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第37話 「心臓・悪玉キング2」

 アナタは『攻撃を受け止めた』ことがありますか?


「はあああぁぁーーーーっ!」

「うおおおぉぉーーーーっ!」


 たもつとメンバーが、悪玉キングの四方八方から突撃する

 悪玉キングは、一瞬ニヤリとすると、大きく両手を広げる


 バシィッ!


「うわぁっ!」

「な、なんだ!?」

 突撃していたたもつとメンバーが、全員吹き飛ばされる


「今のは、悪玉キングの『衝撃波』か!?」

 全員着地するが、うかつに飛び込めなくなる


「ならば、『衝撃波』が間に合わないほどの『スピード』と『力』で! 『カプサイシンブースト』!」

 カアァッ!

 レッドが自分に、パワーとスピードが上がる魔法、『カプサイシンブースト』をかける


「さらに、『大太刀』+『ジョロキアストライク』、エンチャントウェポン、『ジョロキアブレード』!」

 ゴアアァァ

 レッドの持つ大太刀に、深紅の炎が宿る


「はあぁーーっ!」

 ガキィンッ

 悪玉キングは、腕の鎧だけで、『ジョロキアブレード』を受ける

「なに!?」


「フッ、ぬるいわ!」

 ドンッ

「ぐはっ!」

 レッドは、悪玉キングの『衝撃波』で吹き飛ぶ


 悪玉キングの右手に、邪悪なエネルギーが凝縮されていく……

「消えろ……『ザコ』ども」

 キュウゥゥン……

「『アクダマインパクト』!」


 ドオオオオーーーーッ

 凝縮された、邪悪なエネルギーの塊は、そのままメンバーとたもつたちの方へ飛んでくる


「ハイブリッドウェポン、『大盾(お~たて~)』!」

 イエローが、巨大な『大盾』で、たもつとメンバー全員を囲む

 ズガガガガガーーーーッ

「うわぁっ!」

 ビシビシッ! バガァッ!

『大盾』にヒビが入り、破壊されてしまう


「そんな、『大盾』が……」

「私たちもかなりパワーアップしたのに、こんな簡単に破壊されるとは……」


「もう防ぐことはできまい、終わりだ」

 キュウゥゥン……


「マズい!」

 グリーンが前に出る

「『グルタミンスプラッシュ』!」

 ドバアァァーーッ

「ぬおっ!?」


 グリーンは、悪玉キングの足元から『グルタミンスプラッシュ』を噴き上げ、バランスを崩させた

「みんな、今です!」


「すうぅぅ……」

 醍醐味ブラウンが、大きく息を吸って、体を何倍にも膨らませた

 そのまま丸くなる


「少しだけ熱いかもしれないが、我慢してくれ、『ジョロキアストライク』!」

 ゴアァァーーッ

 丸くなった醍醐味ブラウンが、炎を纏う

 全員で醍醐味ブラウンを放り投げる

「いっけー醍醐味くん、名付けて『キャノンボール』!」


 ギュルルルルーーーーッ

 ガンガンガンッ!


 炎を纏った醍醐味ブラウンは、勢いよく走りだし、周りの壁で反射しながら、悪玉キングに突撃する!

 ドガァッ! ドガァッ! ドガァッ!

「ぐぅ、目障りな……」

 悪玉キングが両手を広げる


「『衝撃波』が来るぞっ!」

「待ってました! ハイブリッドウェポン、『拡声器メガホン』」

 ブルーが、事前に『拡声器メガホン』を組み立てていた

「『衝撃波』を、周波数を合わせた『超音波』で相殺します!

 わぁーーーーーーっ!」


 キイィィーーーーンッ

『衝撃波』をかき消した!

「なにっ!?」


「今だ、一気に畳みかけるぞ!」

「了解!」

 レッドの号令に、全員が反応


「ハイブリッドマジック、『うめぼしメテオ』!」

 イエローとレッドは、『柑橘系酸ダー』に『ジョロキアストライク』を合わせ、上空から炎に包まれた巨大な『梅干し』を落とす

 ズガガガガガーーッ

 凄まじい衝撃と、土煙……

 しかしそこに悪玉キングの姿はなく、メンバーの後ろに


「フフフ、我に魔法は……」

「『次元干渉』、そうだと思ったよ」

 イエローとレッドは、まるで分っていたかのように、クルリと振り返る


「ハイブリッドマジック、『うめぼしメテオ・おかわり』っ!」

「なんだとっ!?」

 ズガガガガガーーッ

『うめぼしメテオ』が、悪玉キングに直撃!


「や、やった!」

「おのれ……」

『うめぼしメテオ』の直撃で、体から煙が立ち上っているが、まだ全然平気な様子の悪玉キング

「あれを食らっても平気なのか?」

「いや、ダメージは少しずつ蓄積されるはず、連続して攻撃だ」


「ならば、これでもくらえ!」

 悪玉キングは、『衝撃波』を、地面に向かって放つ

 ババババババーーーーッ

 地面が削れ、石つぶてが飛んでくる


「うわぁっ」

「キャーー」

 メンバー達は防御で手一杯


「はああぁぁ……」

 悪玉キングの右手に、邪悪なエネルギーが凝縮されていく

 キュウゥゥン……


「マズい、間に合わない!」

「死ねっ! 『アクダマインパクト』!」

 ドオオオオーーーーッ

 悪玉キングの右手から放たれた『アクダマインパクト』は、真っ直ぐにメンバーの方へ飛んでくる!


 その時――

 たもつが、『アクダマインパクト』の前に立つ


「うおおぉぉーーっ!」

「たもつくん!?」


 ガシィッ

 たもつは、『アクダマインパクト』を、真正面から受け止める!

 ガガガガガガーーーーッ

「ぐ、ぐうぅぅ……」


『アクダマインパクト』の威力に押され、ドンドン後ろに下がるたもつ

「俺はもう逃げないっ! 真正面からぶつかって、悪玉キング、お前を倒す!

 うおあぁぁーーっ!」

 そのまま『アクダマインパクト』を、上に放り投げた


「なにっ!?」

 ズガガガガガーーーーッ

『心臓の間』の天井にぶつかり、爆発する


「たもつくん、凄い……」

 メンバーも全員、感心して動きが止まる


「今度はこっちの番だ!」

 たもつは両手を合わせ、

「今まで食べた、すべての食材に、そして健康に、仲間に感謝を、ありがとう……」

 ヒイィィン……

 カァッ

「『極味ごちそう砲』ーーーーっ!」

 ガカァッ

 ドガガガガーーーーッ!


 今まで一番巨大なエネルギー波が、悪玉キングに向かって一直線に放たれる!


「なめるなぁっ!」

 ガガガガガガーーーーッ

 悪玉キングも、右手でたもつの『極味ごちそう砲』を受け止める


「ぐぬうぅぅ……」

 ピシピシッ

 悪玉キングの右手の鎧にヒビが入る


「ぬおおぉーーっ!」

 悪玉キングは、そのまま『極味ごちそう砲』を、上に放り投げる

 ズガガガガガーーーーッ

 また天井にぶつかり、爆発、四散した

「ふうぅぅ……よもや、我の鎧にヒビを入れるとは……」


 その時――

「なにっ!?」


 たもつがふところに飛び込んでいた!

「貴様、自分の必殺技をオトリに使ったのか!?」

「うおおぉーーっ!」

 ドガガガガーーーーッ


 自分の『極味ごちそう砲』のエネルギーと、レッドの炎をエンチャントしたガントレットで、悪玉キングの顔面を数発殴った

 ザザァッ

 さすがの悪玉キングも、後ずさる


「どうだっ!」


 ビシビシッ……

 悪玉キングの顔面の鎧にもひびが入り、隙間から暗黒のオーラが漏れている

「貴様……」

 悪玉キングは、自分の右手を見、その右手で顔の鎧を触る

「この我の鎧に、傷を……」

 ゴゴゴゴゴゴ……


 周りが、地響きで揺れている

 悪玉キングの、地獄の底のような目に、憤怒の業火が宿り、たもつを睨みつける


「まさか、貴様らのような『ザコ』相手に、我の『第二形態』を見せることになるとはな……」



 ◇今回の健康カルテ

  体重: 63キロ

  BMI: 21・5

  血圧: 125/80→128/81

  中性脂肪: 195

  LDL: 160

  HDL: 29

  尿酸値: 7・0

  γ-GTP: 172

  血糖値: 117

  ストレスレベル: 普通


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