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地球Sideが思いのほか、面白かったので 主人公の異世界生活はスキップスキップ駆け足で書いていきます
後日、レオン先生は研究成果を国へ正式に報告したいと、私へ相談してきた。
「今回の発見は、魔道具研究を大きく前進させるものです。ただ、その成果はチキさんが提供してくださった魔石があってこそ得られたものです。本当に感謝しています」
深々と頭を下げる先生。
ここまで真剣に感謝されると、少し慌ててしまう。
「それと……厚かましいお願いとは承知しておりますが、もし今後も魔石をご提供いただけるのでしたら、研究をさらに進めることができます。もちろん、ご無理のない範囲で構いません」
私は自然と笑みを浮かべた。
「もちろんです。私も先生のおかげで色々な発見があってとても楽しいですから。魔石も、用意できる限り協力します」
先生の研究が進むたび、新しい発見がある。それが純粋に面白かった。
「ありがとうございます。それでは、チキさんのご了承をいただけましたので、この研究成果を国へ正式に報告いたします」
こうしてレオン先生は王国へ研究成果を提出し、その研究は国を挙げて進められることとなった。
それから、私の周囲では慌ただしい日々が始まった。
レオン先生の研究成果は国を揺るがし、私はレオン先生と共に王城へ招かれることになる。
国王陛下へ直接成果を説明する機会まで設けられたのだ。
地球で例えるなら、市長どころか、いきなり首相に会うようなものだった。
さらに、私の身辺警護の必要性が認められ、専属の護衛まで付くことになった。
護衛を務めることになったのは、異世界へ来た初日に事情聴取をした兵士の二人――スケッチさんとカクールさんだった。
二人は私が異世界へ巻き込まれ転移してきた経緯や、取り寄せの力についても把握している。
そのため余計な説明をする必要もなく、とても心強い存在だった。
私は親しみを込めて、二人のことを「スケさん」「カクさん」と呼んでいる。最初は変な顔をされたものの、今ではすっかり定着した。
こうして研究は国が主導することとなり、これまでとは比べものにならない規模で、複数の研究が同時進行で始まった。
私も研究に必要な魔石――地球では宝石と呼ばれる鉱物(未発見、未発掘)を取り寄せ、惜しみなく提供する。
さらに、《地球所有》の力を使い発見した、地球上ではまだ確認されていない鉱物も研究用として取り寄せた。
大規模研究の責任者に就任したレオン先生は、次々と研究用の魔石や鉱物を提供する私を見て、ある日、心配そうに口を開いた。
「チキさん、本当に無理はしていませんか。この量は、個人で用意できる範囲を明らかに超えています」
私は苦笑しながら首を横に振る。
「大丈夫です。これくらい全然困らないんです」
《地球所有》がある限り、資源が尽きる心配はほぼほぼなかった。もっとも、この力の詳細を打ち明けるわけにはいかない。
説明には少し苦労したものの、私自身には何の負担もないことだけは何とか納得してもらえた。
レオン先生も最後には安心したように頷いてくれた。




