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第16話 「海の家の焼きそば」「かき氷」

 二十一日目


 アナタは、『骨折した』ことがありますか?


 ◆海――

「眩しい太陽、きらめく海、さわやかな風……

 海、到着だーーっ! 遊ぶぞーーっ!」


 たもつ、タカオ、ワルオ、あいりの4人は、有給を利用し『海水浴』へ

「いや~、晴れてよかったなぁ、これもひとえにオレの日頃の行いのおかげだな」

「さっ、パラソル開こうっと……」

「おい、聞けよ」

 ワルオのセリフはガン無視し、パラソルを開くたもつとタカオ


 タカオがパラソルを開きながら、たもつに話しかける

「昨日は大変だったみたいですね、『ストレス性蕁麻疹』だったって」

「ああ、そうなんだよ、でも以前ワルオが『アトピー』だったのを思い出してさ、『ステロイドの塗り薬』と『抗ヒスタミン剤』を借りることができて助かった」


「そうだったんですね、昔たもつくんがワルオくんを病院まで送ってあげたことが、ここで役に立ったわけですか……

 ストレス解消には、太陽の下で目いっぱい遊ぶのが一番です、今日は楽しみましょう」

「うん」


 パラソルを開き終わると、4人は水着に着替え、海の中へ

 シュノーケリングにビーチバレー、ボディボードにスイカ割りをして遊ぶ


 砂浜に『旗』を一本立てて、10メートル先に線を引き、そこに男3人がうしろ向きで寝そべる

『ビーチフラッグ』だ

 あいりが手を上げて、叫ぶ

「よ~い……ドン!」


 ババッ!

 勢いよく飛び出す3人。『旗』目がけて全速力で走る!

 ザザァ


『旗』を取ったのはたもつだった

「やったぜ!」

「や、やりますね、たもつくん、前はほとんど互角だったのに」

「ぜぇぜぇぜぇ……くそ、オレもタバコやめようかな……」

「へへ、自転車通勤と、日頃の筋トレの成果がでたな」


 4人は揃って海の家へ

「いらっしゃい」

「『焼きそば』と『かき氷』4つ!」

「まいどありっ」


 たもつが勘定を済ませる

「たもつくん、さっき『ビーチフラッグ』で優勝したのに、お勘定なら僕が……」

「いいんだよ、3人にはホントに世話になったからな。 それに、ずっと『ケチ王』ってあだ名も嫌だし」


 するとワルオが、

「さすがたもつ、これからは『おごりの神様』、『おごり神』と呼ぼう」

「だからあだ名をつけるのはやめろって」


「へい、『焼きそば』と『かき氷』4人前、おまちどうさま!」

「いただきま~す」

 みんなで『焼きそば』と『かき氷』を食べる

 たもつだけ、それを見ながら一人考え込む……

(う~ん、『焼きそば』は麵類系とポォークキング、あと『キャベツ』と『もやし』、『ニンジン三姉妹』だな。

『かき氷』は全部水だからカロリーはゼロだとして、シロップは……)


 考えながらたもつは「はっ」とする

(ダメだダメだダメだ、今日は全力で遊ぶと決めたんだ、体内のバトルの事も、今は考えないように……)

 頭を抱えているたもつを、不思議な目で見つめるワルオとタカオ

「どうしたんだあいつ?」

「きっと、疲れているんですね……」


 4人は海の家の『焼きそば』と『かき氷』を食べ終わると、また海へ

「お、向こうに『バナナボート乗り場』がある、次は『バナナボート』に乗ろうぜ」

「賛成ー」


 ドドドド、ブオンブオン

 水上マシンにロープで繋がれた『バナナボート』に、男3人が乗り込む

「おお、俺初めて乗るよ、結構こえーな」

「なーに、ライフジャケットも装着したし、さすがのたもつでも溺れることはないだろ?」

「失礼だな、俺はかなづちじゃないよ」


 砂浜で、あいりが手を振っている

「いってらっしゃーい、気を付けてねー」

「いってくるよー」


 ブオンブオン、ドドドドーーッ

 勢いよく水上マシンが走り出す

「うおおーー、結構はえーーっ!」


 水上マシンに引っ張られ、左右に揺れたり、波でジャンプしたり……

 3人はバナナボートにしっかり捕まりながらも、しっかりはしゃぐ

「うおーー、スゲー、楽しい!」


 水上マシンが、左に大きく旋回、バナナボートも遠心力で大きく左に揺れると

 バシャーーンッ

 3人とも海に投げ出される


 その時、たもつの落ちた場所に、海からは見えない、岩の突起が!

 ガンッ

「いってーーっ!」


 たもつは、岩の突起にしこたま指をぶつけてしまい、骨折した

 ピーポーピーポー……

 すぐに救急車がかけつけ、たもつは近くの病院へ


「綺麗に折れているので、2週間もあればつながるでしょう」

 医者にそう言われ、海の家に戻ってきたたもつ

 手はギプスでガッチガチに固定されている


「大丈夫ですか、たもつさん?」

「災難だったな」

「今日はもうおとなしくしていましょう」

「うん……」


 4人は宿に戻り、雑談した後、布団に入る

「骨折か、ということは、ひょっとして……」

 言いながら、たもつは就寝する



 ○夢の中――


「やっぱりいると思った、幹部の一人『カルシウムナイト』だな」

 夢の中のたもつの目の前にいたのは、全身が『骨』の悪玉キング幹部、『カルシウムナイト』だった


「たもつくん、大丈夫か?」

 後ろから、デリシャスファイブのメンバーがかけつける

「『焼きそば』と『かき氷』の食材モンスターは消化してきた」


「拙者と手合わせするのは、誰でござるか?」

 カルシウムナイトは、腰に刺した『刀』を抜く

 スラァ、シャキーン


「面倒でござるな、全員いっぺんに、この妖刀『骨断丸ほねたちまる』のサビにしてしんぜよう」

「自信満々だな、だが私たちを舐めるなよ」

 レッドがハイブリッドウェポンで、『大太刀』を作り、構える


「ほう、いい『モノ』を持っているな、ではおぬしから相手してやるでござる」

 チャキ

 カルシウムナイトは刀を構え、レッドを見据える

「奥義、『カルシウム居合斬り!」

 シャキーーンッ!


「うわぁ!」

「レッド!」

 カルシウムナイトは、一瞬にしてレッドを吹き飛ばす


「は、速い……速すぎて何も見えなかった……」

「フッ、いい『モノ』を持っていても、使う者がそれでは『宝の持ち腐れ』でござるな」

 カルシウムナイトは刀を構え、全員を威嚇する


「この体は今、『骨折』を治すために体中の『カルシウム』を活性化させている……それはつまり、拙者もパワーアップするということでござる」

「何だって!?」

「今までの戦いが、『骨折り損のくたびれ儲け』にならぬよう、せいぜい気合を入れるでござるよ、フフ」


「そんな、俺が骨折したせいで、メンバーがピンチになるなんて……」



 ◇今回の献立

 「焼きそば」(総カロリー: 約641)

  そば粉レイス(110)×2

  ポォークキング(100)

  もやしプラント(10)

  ニンジン三姉妹(10)

  キャベツ小僧(11)

  ラードスライム(75)×2

  ソースリザード(40)


 「かき氷」(総カロリー: 約100)

  アクアエレメント(0)

  いちごシュガーゴーレム(100)


 ◇今回の健康カルテ

  体重: 65キロ

  BMI: 22・2

  血圧: 135/85

  中性脂肪: 202

  LDL: 164

  HDL: 33

  尿酸値: 7・7

  γ-GTP: 185

  血糖値: 130→125

  ストレスレベル: 普通→良好


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