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第21話 「定食屋のとんかつ定食」

 二十七日目


 アナタは、『お守り』を買ったことがありますか?


 ◆現実世界・たもつの部屋

「ゴク、ゴク、ゴク、プハァ」

 たもつは今日も、プロテインを一気に飲み干す


「よ~し、完璧だ、準備万端!」

 たもつは仕事の準備をしながら、昨日のことを思い出していた


 〇回想・夢の中――


 エナメルを発掘し、外連味じいさんに武器を作ってもらう。

『エナメルソード」や『エナメルスプーン」で強化したメンバーたち

「おおー」

「凄い……以前より格段に強くなっている。私たちの力にも、まったく引けを取らない」


「ひょっひょっひょ、ワシが打ったんだから当然じゃ」

 仕事を終えた外連味じいさんが、装着具合を見に来た

「スケベだけど、仕事は完璧だな」

「スケベは余計じゃな……そうじゃ、おぬしにも、ほれ」

 外連味じいさんは、たもつにも装備を作っていた


「これは……『ガントレット』?」

「おぬし用の『レアエナメルガントレット』じゃ。『ごちそう波』の威力も上がるじゃろ……大切にせぇよ」

「かっけー、ありがとう外連味じいさん」


「礼などいらん、さっさとこの身体せかい健康へいわにしてこい」

「うん」

 全員装備を構え、輪になる


「よし、全員で『たんぱく鳥』を倒すぞ!」

「おー!」



 ◆現実世界・職場への道の途中


 たもつは、職場の道の途中にある『神社』に寄っていった

 チャリーン

 お賽銭箱に、百円を投入

 パン、パン、ペコリ……

(今晩、どうかメンバーと一緒に、無事たんぱく鳥を倒せますように……)


 そのまま出勤、一日仕事を終え、帰りは『定食屋』へ

「いただきまーす」

 晩御飯を完食し、帰宅


 シャワーに入り、気合を入れ、早めに就寝。

 ZZZzz……


 〇夢の中――

「待っていたぞ、たもつくん」

「うん、今日は必勝祈願で、定食屋の『とんかつ』を食べたよ」

「『とんかつ』だけなら強敵だったが、ちゃんと野菜の『千切りキャベツ』を先に食べたようだな。食材モンスターの動きが遅い」

「おまけに、キャベツの『ビタミン』で、ボクたちもパワーアップしています」


 メンバーとたもつ、今日の晩御飯『とんかつ』を消化


「よし、あとは善玉キングさまの連絡を待つだけだな」

「そう言えば、朝近くの神社に行ってお参りしてきた。

 その時一緒に『お守り』も買ってきたんだ」

 たもつは買ってきた『お守り』をみんなに見せる


「ぷぷっ、たもつくん、これ、『安産祈願』のお守りだよ」

「ええーー!?」

「おっちょこちょいな、たもつくんらしい」


「『案ずるより産むがやすし』というしな、準備万端、やることはやった、あとは当たって砕けるだけだ」

 レッドのフォローが入る、もう定番になってきた



「デリシャスファイブのメンバーとたもつくん、聞こえるか?」

「善玉キングさま」

「ワシの善玉千里眼で確認した、いよいよ現れおった、『たんぱく鳥』じゃ」

「来た!」


 全員、顔を見合わせ、頷く

「『たんぱく鳥』は現在、『胃袋』におる、デリシャスファイブ、出撃じゃ」

 全員で『胃袋』へ向かう――



「ここが、胃袋……」

 広い空間の底に、『胃液』の湖がある……

 食べた食材はここの胃液で溶かされ、『腸』へと送られる


「キョオオォォーーッ!」


 広い空間の上空に、巨大な体躯の、真っ白な巨鳥が飛んでいる……三大栄養素の一体、『たんぱく鳥』だ

「でかい……」

 真っ白な巨体

 凄まじく大きい翼

 獰猛なくちばしと爪

 中ボスキャラとして申し分ない迫力


「よし、みんな行くぞ!」

「おう!」

 メンバーとたもつは、胃の中の崖のような場所で、たんぱく鳥を迎え撃つ


 バサッバサッバサッ

 メンバーを警戒してか、たんぱく鳥は、かなりの上空へ


「ハイブリットウェポン、『ストロー』+『ナイフ』、『天弓』!」

 苦味ブルーが、弓矢で攻撃

「『ビターアローショット』!」

 バシューーンッ

 スカッ


 ブルーの矢は、はるか上空のたんぱく鳥には届かなかった

「ああ、おしい……」


「ギョッギョッ、ギョォォーーッ!」

 たんぱく鳥は、翼を激しくバタつかせる

 バサッバサッバサッ


「『フェザーバレット』が来るぞ!」

 バシュバシュバシューーッ

 たんぱく鳥の翼から、まるで弾丸のような『羽根』が飛んできた!


「ハイブリッドウェポン、『スプーン』+『おはしソード』……『大盾(お~おた~て~)』!」

 ドゴーン!

 イエローが、メンバー全員を包むほどの巨大な『大盾』を組み立てる


 バババババーーッ

 たんぱく鳥の『フェザーバレット』を防いだ

「ナイス、イエロー!」


「今度はこっちの番です、ボクの武器が『弓矢』だけだと思わないでくださいね」

 ブルーはピンクから『フォーク』を借り、合体させる

「ハイブリッドウェポン、『ストロー』+『フォーク』……『ライフル』!」

「ラ、『ライフル』!? そんなものまで……?」


 ガシャガシャ、ガチャン

 ブルーの両手には、狙撃手スナイパーが持つ銃のような、スコープつきのライフルが


 ダンッ

 バスッ!

「ギョオオォォーーッ!」

 油断していたたんぱく鳥の片翼に当たった

「やった!」


「まだまだ、私も行くぞ!

 ハイブリッドウェポン、『おはしソード』+『フォーク』……『大太刀』!」

 レッドは『大太刀』を腰に構える


「見よう見まね、『かまいたち』!」

 バシューーンッ

 ザンッ

「ギュギョオォォーーッ!」

 たんぱく鳥の、もう片方の翼に傷をつけた


 バサッバサッ……

 たんぱく鳥がゆっくりと落ちてくる


「今だ、全員で攻撃だ!」

「了解!」


「『イノシンウェーブ』!」

「『スイートハリケーン』!」

 グリーンとピンクの魔法攻撃

 ガガガガガガーーッ


「ギョォォン」

「効いてる!」

 ヒイィィン……


「『プロテインブレス』が来るぞ!」

 バオオォォーーッ

 ザザザーー

 全員避ける


「挙動が大きい、これなら避けられるぞ」

 ヒイィィン……

「これは……? また『プロテインブレス』か?」


「キャアアアァァァーーーーッ!」


「うわぁ」

「なんだ、この音!?」

「たんぱく鳥の『超音波』だ」

「み、耳が……」


 ヒイィィン……

「マズい、『プロテインブレス』がくる、この状態じゃ避けられない!」


 たもつが両手を合わせ、たんぱく鳥と対峙する

「そうはいかない、これでもくらえ、『ごちそう波』ーーッ!」


 カァッ

 ズガアァーーッ

「ギョオォ!?」

 たんぱく鳥が怯んだ


「今だ!」

 メンバーが、レッドにエネルギーを送る

「合体技、『デリシャス・ノヴァ』!」


 ズバアァァーーッ!

 ドガガガガガーーッ!

 辛味レッドから発射された五色のエネルギー波は、たんぱく鳥に直撃!


「ギュウゥン……」

 ズズゥン……


「やった、たんぱく鳥を倒した!」



 ◇今回の献立

 「とんかつ定食」(総カロリー: 約784)

  ポォークキング(100)×2

  たまごジェネラル(70)

  ブレットトレイン(50)

  ラードスライム(75)×2

  キャベツ小僧(11)×4

  コメットマン(100)×2

  みそスライム(70)


 ◇今回の健康カルテ

  体重: 64キロ

  BMI: 21・9

  血圧: 130/82

  中性脂肪: 198→200

  LDL: 162→163

  HDL: 31

  尿酸値: 7・4

  γ-GTP: 178

  血糖値: 123

  ストレスレベル: 良好


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