレンの目をしっかり見ていた。
「これが…調査の結果ですか」
「そう。これが私達が調べた結果、出てきた最後のパズルの1ピース」
「部下が持ってきた時は驚きましたわ。時間が無かったとは言え、イスカリオテの最深部にまで潜り込むことに成功していたのですから」
「これらの情報をまとめた結果ですが…お2人の結論は?」
「確定した。シャルロットは伝承者。以上」
「とは言え信じられませんでしたわね。普通死んだことにするのが常套手段。いくら伝承者とは言え、自分の娘を本当に殺すなんて…」
「それが最適解だったのでしょう。ハタから見れば追放された正室が娘と共に無理心中。内部から見れば暗殺。まあ誰かがその腹積りであった可能性はありますが」
静寂に包まれた発令室。その中でカレンはただ己が正しいと思った指示を振ることのみを考えていた。シャルロットの正体、そして敵対組織の目標が分かりつつある中、ハインドという頼もしい外部戦力が在籍している守護龍祭の間に自分達から仕掛けることも視野に入れて行動せざるを得ない。何よりシャルロットを助けるには、見えない敵を相手にする以上、効率的に目標を叩く必要がある。簡単にはいかない。
だがそれを知らないカレンではなかった。
「アヴァロン。更なる調査を希望します。証拠を集めなくては…」
「分かった」
「ルンレイ。祭事終了日までシャルロットの護衛強化を中心にして下さい。同じ奇跡を祈るわけにはいきません」
「分かりましたわ」
「…ルーモルト。聞いていましたよね。シャルロットの正体が分かりつつある以上、私達も戦力がある内にこちらから攻め込む必要があります」
「でもそれじゃ…シャルちゃんを危険に晒すってことだよ…」
「防衛ばかりでは守れるものも守れません。そうですよね?シャルロット」
シャルロットはソファで横になっているが、意識だけは覚醒していた。ゆっくりと起き上がると、ルーモルトに支えられながら円卓の椅子に着いた。
「ははは…やっぱさ。やられっぱなしは癪に触るってもんでしょうよ」
「シャルちゃん…」
「こんな無茶苦茶な話。ハインド侯爵が聞いたら無理するなとか言い出しそうだからね。2人がいなくなるまで話さなかったのはそれが理由じゃないの?カレン女王陛下様」
「8割正解です」
「2割は?」
「単にリリィと話し合いを始めると喧しいからですよ」
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