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ニャンだふるワン  作者: 自由人書
544/545

ニャ~・・・544

「煮崩れせず、焦げない様に丁寧にかき混ぜるんだ。火が消えていたらすぐにレイちゃんに報告して火魔法を使って貰うんだ」


「はい!」


料理長が大声を張り上げて指示を出す、学校の運動部の様な感じに見える・・・・・・やっている事は全然違うけど。


中華屋さんとかの高さのある寸胴鍋とは違い、横に広い高さの低い鍋がもとの大きさだ。


各料理人の前には即席のレンガの釜戸の上に胸のあたりまでの寸胴鍋が、高さが1m位あれば横は1.5m位だ。


厨房に置かせて貰っていた魔物のお肉がだいぶ無くなるといいんだけど、そんなに無くならないと思う。


軽く100体以上を倉庫と厨房に置かせて待っていた、数えるのは買い取って貰う時でいいので、魔物の大群がお城の中に居る感じだ。


安全の為に・・・・・・料理長が色々な場所に移動の指示をしてくれた。


「柔らかく美味しくなるようにそっとお肉を動かす、焦げなければいいんだからあまりかき回さない。焦げなければいい、かき混ぜなくてもいいくらいだ」


僕の説明をそのまま復唱している料理人が数人いるな、ビーフシチューの汁が無くならなければとろ火でほっておくだけでいいんだよね。


もちろん、お肉が柔らかくなる微妙な火加減は大事だけど、それはまあいい、お肉が崩れずに柔らかくなればいい。


「レイちゃん、向こうの鍋の上に移動してね」


「はいニャン」


ローラさんからの指示だ、隣の巨大寸胴鍋の周りを回ろう、鍋の上は蒸気で危険だ、少し熱いおもいをしたので二度と蒸気に触れないようにしよう。


危険だ、とても危険だ、ローラさんがミヤちゃん達に教えてしまったら、風邪で雑草を食べ、火傷してないのに雑草を食べる羽目になってしまう。


「凄く美味しくなるといいんだけど、上手くできるかしら」


長い木の棒を片手にローラさんが呟く、ローラさんの頼みのお城の人全員分の料理はビーフシチューだ。


厨房のお肉を減らすには、この巨大な寸胴鍋しかないだろう。


「はいニャン、美味しく料理ニャン」


おでんの大根もこんな感じで、少し蒸気が出ているくらいでじっくりと煮て柔らかくする。大根の方が難しいかも。


「レンちゃんに見えるかしら、アイルさんが窓から手を振っているわ」


「泣いてないニャンか?」


「もう泣いてない様よ。噂ではお強い方で、魔物を討伐するのに強い人を探しに旅に出たと、ルーカ王

子様から聞いていたの・・・・・・だから、あんなにお泣きになって驚いたのよ」


確かにアイルさんは大泣きだった。


ミヤちゃん達宛に沢山の手紙が来て、その内容の解決の為に厨房に移動した。


まさかお祭りを知らない人がいるなんて信じられなかったけど、ミヤちゃん達宛の手紙はお祭りの事を教えて欲しい事が書かれていた。


ここまで手紙を持って来てくれた人達は、各街の使者で、お祭りの事を聞いて帰る為に馬をとばしてマゴックビルまで急いで来た。


お祭りを知らない理由をミヤちゃんが聞いたんだけど、その答えが、魔物の脅威と悲しい思いをした人が多いのにお祭りを行う事ができなかったと、凄い昔に決定したんだそうだ。


王家にお仕えしているご高齢の宰相様だけが知っていて、その人の提案に乗った国王様だったが、誰もしたなかった、国王様も。


知ったかぶりの会合が終わるとミヤちゃん達に教えて貰おうと使者を送り出したそうだ。


国王様から来た2通の手紙のうち1通がお祭りの事、もう1通は西の魔物の討伐に参加するのでよろしくお

願いしますの手紙だった。


「泣き虫ニャンよ、アイルさんニャン」


「そうね、でも、とても嬉しかったのよ、レイちゃんの申し入れがね。良かったのお礼のお金をアイルさんにあげて?」


お祭りの説明の最中に出された巨大なサイコロステーキはともて美味しかった。


討伐中の魔法で大きくなった僕しか知らないから、食べて欲しいと用意してくれたお肉は、元の僕の体よりも何倍もある肉の塊だったんだよね。


約6mだった僕に合わせたお肉だから、お肉の大きさはそれなりに大きかったな。


その後にテーブルに載せられたのが大金貨100枚が入った袋、大金貨100枚が入った財布でいいんだよな。


「アイル様がお礼を言うまで誰も話せなくなってしまったわ」


「はいニャン」


アイルさんが僕にお礼を言った後にルーカ王子様が。



『私もアイル様にお礼を・・・・・・レイちゃんにお礼を渡さないと、いくら渡したらいいのかな。僕は王家の王子だし・・・・・・大金貨500枚位かな。アイル様、どう思いますか?』


『・・・・・・ルーカ王子様、それは私が決める事ではありませんし、レイちゃんがそのお礼も私に使って欲しいと言い出すと思いますので、これ以上はご遠慮したいです。どうか、お考え改めてこの街の為にお使いください』


『でも、僕だけお礼をしないのは、それに僕は魔物から守って貰ったお礼をしてないし・・・・・・どうだろう、レイちゃん受け取ってくれる?』


『避難して来たアイルさんの街の人にあげるニャン、街の復興も大事ニャン、街の人も大事ニャンよ』



壊れた形あるものなら直せばいいけど、何も持たずに逃げてきた人は大変だとやった気が付いたんだよね。


街の復興なら逃げてきた人とその人達を受け入れている街の人達に手厚い支援だよね。


「レイちゃん、向こうの鍋に移動よ」


「はいニャン」


ローラさんは楽しそうだ。


ルーカ王子様を守る事が出来て良かった。


もし間に合わなかったら・・・・・・未亡人でシングルマザーのローラさんがこの街の領主様になったの

か、無事だったんだから想像しても仕方ない。悪い事を想像するのは良くないぞ。


「凄い匂い、早く食べてみたいわ・・・・・・レイちゃんに頼めば何でも出来るのよね。料理とかお菓子とか・・・・・・」


ミヤちゃん達のいつもの悩み相談だな、そして解決方法は『レイちゃんに頼めばいいんだよ』とメグちゃんが進言するんだよね、いつも。


あれ、ローラさん手が止まっているぞ絶えずかき混ぜていたのにどうしたんだ。


今の会話の流れだと、何か頼みたい事があるのかな。


巨大プリンと巨大ケーキは作った、他に巨大で楽しい物は何かな。


頼みたい事がお菓子じゃない可能性もあるか。


「不可能てあるのかしら・・・・・・・」


変な単語を呟いているぞ、僕に出来る事だといいんだけど、猫の僕に出来る事を頼んで欲しいなぁ。


「レイちゃん・・・・・・とても非常識なお願いなんだけど、どうしても出来る様になりたいの。ミヤちゃん達に相談したら、そんなの簡単だよ、レイちゃんに頼めばとメグちゃんが、ミヤちゃんも同じように言うのよ」


何でも相談室の2人に何故大人の皆さんは相談するんだ、子供相談室なら分かるけど、大人相談室なんだよねいつも。


「どんなお願いニャン、僕にできるニャンか?」


「そうよね、頼んでみないと。出来るとしたらレイちゃんよね、魔法の事なら」


「魔法ニャン?」


ローラさんの頼みは魔法の事は・・・・・・多くの秘密がある魔法。


僕が秘密にしている魔法の事、必殺技を使う日がくるのだろうか。


謎解きは・・・・・・この世界の事を知るあの人に聞くのがいいのだろうが。フウフウの人はお国に帰って何をしているのか、お城に在住のミルクさんでは頼りないからな、答えを忘れているか知らないかだな。


「魔法を使えるレイちゃんだから私のお願いは叶うわよね。私は回復魔法を使える様になりたいの、ルーカを守る為、国王様や王妃様、王家の皆さんを回復魔法でお守りしたいの。どうか、私が回復魔法を使える様にして下さい」


「ローラさんニャン、魔法ニャン、覚えたいニャン?」


「回復魔法を覚えたい!!」


なるほど、あのルーカ王子様のピンチでそんな風に思ったのか。


王家の皆さんは・・・・・・とても無茶で、ルーカ王子様を一緒に連れ回さないか心配なのか。


国王様達とご一緒する事は多々あったのだろう。心配が絶えないローラさんからすると、一緒に行きたい、どうせならお役に立ちたいし守りたい、なら回復魔法を覚えたいと考えたんだろう・・・・・・ミヤちゃん達の事を知って。


久しぶりに会ったミヤちゃん達の成長を目の当たりにして、強くなった秘訣や魔法の事を聞きたくなるだろう。


多くの世界を知っているローラさんなら尚更だ。


「ニャ~≪おそらく、殆どの人が使えないとローラさんは思っていたんだろうな≫」


うん、ローラさんが魔法を覚えるなら今しかない、巨大クリスタルを保持している僕達が滞在している今しか。


「お願いよレイちゃん、私に魔法を教えて欲しい、お願いレイちゃん」


教える事は何もないのだ、ただクリスタルに触れて魔法の呪文をとなえるだけ・・・・・・ソードさん達も練習をしているのかも、クリスタルを持っているからね。


「分かったニャン、お風呂に入った後に来るニャン」


「お風呂に入るのが大事無いね。分かったわ、お風呂に入ったら部屋に向かうわね」


やはりお風呂は寝る前に入る、その後は寝るか夜ふかしをするかだ。


ローラさんには頑張って練習をして貰おう。


お祭りが終われば僕達は旅立つ、西のミエル・フェを探しに、その前に魔物の討伐を少しする予定だな。


「これでルーカといつも一緒よね」


そうか、僕達がここに訪れた時のローラさんは、ルーカ王子様が討伐に向かった事を知らされたいなかった。


次回からは一緒に動しようと思ったんだな、知らないで置いて行かれるのは嫌だよね。


「レイちゃんー・・・・・・全然肉が減らない、準備をするから鍋を大きくしてくれ!」


貧乏性の僕は思ったのだ、なるべく討伐した魔物のお肉を利用しようと。


しかし、あの討伐の魔物のは多過ぎだったんだな。でも、僕の計画で大量の資金が必要、いくらお金が有っても足りない・・・・・・僕がしなくてはいけない事ではないだろうけど。


「ニャ~≪魔法を使いたい、それも、役に立つのなら最大限にだ≫」


復興の手助けは僕のような者の役目だな、偉大なる魔法を更に効果的に使う事を考えて実行する、すると、更に面白い事を思い付く、それが楽しいんだよね。


うん、魔法が使える様になったんだから色々な事をしたい思う。


先ずは、厨房のお肉を全て無くそう。そうしないと、お肉の匂いが凄くて部屋の中に匂いがこびりついて倒れそうになる。


「ニャ~≪様子を見る為に向かった厨房は臭い、厨房に長く居たくないのだ≫」


お祭りに全部のお肉を投入だ、僕のお祭り作戦はこれからなのだ。


この光景はあれだな、災害の時の炊き出しの様な感じ。お祭りの時には街の人達にビーフシチューをふるまうのだ・・・・・・ローラさんのご懐妊祝いのお祭りだ。


そうか、ローラさんのお願いよりも、街の人にご馳走する方が人の数が全然違うよ。


なるほど、ローラさんよりも僕の方が愚か者だったんだな、何人いるんだ、この街の人口は何人かな。


「・・・・・・レイ」


「・・・・・・レイちゃん」


微かに僕を呼ぶ声が、とても遠くから叫んでいるんだろう、僕の耳はとても良いからな。


「ミヤちゃんとメグちゃんが帰って来たのね」


女の子の声ならミヤちゃん達しかいないだろ、メイドさん達なら近付いてから話しかけてくる。


お菓子ツアーから戻って・・・・・・嫌な予感がするぞ。


「レイ、大変よ。誰もお祭りを知らないのよ」


「そうだよレイちゃん、特別なお菓子は作らない? 特別がないんだよ」


「レイ、おじさん達に説明するのよ、お祭りには特別に美味しいお菓子を用意するんだと」


「そうだ、そうだ、特別なお菓子が食べたいのだ」


そうだった、お城の皆さんが知らないのなら、街の人もお祭りが何か知らないよ。


大変だぞ、お祭りの告知をしただけではお祭りは行われない・・・・・・この大陸の1人を除く全員に説明が必要なのかも。


お祭りはやれるのか、僕の計画にお祭りの告知を入れないとダメなのか。


「ニャ~≪祭り事は国王様の役目だろうに、国王様の役目≫」


国王様を僕に乗せて告知をしよう、一番これがいいかも。


「レイ、美味しいお菓子を教えてよ。美味しいお菓子が食べたいのよ」


「食べたい、食べたい、美味しいお菓子、レイちゃんに頼むのが一番いいよね、ああ、いいよね・・・・・・・」


あの臭い厨房に行くのか、とても嫌な空気が漂っている感じなんだよね。


ドア越しでも匂いがするんだよね、お城の人達はよく平気だな。


「レイ、何か考えて」


「はいニャン」


「嬉しい、レイちゃんのお菓子は楽しみだよね」


少し沈んだ雰囲気から一転して、嬉しさがにじみ出ている仕草に代わったぞ。


小躍りまでいかないけど、にじみ出ている嬉しさが。


「レイちゃんのお菓子か! 凄く楽しみね。料理は任せてお風呂に入らないと、レイちゃん降ろして」


ローラさんも楽しみだと言っている、女の子は本当に甘いデザートが好きだな、デザートか、デザートはお菓子じゃないような気がするな。


「はいニャン」


沢山置いてある寸胴鍋の向こうに移動だ、ゆっくりと飛行機が着陸するような、タッチダウンを心掛けてと、おお、いい感じの飛行だ。


斜めに滑るように着地だ。


「ニャ~≪最高のフライトができて、最後も上手く着陸したな≫」


「急がないと・・・・・・」


あれ、ローラさんが走ってお城に向かうけど、どうしたんだ。


もしかしたら、お風呂に入ってから魔法の練習をしようと思っているのかな、まさかね、すぐに練習を始めるつもりなのかな。


僕がお風呂の後にと言ったのは、一日の疲れを取った後に魔法の練習をしようだったんだけど、ローラさんは魔法を覚える秘策がお風呂の後だと思ってしまったようだぞ。


夜なべするには、お風呂に入って後は寝るだけの状態になっている事だと僕は思っているのだか、説明しないと理解は出来ないし、勘違いしてしまうんだな。


「ローラさんはお風呂?」


「お城に住んでいると夜に入らないのかな、変なの」


「メグ、私達は厨房に行くわよ。レイがこれからお菓子を作ってくれるんだからね」


「おお、そうだね、お風呂よりも厨房だよね」


なるほど、ローラさんは勘違いでお風呂に向かい、ミヤちゃん達はすぐに食べれると思って厨房か。


何か思い出さないと2人に・・・・・・そうだ、思い出したのがあったんだった。


監視役の料理長と数人の料理人お願いしよう、なにしろ僕には作る事が出来ないからね。


「料理長ニャン、付いて来るニャン、そこの3人もニャン」


4人いれば2人分のお菓子が作れるな。


頑張ってかき混ぜて貰おう卵を。


「話しは聞いていた、お菓子作りだな、よし、新しいお菓子を作ろう。カプス、ベイ、ハウス、厨房で新作のお菓子作りをするぞ」


「はい!」


聞き耳を立てる程に僕が何かを知っていると思っているんだな。


やけに料理長が理解が早いのはミヤちゃん達が話しているからなんだな。


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