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第15話 「料理教室のオムライス2」

 十九日目・二十日目


 アナタは、『遊びの日』を作ったことがありますか?


「謝るなら今のうちだぞ、まあ、謝っても生かして返しはしないけどなぁ、ゲーゲッゲッゲ!」

 目の前には、ゆうに百匹以上の『アレルポーン』が!


「くっ、一体何体いるんだ?」

「ゲーゲッゲッゲ、ほらほら、最初に餌食になるのはどいつかな? 『アレル・クロー』!」

「スプーンシールド!」

 ガキィン!


 イエローが、アレルポーンの爪攻撃を防ぐ

「まだまだぁ、『アレル・ファング』!」

 ザシュッ!

「うわぁっ!」


 イエローが、アレルポーンに噛みつかれてしまう

「大丈夫か、イエロー?」

「だ、大丈夫……すぐに振り払ったから」


「ゲーゲッゲッゲ、まだまだこんなもんじゃないぞ!」

 目の前だけじゃなく、上下左右からの連続攻撃!

「くっ、『七味ブレード』!」

「『ビターアローショット』!」

「『スイートハリケーン』!」


 ババババババーーッ!

 メンバーの連続攻撃で、アレルポーンたちは吹き飛んだ

 と、思ったら――

「ゲーゲッゲッゲ……」

 またいろんなところから、アレルポーンが出現する


「これでは……キリがない」

 メンバーとたもつは、アレルポーンの数に押され、ジリジリと後退していく。


「アレルギー……アレルギーの弱点ってなんだろう?」

 たもつは考える

「あっ、そう言えば……」

「何か思いついたのか? たもつくん」

「うん、ちょっとだけ時間を稼いでいてほしい。

 善玉キング、俺が目覚めるにはどうしたらいい?」


「目を閉じ、念ずるのじゃ、『目覚めよ、目覚めよ』と」

「よし」

 たもつは言われた通り、目を閉じ、念ずる

「目覚めよ、目覚めよ……」



 ◆たもつの部屋――

「はっ!」

 たもつは、いつもの自分の布団で目覚めた

 時刻は、まだ夜中の11時


「ホントに目覚めた……あ、そうだ、早くしないと」

 たもつは、着の身着のまま外に飛び出し、スマホで電話しながら自転車をこぐ

「もしもし、ワルオか? 夜中にすまない、お前昔確か、『アトピー』だったよな?」


 そのまま走ること5分、ワルオの住んでるアパートに着く

 ピンポーン

 ガチャ

「すまんワルオ、こんな夜中に……」

「緊急事態なんだろ? 気にするな」


 たもつはワルオから、何かの袋を受け取る

「ありがとう、明日必ずお礼するから!」

「そんなのいらねぇよ、転ぶんじゃないぞ」


 たもつは急いで帰宅、袋の中のモノを取り出し、何かをしだした……

「これでよしっと」

 そのまま布団の中へ


「寝るときはやっぱりこれだな、動画『屋根に落ちる雨音』と『校長先生のお話集』だ」

 たもつは動画を見ると、あっさり眠りにつく

 ZZZzz……

 ※たもつ、入眠までの時間、4秒98、記録更新。



 ○夢の中――

「みんな!」

「たもつくん、待っていたぞ」

 メンバーは防戦一方で、すでに壁際まで追い詰められていた


「どうだった?」

「ああ、バッチリだよ」

 自信満々のたもつ。


「ゲーゲッゲッゲ、まさに袋の中のネズミ……どこに逃げても無駄だぞ、オレ様はどこにでも……」

 ボンッボンッ!

 アレルポーンが喋っている最中に、分裂したアレルポーンが消えていく

「な、なんだ!?」


 ボンッボンッボンッ!

「オレ様の分身が消えていく、これは一体……?」


 たもつが前に出て、アレルポーンを指差す

「へへっ、効いてきたみたいだな、ワルオに貰ったアレルギー用の、『ステロイドの塗り薬』!」

「『ステロイドの塗り薬』だって!?」

 アレルポーンが、恐怖のあまり後ずさりする


「マズい、そんなものを使われたら……よし、残っているモノだけでいい、『合体』だ!」

 ワラワラワラ……

 アレルポーンは、分身体を一か所に集め合体、巨大なアレルポーンへ。


「どうだ! 完全に『ステロイドの塗り薬』が効く前に、お前たちを瞬殺してやる、くらえ、『アレル・メガクロー』!」

 ドガァッ!


「そうはいかないぜ、もう一つ、飲み薬『抗ヒスタミン剤』も飲んできたからな!」

 ゴゴゴゴゴ……

「な、なんだ?」

 ドバァーーッ


 体中のあちこちから、『抗ヒスタミン剤』が滝のように流れてきて、アレルポーンを弱体化する

「ぎゃあぁ、なんてことしやがる!」


「今だ、健康に近づいてきた今のたもつくんの体なら、一発は撃てるはず」

 メンバーは全員集まり、エネルギーを集中する

「はああぁぁ……」

「行くぞ、『デリシャス・ノヴァ』!」


 ズバアァァーーッ!

 ドガガガガガーーッ!

 辛味レッドから発射された五色のエネルギー波は、アレルポーンに直撃!


「やった、倒した!」

 アレルポーンの巨大な体は、跡形もなく吹き飛んだ


「ゲーゲッゲッゲ……」

 空に不気味な声が響く

「今日のところは見逃してやろう、だが忘れるなよ、オレ様が現れるのはストレスだけじゃない。

『食べ物』や『クスリ』なんかでも、急に発生してやるからな、覚えていろ!」



 ◆次の日の朝――

 チリン、チリ~ン!

「ワルオ!」

「おう、たもつ」

「昨日はありがとう、助かったよ」

「以前、オレが『アトピー』の発作の時、たもつが病院まで送ってくれたからな、お互いさまだ」


 たもつとワルオは、お互い笑いあう

「っていうか、もう『ケチ王』はやめたんだな?」

「あ、忘れてた……」


「今度の『海水浴』、俺も行くことにするよ、しょうがないからその時『焼きそば』くらいはおごってやるか」

「ホントか、よし取り消す」

「はやっ」


 その日の夜、たもつはまた料理教室へ――

「今日はみなさん、お好きなものを作ってみましょう」

 講師の人にそう言われ、たもつは

「よし、俺は昨日の『オムライス』をリベンジするぞ!」


『材料は『白米』、『卵』、『鶏肉』、『玉ねぎ』、『ケチャップソース』と……」

 トントントン

「玉ねぎをみじん切りにして、鶏肉を炒める……」

 ジュゥゥ


「卵は焦らず、中火でゆっくり……」

「最後にグリーンピースを乗せて、オムライス完成だ」

 完成したオムライス、明らかに昨日よりうまくなっている


「そうか、なんでオムライスにグリーンピースを乗せるのか疑問だったけど、卵の黄色と、ケチャップソースの赤、そしてグリーンピースの青(緑)で、『色の三原色』を作っていたんだな」

 たもつは、ひと口オムライスを食べる

「うん、昨日よりは良くなってる、少しずつ良くしていく、これが大事なんだな、きっと」


 たもつは帰宅し、海水浴の準備をしながら考える

(これからは、一週間のうち二日は『遊びの日』を作ることにしよう。

 余裕を持つことって大事だってわかったし、ずっとまじめにやりすぎてまたストレスになったら意味がない……)


「よーし、明日は『海水浴』で、めいっぱい遊ぶぞー!」



 ◇今回の献立

 「オムライス2」(総カロリー: 約675)

  フェニチキンクス(110)×2

  コメットマン(100)×2

  たまごジェネラル(70)×3

  玉ねぎ子爵(10)×3

  ミニトマトン(3)×3

  グリーンピースマン(3)×2


 ◇今回の健康カルテ

  体重: 65キロ

  BMI: 22・2

  血圧: 135/85

  中性脂肪: 202

  LDL: 164

  HDL: 33

  尿酸値: 7・7

  γ-GTP: 185

  血糖値: 130

  ストレスレベル: 高め→普通


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