表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界転移したら、地球を所有してました。その裏で、地球では大騒動が始まっていた。  作者: りどみ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
15/54

地球Side刑事

 土曜日、午後二時過ぎ。

 捜査本部に一本の電話が入った。


「○○株式会社です。昨日から行方不明になっている社員の件で……当人の退職届が会社のポストに投函されていました」

 電話を受けた、連絡先を渡していた警官が表情を変え、すぐに刑事・黒崎へ報告する。


「黒崎さん。失踪した女性の勤務先からです」

「何だ?」

「会社のポストに女性の退職届が入っていたそうです」

 黒崎は眉をひそめた。


「退職届がポストに?」

「はい。休日出勤した職員が昼休憩から会社に戻った際、発見したそうです。事情を知っていた職員だったため、不審に思い、すぐこちらへ連絡がありました」

「……なるほど」

 失踪したはずの人物の退職届。


「すぐ会社へ向かう。周辺の防犯カメラも至急あたってくれ。退職届は出来るだけ触らないように伝えてくれ」

「了解です」









 数十分後。

 黒崎たちは会社へ到着した。

 総務課の職員が緊張した面持ちで迎える。

「こちらです」

 会議室の机にはキッチンペーパーの上に封筒が置かれていた。


「最初に発見した社員以外、誰も直接触っていません。裏に記名がありましたので、封も開けていません」

 鑑識が封筒を撮影し、慎重に回収する。

 その間、黒崎は総務課長へ向き直る。


「防犯カメラの提出のご協力をお願いします」

「はい。正面玄関とポスト周辺を映しているのがあります」

「至急、確認を」

「すぐ再生します」

 事務室のモニターに映像が映し出される。


 社員が退職届を見つける前まで映像を逆再生していく。

 休日で人通りの少ないオフィス街。

「あっ」

 一人の人物がポスト前に映る。


「……田中さん?」

 総務の職員が零す。

 黒崎の眉が上がる。

 確かにカメラの中には、失踪した田中愛子の姿がはっきりと映っていた。

 

 田中愛子は封筒をポストへ入れると、そのまま振り返りもせず去っていく。

 室内が静まり返る。

 若い刑事が画面を見つめたまま、小さく呟いた。

「……本人、ですかね」


 黒崎は映像を一時停止させる。

 顔、体格、服装も、失踪した女性と酷似していた。

「断定はできない。だが、ほぼほぼ本人だろう」

 黒崎は静かに頷く。


「映像をコピーして鑑識へ。顔の照合と歩容鑑定を依頼する。それと周辺の防犯カメラを全部拾え。この人物がどこから来て、どこへ向かったのか追跡する」

「はい!」


 

 捜査は、新たな局面へ入ろうとしていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ