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第40話 「脳・悪玉キング5」

 アナタは『希望を託された』ことがありますか?


「俺たちは絶対にあきらめない、悪玉キング、最後の勝負だ!」


 悪玉キングは、両手を胸の前で組んだまま、

「『窮鼠猫を噛む』か……最後には喰われる愚かなネズミどもよ、最後の抵抗、試してみよ!」

 メンバー全員、攻撃態勢に


「ピンク、お願いします!」

 グリーンが、ピンクと息を合わせ、魔法を放つ

「『グルタミンスプラッシュ』+『ショコラデコレーション』、ハイブリッドマジック、『グルタミンオーシャン』!」

 ドバアァァーーーーッ

 旨味成分が、津波のように押し寄せる!


 悪玉キングは、微動だにせず、漆黒のオーラでできた腕を前に出す

 ヒイィィン……バシィッ!


「こ、これは? 『衝撃波』か!?」

『衝撃波』を受けた『グルタミンオーシャン』は、真っ二つに割れ、そのまま消えた


「なら、これならどうですか? レッド、お願いします!」

 グリーンは、組み立てた『アックス』を構え、レッドがそれに炎の魔法をかける!

「エンチャントウェポン、『ジョロキアトルネードアックス』!」

 ゴオオォォーーッ


 悪玉キングは、漆黒のオーラの腕で防御する

 ジュウゥゥ……

「くっ、小癪な真似を……」


「少しずつだが、効いている……休む間を与えるな!」


「ハイブリッドウェポン、『天弓』!」

 ブルーが、空に向けて、矢を放つ!

 バシューーンッ


「『ホーリィランス』!」

 ブルーの矢に、薬味ちゃんがエンチャントをかける


「行くよ! 『ホーリィランス』+『ビターアローレイン』、エンチャントウェポン、『サウザンドエクスカリバー』!」

 ブルーの放った矢は、光り輝く千本の聖剣となり、悪玉キング目がけて降り注ぐ!

 ドドドドドドドーーーーッ


「どうですか!」

 煙が晴れるが、そこに悪玉キングはいない……


 シュンッ

「我はここだ」

「くっ、『次元干渉』か……くそっ」


「まだまだよ、ハイブリッドウェポン、『ジャベリン』!」

 ピンクが柄の長い『ジャベリン』を組み立てる

「ブラック、お願い!」

 ジャラララーーッ


 ブラックは、『死神のくさり鎌』を『ジャベリン』に巻き付け、ブンブンと振り回す

「行け! 名付けて『致命的回転槍クリティカルジャベリン!』

 バシューーーーンッ!


『ジャベリン』は、回転しながら、猛スピードで悪玉キングに

 ジャキーーンッ

 悪玉キングの漆黒のオーラの手に、鋭い爪が伸びる

「『アクダマティッククロー』!」


 ギャリィィンッ

 鋭い爪で『ジャベリン』の軌道をずらした!


「くそっ、これでもダメなのか……」

「いや、見ろ、効いているぞ」

 悪玉キングの、漆黒のオーラでできた手の爪が、ボロボロになっている


「フッ、いい加減、この戦いにも飽きた……今度こそ、本当の『フィナーレ』といこう」

 悪玉キングは、4つの腕を広げ、邪悪なエネルギーを集中する

 ヒイィィン……

「マズい、来るぞっ!」


「終わりだ、『クアトロ・アクダマインパクト』!」

 ヒイィィン……

 ズアアァァーーーーッ

 巨大な邪悪なエネルギーの塊が4つ、たもつとメンバーのほうへ飛んでくる


「ハイブリッドウェポン、『大盾(お~たて~)』!」

「みんなを守って、『ホーリィシールド』!」

 イエローの『大盾』と、薬味ちゃんの『ホーリィシールド』が重なる

「『大盾』+『ホーリィシールド』、ハイブリッドウェポン、『シャイニングシールド』ーーッ!」

 ズズーーンッ


 巨大な輝く盾が、『アクダマインパクト』の一つを跳ね返す!


「星くずよ、集まれ! 『アステロイドベルト』!」

「防御力アップの魔法、『シュガーコート』!」

 醍醐味くんの『アステロイドベルト』と、ピンクの『シュガーコート』が重なる

「『アステロイドベルト』+『シュガーコート』、エンチャントウェポン、『アマノイワト』!」

 ガキンガキンガキーーンッ


 分厚い星くずでできた神岩で、『アクダマインパクト』の一つを跳ね返す!


「『死神のテンペストストーム』ーーッ!」

「奥義、『粉骨砕身斬』ーーっ!」

 ブラックの技と、カルシウムナイトの奥義で、『アクダマインパクト』の軌道をずらした!

 ドガァーーッ


「おおおおお! 『極味ごちそう砲』ーーっ!」

 ガガガガガーーッ!

 たもつの『極味ごちそう砲』で、『アクダマインパクト』の一つを打ち消す!

 ズガガガガーーーーッ


「どうだ!」

『クアトロ・アクダマインパクト』を防いだ!

 しかし、悪玉キングは全く焦っていない


「なるほど、先ほどまでとは違うということか……では、こんなのはどうだ?」

 悪玉キングは、また4つの腕を広げて、邪悪なエネルギーを集中する

 ヒイィィン……


「また『クアトロ・アクダマインパクト』か!?」

「何度だって止めてみせる! 来い!」


 悪玉キングは、4つの邪悪なエネルギーの塊を、中央で一つに圧縮!

 ゴンッゴンッゴンッ!

「なっ……!?」


 4つあった邪悪なエネルギーの塊は、一つの巨大な塊に

 ゴゴゴゴゴゴ……


「先ほど、ずいぶんとほざいておったな……『愛』だの、『想い』だの、『奇跡』だの……そんなものは、我から言わせればただの幻想だ。

『愛』で腹は膨れぬ、『想い』で飢えは凌げぬ、『奇跡』で不幸は止まらぬ!

 そんなものに振り回されるから、貴様たちニンゲンは愚かで浅はかだというのだ!」

「くっ……」


「4つ分の『アクダマインパクト』だ、幻想を抱いて地獄へ落ちろ……くらえ、『アクダマティックバースト』!」

 キュウゥゥン

 ズッドォォーーーーッ


「こ、こんなの無理だ……」

「くそっ……」

 ズアァァーーーーッ


 当たる直前――

「『拡大転送』!


 シュンッ


 カァッ

 ズガガガガガガガーーーーッ

「うわぁっ!」

「キャーーッ!」


 ドドドドドドド……

『アクダマティックバースト』が被弾した箇所は、地面がえぐれて、高熱により岩が溶けだしている……

 この場所が『脳』じゃなかったら、巨大な穴が開き、破壊していただろう。


 たもつとメンバーは、アレルポーンの『転送』で、直撃を逃れた

「なんて威力だ、『頭蓋骨』と『髄液』『脳しょう』で、衝撃を吸収するはずなのに……アレルポーンが何とかしなかったら、全滅していた」


 ガクッ

「アレルポーン!?」

 アレルポーンが、膝をついて、がっくりうな垂れている

「全員の『転送』はさすがにきつかった……今ので、力を使い果たしたみたいだYO~、ゴメン」

「何言っているんだ、助かったよ、ありがとう」


「フッ……ならば」

 バサッバサッバサッ

 悪玉キングは、漆黒のオーラの腕を翼代わりに、宙を舞う

 空中から、たもつとメンバーたちを見おろす悪玉キング


「あの位置から撃たれたら、もう避けようがない……どうする?」

 空中で制止し、邪悪なエネルギーを集中する悪玉キング

 全員、それを見ているだけしかできない、まさに絶体絶命……


「もう、合体技『デリシャススーパーノヴァ』しかない!」

 たもつが叫ぶ、しかしレッドが

「たもつくん、だがあの技は、一度失敗している……」


「俺がやる……みんな、俺に最大の技を使って、エネルギーを送ってくれ! それを俺が『極味ごちそう砲』で撃ち出す!」

「し、しかし……」

 躊躇するメンバー……それもそのはず、試したこともない、成功する保証はない、まさに賭けである。

 レッドが覚悟を決める

「いや、もうそれに賭けるしかない、頼む、たもつくん! みんな行くぞ!」

「おう!」


「おおおおおーーーーっ!」

 たもつが気合を入れると、金色のオーラが、たもつを包む!

「よし、来い!」


 まずはレッドが、『大太刀』に炎魔法をエンチャントする

「不甲斐ない私の代わりに、必ず成功させてくれ、たもつくん! エンチャントウェポン、『ジョロキアブレード・閃』!」

 ジャキィーーンッ!

 レッドの技がたもつのオーラに吸収され、たもつのオーラが一回り大きくなる


 ブルーが『天弓』に、攻撃魔法をエンチャントする

「たもつくん、無事帰ったら、ボクの『特製激苦ジュース』で回復してあげます。エンチャントウェポン、『ブルーサウザンドアロー』!」

 バシュバシュバシューーンッ


 イエローが詠唱を唱えると、空から隕石が二つ落ちてきた!

「たもつくん、こいつで健康な体を取り戻して! 『うめぼしメテオ・おかわり』!」

 ズズーーンッ


 グリーンが詠唱を唱えると、地面から旨味成分の噴水が3つ、竜巻に変わる

「ワタクシの全魔力です、お願いします! 『トリニティ・グルタミンスプラッシュ』!」

 ドババババーーーーッ


 ピンクが詠唱を唱えると、後ろからチョコレートの大波が迫ってくる!

「ちょっとカッコ良くなったからって、カッコつけちゃって……最後までちゃんと決めなさいよね! チョコの衝撃、『ショコラデコレーションクロス』!」

 ドバアァァーーーーッ


「ぐうぅぅ……」

 とてつもない負荷が、たもつに襲い掛かる!

「まだだ、まだ足りないっ!」


 薬味ちゃんが詠唱を唱える。 その後ろには、毒味クイーンの幻が見える

「毒味ねえさん、一緒に行くよ! 『ホーリィテンペスト』!」

 バババババババババーーーーッ

 聖なる力を宿した白い嵐が、たもつに向かって吹き荒れる!


 醍醐味くんが、瓦礫や石つぶてと共に、自分も膨らんで突撃してくる!

「たもつどん、あとは任せたでごわす! 『スターダストキャノンボール』!」

 ギュルルルルーーーーッ


 ブラックが『死神のくさり鎌』を振り回しながら、たもつに近づく

「これぐらいで音を上げたりしないよな? オレを倒したんだ、最後に根性見せろ! 『死神のテンペストストーム』!」

 ゴアァァーーーーッ!


 アレルポーンが巨大化、両手の爪が伸びる!

「エネルギー切れでこれしか使えないけど、勘弁してYO~! 『アレルメガクロー』!」

 ザシュッ!


 カルシウムナイトが、刀を鞘にしまい、居合斬りの体制に

「たもつ殿、参るっ! 奥義、『粉骨砕身斬』ーーっ!」

 ザンッ


 たもつの金色のオーラは、限界まで巨大に!

 ガガガガガガガガーーーーッ!

「うおおおおおおーーーーっ!」


「す、凄い……」

「これなら……」


 最終形態の悪玉キングも、4つの邪悪なエネルギーの塊を、1つに圧縮する

「無駄だ、我が視界から、そしてこの身体せかいから消えよ、『アクダマティックバースト』!」

 ヒイィィン……

 ズバアァーーーーッ!

 巨大な、邪悪なエネルギーの塊が、たもつとメンバー目がけて飛んでくる!


 たもつは両手を合わせ、

「今まで食べた、すべての食材に、そして健康に、仲間に、『愛』に、『絆』に、『想い』に感謝を、ありがとう……」

 ヒイィィン……


「たもつくん、信じてる……」

「たもつさんなら、いけます!」

「たもつ、決めろ!」


「たもつくん、いっけーーーーっ!!」


 カァッ

「みんなの想いを一つに、これで最後だ、悪玉キング……合体技、『ファイナル・デリシャススーパーノヴァ』ーーーーッ!!」

 ズッドオォォーーーーッ!

 今までで一番巨大なエネルギー波が、『アクダマティックバースト』に向かって飛んでいく!


 ズアァァッ

 ガカァッ

『ファイナル・デリシャススーパーノヴァ』と、『アクダマティックバースト』が、ちょうど中央で衝突する

 ガガガガガガガガーーーーッ!


「うわぁーーっ!」

「キャーーーーッ!」


 ドドドドドドド……


 凄まじい爆音と、凄まじい衝撃が、辺りを包む……

 たもつとメンバーは? そして悪玉キングは……?



 ◇今回の健康カルテ

  体重: 68キロ

  BMI: 23・3

  血圧: 150/98

  中性脂肪: 220

  LDL: 180

  HDL: 31

  尿酸値: 8・0

  γ-GTP: 189

  血糖値: 140

  ストレスレベル: 高め


 次回で『最終話』となります。投稿予定は7/19(日)です、よろしくお願いします。

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