表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
25/41

第25話 「大腸・腸内フローラ」

 アナタは『今までの食材に感謝した』ことがありますか?


 メンバーとたもつは、全員で『大腸の間』の扉を開らく――


 ガチャ、ギイィィ

 ザザッ

「あれ? 元の場所に戻っちゃった?」

 目の前に広がるのは、今さっきまでいた場所と同じ、大腸の『腸内フローラ」の花畑……


 グリーンが、周りの状況と、今通ってきた扉を確認しながら、自分の推測を話す

「おそらく、『大腸』にいたワタクシたちが、『大腸の間』の扉から入ったので、同じ場所に飛ばされたのでしょう。

 こんな風に、他の扉も、この世界の『五臓六腑』に繋がっているとみていいと思います」

「戦う場所は、『五臓六腑』になるってわけだな」


 その時――

「ブヒッ、ブヒー」

「ブモォォーー!」

「クエッ、クエーー!」


 メンバーとたもつの周りには、いつの間にか大量の食材モンスターが立っていた

 いつも戦っていた、『ポォークキング』や『ビーフタウロス』、『フェニチキンクス』がいる。

 しかし、何かが違う……体から、紫色のオーラが立ち昇っている

「こいつら……どうやら毒味クイーンの『毒気』に当てられているようだな」


 見た感じ、明らかに狂暴化し、パワーも上がっているのがわかる

「『大腸の間』のボスは、この三体のようだ」


 名前: ポォーク暴君ぼうくん

 レベル: 90

 HP: 8500

 MP: 2000

 力: 2500

 賢さ: 1000

 体力: 2000

 素早さ: 600


 名前: 闇チキンクス

 レベル: 95

 HP: 8000

 MP: 3000

 力: 1900

 賢さ: 2000

 体力: 1500

 素早さ:1200


 名前: ビーフ殺ロス

 レベル: 93

 HP: 8400

 MP: 1800

 力: 2500

 賢さ: 900

 体力: 2200

 素早さ: 1000


「ステータスを確認したよ、三体とも『三大栄養素」に匹敵するほどパワーアップしている」


 他の食材モンスターも、体から『紫のオーラ』が立ち昇っている

「かなりの数だ、だが、これくらいでビビっているようでは、悪玉キングを倒すなど夢のまた夢……

 いくぞみんな、私たちがどれだけレベルアップして強くなったか、見せてやろう!」

「了解!」


 メンバー全員、装備を構え、魔力を集中する


「ハイブリッドウェポン、『おはしソード』+『フォーク』……『大太刀』!」

 レッドは『大太刀』を上段に構える


「見よう見まね、『かまいたち・嵐』!」

 ババババババーーッ

 無数の真空の刃が、周りのザコ食材モンスターを切り刻む

「みんな、全体攻撃をメインに、早期決戦だ!」


 イエローが、詠唱を唱える

「行くよ、電撃魔法『柑橘系酸ダー』!」

 バリバリバリーーッ


「イエロー、後ろにも!」

「あいよ! 『柑橘系酸ダー・おかわり』っ!」

 バリバリバリバリバリーーッ


 イエローの周りは、まる焦げになった果実系の食材モンスターたちが……

「あちゃー、やりすぎちゃったかな? エヘ」


 グリーンが、装備を組み立てる

「ハイブリッドウェポン、『ナイフ』+『スプーン』、『アックス』!」

 グリーンの両手に、巨大な戦斧が


「はああ、『大回転アックス』!」

 ズババババーーーーッ

 グリーンは、斧を持ったまま回転・突撃して、敵を切り刻む

「野菜の輪切りなら、ワタクシにお任せください!」


 ブルーも、ハイブリッドウェポンを装備

「ハイブリットウェポン、『ストロー』+『ナイフ』、『天弓』!」

 ブルーは、弓矢を空に向ける


「『ビターアローレイン』!」

 バシューーンッ

 ピカァッ

 ドキュキュキュッ!

 空に放たれた矢が、無数の雨のように、敵に降り注ぐ


「みなさん集まって下さい、回復します」

 ブルーは魔力を集中

「『良薬口に苦し・EXイーエックス』!」

 パアアァァァ……


「おお、全員のHPが全回復している、ナイスだ、ブルー」

 ブルーは親指を立てる


「『スイートハリケーン』!」

 ババババババーーッ

 ピンク色の嵐の奔流!


「ピンク、『闇チキンクス』がそっちに向かっている!」

「フフ、丁度いいわ、とどめはアタシの新魔法にお任せ!」


 ピンクが魔力を集中すると、周りの瓦礫が宙に浮かぶ

「はあああ……新魔法『ショコラデコレーション』!」

 ズズズズ……

 ピンクの後ろから、もの凄い量のチョコレートが、まるで大津波のように押し寄せ、『闇チキンクス』を屠る!

 ドドドドドドドーーーーッ!

「ク、クエエェェーー……」


「あま~いチョコに包まれて、昇天しちゃいなっ」

 キュピーン

 ピンクのかわいいポーズ


(こわっ……)

 この娘は怒らせてはいけないと悟る、たもつであった。



「みんな凄い……毒味クイーンと戦った時より、格段に強くなってる」

 気が付くと、残りは『ポォーク暴君』一体のみ。

「ブッヒ、ブヒヒーーーーッ!」

「仲間をやられて、怒っているのか?」


 ポォーク暴君は、巨大な骨付き肉の棍棒を振り回しながら、こちらに突撃してくる

「よーし、俺も……」

 たもつが、ポォーク暴君の前に立ち、手を合わせ、集中する


「今まで食べた、すべての食材に感謝を、ありがとう……」

 ヒイィィン……

『ごちそう波』ーーーーっ!!」

 ガカァッ

 ドガガガガーーーーッ!


 たもつの『ごちそう波』は、今までのどの攻撃よりも眩い光を放ち、ポォーク暴君を消化した

「やった、ポォーク暴君をやっつけた!」


 それを見たレッドが、たもつの肩をポンッと叩き

「やったな、たもつくん。

 最初ここに来たばかりのころ、まるで歯が立たなかったあのポォークキングの上位種を、今は必殺技で一撃だ。キミも充分、強くなった」

「うん」


 ポォーク暴君が霧散して消えた場所に、キラリと光るモノが……

「あった、これが『動脈のカギ』だ」



 ◇今回の健康カルテ

  体重: 64キロ

  BMI: 21・9

  血圧: 135/85

  中性脂肪: 205

  LDL: 164→162

  HDL: 31

  尿酸値: 7・4

  γ-GTP: 178

  血糖値: 123

  ストレスレベル: 少し高め→普通


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ