ニャ~・・・540
「色々助けて貰っているなレイちゃんには、感謝している」
くすぐったいな、撫でて貰うと気持ちいいけどくすっぐったいよ。
結局、国王様と王妃様を連れてきたな。
「そこの人、右に合流して下さい」
「クルクルクッキーは美味しいよね」
「美味しいわね」
「メグちゃん、1個貰えますか?」
「どうぞ」
「私にも貰えるかなミヤちゃん」
「どうぞ」
僕に乗っている皆が遠足のおやつの時間の様な寛ぎタイムだ。
先頭に乗るメグちゃんから王妃様にクルクルクッキーが渡され、最後尾に乗るメグちゃんから国王様にも渡された。
とても美味しいクルクルクッキーは大人気だ。
「黒の洋服の冒険者の者よ、左の3人が苦戦している助太刀に向かうがよい」
討伐軍の総司令官は一応国王様だけど、直接指示を出す部隊は冒険者の皆さんにだ。
普段は関わる事のない国王様達の指示に従い魔物と戦っているんだよね、指示が国王様から出されても気にしている余裕はないのがライガーとの戦いだ、気を抜けば大怪我をしてしまう。
やりにくだろうけど頑張って魔物と戦闘している冒険者の皆さんは、ミヤちゃん達がいるので負傷した時の心配はないのが嬉しいと思う。
「レイちゃん、回転して貰えるかな」
「はいニャン」
国王様からの指示だ、アイルさん達の戦闘が見たいんだな。
少し上昇して正規の遠征軍の皆さんが見える様にしよう。
「横に大きく展開して戦闘してますね」
見張り兼国王様達の乗り物の僕は4人を乗せて大空で国王様の指示に従ってあげているんだよね。
この方が国王様と王妃様にはいいようだ、任された冒険者の皆さんの指揮官と気になる正規軍の皆さんの様子が見れるからね。
何で今まで気が付かなかったのかな、飛んだ方が魔物発見も行軍している様子を見れる事に。
視野の拡大とはこの事だな・・・・・・使い方は合っているのかな。
「それぞれが戦い易い様にしておるのだろう、魔物も同じようになっているのを知っているから出来る作戦だ」
よく分からないけど、囲まれないで戦っているて事なのかな。
「各領主様による連携とここをまとめる戦いの方がいいのですね」
「まあ、そんな感じだな。レイちゃん、冒険者の皆さんの方に向いてくれ」
「はいニャン」
まあ、僕達の旅はなるべく徒歩でと決めているので空に飛んでの何かをするのは禁止なんだろう。
どうしても乗りたくなった時と乗らないと駄目だと判断した時以外は他の冒険者と一緒でのんびりと歩いて目的を遂行するんだ。
「オールドリュートの近くには魔物が多いとレイちゃんが教えてくれたが、どうしたらいいと思う?」
「決まっておりましょう、王家の私達が先頭で突撃です。少しでも魔物を減らして他の者が戦い易くなる様にしましょう」
「それがいい、やはり先頭は私だ」
指揮に徹する事が出来ない性格な人が王家の皆さんだな。戦いたくて僕の横腹には何回も足がぶつかるよ。
ルーカ王子様も同じ性格だけどローラさんに引き留められたり、国王様から街に残る様に言われては討伐に加われないんだよね。
そのお陰で僕の秘密の作戦の手伝いを・・・・・・僕が手伝っている事にしてあげているんだよね。
ローラさんの結婚相手だからな、知らない間に手柄をあげて貰おう。
「冒険者の皆さん、少し後退しながら戦いましょう、2体の魔物から同時に攻撃されては大変ですよ」
「はい、わかりました」
「返事はしなくて良い、魔物から視線を外すと危ないぞ」
今度は返事がないけど指示を受けている冒険者の皆さんは、広がっている状態から間隔を狭くして他の人と連携し、魔物の攻撃を分散する様にしてる。
2体同時の戦闘は無理だからな、ミヤちゃん達でやっとだからね、他の人にはやれないよね。
猫忍者の僕なら分身の術で全部の魔物の相手が出来るけどね、足が速いと別次元の戦闘だよ。相手が何体いても攻撃は当たらない、僕が魔物のすぐ前に行く事が一瞬だ。
猫パンチを避けれる猫さんの動体視力のお陰だな、ああ、そうか、速く動いても目が回らないお陰で僕は分身の術が使えるんだな。
これで倒していたらカッコいいんだろうけど、攻撃力がゼロだからな、魔法を上手く使うしかないんだよね。
「レイちゃん、回転してくれるかな」
「はいニャン」
また、後ろが気になるんだろうな、何回も指示が出ているよ。
両方見える様に出来るけど、一方に集中できるようにしないとね。正規軍全体が見える様にだ。
「レイ、あの小さい街にも坂を造るのよね、中側はどうするの、同じ坂を造るの?」
「壁の中では作業をしてくている人がおりますのね、こうして見るのは初めてです。街と街の間にあのような場所があるのはとても便利でしょう」
ああ! 外なら自由に坂を造れるけど、中には造れないぞ。
入口が門のイメージで、巨大レンガで囲えばいいと考えたんだよ、中に坂を造ったら壁から壁の距離では足りないよ、20mの高さの坂では造れなかったんだよ。
「坂が造れないニャン、他の方法を考えるニャン」
キャンプ場の中は完成に近いんだよね、家具もだいぶ運び入れたので入る方法の坂の工事を始めて貰おうかと考えていたんだけど、中に坂が造れないのなら外も同じだ、それに危ないよね坂を上ったり下りたりは。
欠陥キャンプ場だよ、設計図を書いたら初めに分かったんだろうな、行き当たりばっかり計画だからいけなかったんだな。
「広がっていたが魔物を倒す事が出来た様だ、マルティーナとシモーネが呼んでいる様だ。レイちゃん、冒険者の方に向いてくれるかね」
「はいニャン」
確かに王女様と王子様らしき人が手を振っているな。
「冒険者の皆さんの戦闘も終わりそうですね」
「皆、我々は先頭に向かう、ご苦労であった」
今更気が付いたんだけど、国王様と王妃様の歩くのが遅いのが遠征軍の進行が遅い原因だったと思う。
なるべくご自身で歩かない様に仕向けるしかないだろうな、僕に乗っているから気が付けたな。
ではいつもの様に魔物を小さくしに行こう。
「国王様、そろそろ前線で戦いましょう、こうして遠くが見えるので後方は大丈夫だと思います」
「その方が良いと思います、あの子達も一緒に戦いと思っている筈です」
「先頭に向かうのだレイちゃん、急ぐのだ」
「はいニャン」
ミヤちゃんは分かっているんだな、これからの戦いでは負傷者が多く出ると、先頭集団に混ざっていないと回復魔法で治してあげれないからね。
先ずは魔物の回収だ、今度はどこの街に行こうかな、サマークッスがいいかな、王都の南東だったなぁ。
確か、大自然の中の街・・・・・・栗が売っていると嬉しいな。
「お父様、戦闘が終わりましたので休憩にするそうです」
前線の指揮官はアイルさんだ、王女様達だと突進あるのみなのでいい人選だ。
夢にイブリンさんが出て来て魔法を好き勝手に人に当てて遊んでいた。
そのイブリンさんの顔がイレーヌさんに変わりシンシアさんに変わる。まあ、全員の顔に変わるんだけど、瓜が沢山有る一族だ、その瓜の顔の人達は甘いお菓子を要求する僕に、とんでもない数のお菓子を用意しないといけない夢だった。
猫コック長だったな、調理する時に着る白い仕事着で怪しい料理を作っている様だったな。
最後のお菓子は何が出来るのか、それを見たかったけど駄目だった。
「ニャ~≪最後の落ちが見れないのが夢のような気がするな、どうでもいい事は何回も出てくるんだよね≫」
ミヤちゃん達が騒いでお菓子よ要求するシーは何回も出て来たな。
「レイ、良く寝ていたわね、ほらお菓子が無くなったわよ」
作戦会議の途中で寝てしまったのか、猫建築家は自分で施工もしないといけなくて大変なんだよね。
「お菓子貰って来るわ」
「私も行って来る」
ミヤちゃん達が部屋から出て行ったな、作戦会議にはお菓子が必要だからな。
国王様達はもう寝ているかな、早い時間に寝るのが身分の高い人の様な気がする。
遠征軍全員が中庭で寝ていて、いびきが凄いんだよね、ここに聞こえてこないのは嬉しいな。
オールドリュートの近くは魔物が多いので疲れを取る為にマゴッブビルの中庭にお連れした。
魔物がすぐに来そうでゆっくり休めないと判断したアイルさんの提案だ。
全員が手を繋ぐとんでもない移動だったな。
「大人の味がないのが残念だな、ローラさんが頼んでも船で運ばれてくるから今は無いんだって」
メグちゃんがもう戻って来たのか。
「そうなんですか、ローラ様がよくお買いになるあのお菓子は他の国から買っていたんですね」
ミヤちゃんとは違う人とメグちゃんが一緒にここに来るようだな。
「何処だったかな、街の名前を聞いたんだけど忘れたんだよ」
「忘れますよね」
「忘れるよね」
街の数は凄く多い、それも言った事のない街の名前なんか憶えていられないよ。
東京の隣の県なら知っているけどその隣になると言える自信がない、豊島区と文京区が隣の区だけど他の区が何処に位置しているのか知らない。
気になる事がなければ聞いた名前は忘れるよね。
「では、失礼します。ローラ様に頼まれた事をしますので」
「は~い」
僕に用ではなかったんだな、これ以上は忙しいのは困るんだよね。
「ローラさんに貰って来たんだよ」
山盛りのクッキーを嬉しそうに僕に見せるメグちゃん、本当に一族全員が似ているのを再確認したよ。
ミヤちゃんも遅れて山盛りのお皿を持って戻って来た。
「このままだと、作戦の進行が遅くてミエル・フェを探しに行くのがとても遅くなるわよ」
「アイルさんに頼まれなかったらこの国に来たかな」
そうだったんだな、こんなに面倒な事を沢山するのに何日も・・・・・・何十日も掛かっていたらミエル・フェを見付けに行くまでの時間が掛かってしまうよ。
この国で1個を見付けるのに時間が掛かったと思えばいいのかもね・・・・・・全然探索してないから他にも有るのか分からないけど。
もっと効率よく探す方法が有ったらいいのになぁ。
「レイの分よ」
「ありがとうニャン」
お菓子の皿が大皿で僕のお皿は・・・・・・刺身の小皿の大きさだよ、この違いはどこから来るんだ。
まあいいか、ミヤちゃん達の大皿に焼肉が一杯載っていても嬉しくないからね。
冷めていても美味しいなこのお肉、ライガーのお肉だな、オークとイノシシの肉とは違う食感で臭いんだよね。
ワイン、日本酒、果汁、生姜、玉ねぎ等、色々な生肉の臭みを取る方法が有るけど先ずは血抜きだ、この処理をたゃんとすると劇的に生肉の臭みが減るんだよね。おじいちゃんが教えてくれた、友達の家が問屋さんだったらしい。
「作戦は上手くいっているの?」
最近ミヤちゃんによく聞かれるのが『作戦上手くいっているの』だ。
「はいニャン、準備いい感じニャンよ」
「上手くいっているんだ、色々な街に行って頼んだからだよね。今日ね、お菓子を買っていたらお礼を
言われたんだよ、それも大勢の親方にだよ」
「私もそうよ、毎日言われているのよね。何処の街に行っても言われるんだけど、仕事をちゃんとしてくれているのかしら」
しているだろうな、僕は毎日土魔法を使って土の在庫を元の量に戻しているからね。
土が減るのが遅いのは1日位で翌日には沢山減っている、日によって作業が違うんだろうな。
「疲れているのなら寝ていいのよ、少し働き過ぎよ」
「はいニャン」
働き過ぎか、起きていても意識が朦朧としている時がある、少しでも気を抜くと寝落ちしそうだ。
体を酷使していない今は色々な事を考えたい、特に魔法の使い方を。
そろそろ偉大なる大魔法使いの本領を・・・・・・隠していた事を見せてもいいのかも、この先の冒険では使いそうもないから今使った方がいいよう気がするんだよね。
先ずは布団に入って寝た姿勢で。
「ニャ~≪フラィ・フリーゲン【飛ぶ】≫」
布団に入ったレイちゃんが飛ぶ、少し上昇して水平飛行、部屋の中を旋回だ。
「布団に入って遊ばないでよ、気になるでしょう」
「はいニャン」
それなら飛んだままで寝る、落ちても大丈夫なように低空にしよう。
布団を大きくすれば、大きくなった僕が入れる、同じ比率で大きくなれるから、中学の同級生がここに居たら・・・・・・僕よりも上手く魔法を使えるし、魔物を・・・・・・。
「遂にこの日が来ましたね」
「我が国の国民を苦しめ、ジュリアやゲイル、大勢の者がその身を犠牲にして魔物の行く手を阻んだ。しかし、その者達の努力は今日の為だった、オールドリュートで魔物の大群を討伐する」
「ジュリアの為に頑張りましょう」
「ゲイル、私は・・・・・・この戦いに全てを掛けて」
後ろの人達がうるさいな、遠征軍に激を飛ばしている人と、自分に言い聞かせている人には悪いけど、僕もやる気になったんだよね。
「ミヤちゃんニャン、出してニャン」
「レイの前に置けばいいのよね」
「はいニャン」
「私も出すね」
「ありがとうニャン」
何個も置かれた3㎝位の小さいレンガ、元の大きさは1mの木箱で造ったレンガ。
「ニャ~≪グロース【大きく】、シュネル・フラィ・フリーゲン【速く飛ぶ】≫」
さあ、上昇して水平飛行で飛んでいけ。
「ニャ~≪グロース、シュネル・フラィ・フリーゲン≫」
同じ様に上昇して水平に。
「レイちゃんが何かしてます」
「ニャ~≪グロース、シュネル・フラィ・フリーゲン≫」
同じ事の繰り返しだ。
「レイ! レンガが大きくなって飛んで行くわよ」
「ああ! 凄く大きいのに飛んでるよ、何で飛んでいるのレイちゃん」
「ニャ~≪グロース、シュネル・フラィ・フリーゲン≫」
飛んでいけ、魔物の進行を遅らせる? 魔物の上に落とす・・・・・・ああ!考えたから地面に落ちたぞ、もう一度上昇だ。
どちらにしようかな、魔物の大量虐殺と、進行を遅らせるか、遠ざける・・・・・・恐ろしいアメリカ人の産まれれば良かったな、残酷な事を思い付きそうだぞ。
魔物の大群の拡散にしとこ、いつか殺る決意が出来る様になろう、もう時間がない。
「ニャ~≪シュネル・レネン【速く】、この地を制するのは大王レイだ≫」
「レイ?」
「レイちゃん?」
「先に行くニャン、皆を守ってニャン」
「ニャ~≪忍忍忍、普通列車、忍忍忍、特急列車、新幹線、忍忍忍、リニア新幹線ニャン≫」
何も考えない、考えなければ巨大レンガは飛んで行く、何処までも。
僕の全力はまだ誰にも見せない、おまけでレンガが飛ぶところを・・・・・・レンガを飛ばせるのに僕は
レンガの間を土で塞いだのか、やはり同級生の天才君が居てくれれば効果的な魔法の使い方を一発で思い
付くんだろうな。
やんなちゃうな、置いてから魔法で移動ができたんだよ。何でそんな簡単な事に気が付かないかな。
「ニャ~≪猫反省、反省猫ニャン、頑張ろう≫」
「ガゥウー」「ガゥー」
「ガゥー」
「ガゥウー」
巨大レンガはちゃんと飛んで行っているな・・・・・・・飛ぶの遅いよ、追い付いたじゃないか。
どんどん飛んでいけ。
「ニャ~≪シュペート【遅く】、シュペート、シュペート、シュペート、シュペート≫」
本当に魔物の大群だよ、飛んで行く事を考えながら魔法だ、どんどん遅くしてこの大群の囮をしよう。
僕に付いて来れない魔物を国王様達に任せよう、それが一番安全な戦術だな。
「ニャ~≪忍忍忍、忍忍忍、シュペート、シュペート、シュペート、シュペート≫
遅くする魔法を唱えるのがとても大変だよ、魔物に近付くのが速すぎるよ、それだけ魔物が多いのか。
全てを出し切るぞ、早口言葉の練習だと思えばこんなの楽しょうだ。
意識は飛んでいけで、早口言葉だ。
「ニャ~≪シュペート、シュペート、シュペート、シュペート、楽しむの禁止だ≫」
寝ながら忍忍忍を言おう、寝ながらニャンニャンニャンを言おう、今は魔法の早口言葉を一生懸命やろう。
「ニャ~≪シュペート、シュペート、シュペート、シュペート≫」
そうだった、公明先生が言っていた、進行を少しずつ遅らせれば大軍で戦えると。
「ニャ~≪シュペート、シュペート、シュペート、シュペート≫」
「ガゥー」
巨大レンガが邪魔だよ・・・・・・おまけは禁止だ。
僕が造ったレンガの壁が見えた、あの辺りに落としておこう。
僕の鳴き声でどんどん魔物が向かって来るな、流石この世界で最高の囮猫、猫囮・・・・・・囮猫が正解か、言葉は難しいな。
「ニャ~≪僕はここだよ、君達が来る事を希望します≫」
もっと大きい声で鳴こう、最高の囮役で良かったよ。
「ニャ~≪僕の魔法を当たりに来てね。ヴァイヒ【柔らかく】、ヴァイヒ、ヴァイヒ、ヴァイヒ、ヴァイヒ≫」
「ガゥウー」
「ガゥー」
凄い数が襲って来るよ、回避しながら違う場所に少しづつ移動だ。
「ニャ~≪シュペート、ヴァイヒ、シュペート、ヴァイヒ、シュペート、ヴァイヒ・・・・・・≫」
同じ個体に2種類の魔法を掛ける様に心掛けよう、皆が倒し易い様にだな。
「ガゥウー」
遅くなった魔物が付いてこれな位の速さで移動だ。
「ニャ~≪シュペート、ヴァイヒ、シュペート、ヴァイヒ、シュペート、ヴァイヒ・・・・・・≫」
ああ! こんなに魔物を買って貰えるかな、困ったもんだが発生だ。
そうか、全ての街に向かうんだから、全ての街に魔物を買って貰おう。
貰った代金で親方に払おう、そう言えば増えた依頼の代金は払ってなかったな。払いがいいから後払いでもいいと思ってくれているんだん。
「ガゥウー」
「おりゃ~、おりゃ~、連続突き」
「とりゃ~、とりゃ~、回転斬り、連続回転斬り」
ミヤちゃん達がもう着いたのか、だとすると魔物を多くを倒してここまで来たんだよね。
魔物を遅くしたから倒し易かったんだな。
「ニャ~≪シュペート、ヴァイヒ、シュペート、ヴァイヒ≫」
「レイ、さっきのあれの説明をしてよ」
「そうだ、そうだ、面白い事は教えてね」
「はいニャン」
どうしても布団が欲しかったのは・・・・・・布団に入って飛びたかったから、布団に魔法を掛けないと魔法使いじゃないよね。
猫は布団で飛ぶのが偉大なる猫魔法使いなのだ、だから、寛いでない時も布団は大事だ。
「ガゥウー」
「ガゥー」
「ニャ~≪シュペート、ヴァイヒ、シュペート、ヴァイヒ≫」
「秘密は秘密ニャン、秘密は秘密ニャンよ」
「ああ、今はいニャンと言ったよ、教えないといけないんだよ」
「そうよ、はいニャンと言ったんだから、教えないと嘘を言った事になるのよ」
まあ、そんな感じだよね。
「ニャ~≪シュペート、ヴァイヒ、シュペート、ヴァイヒ≫」
そろそろ遠征軍の中でもやる気の人達が到着だな。
では見せよう、更なる魔法連発を。
「ニャ~≪シュペート、ヴァイヒ、シュペート、ヴァイヒ・・・・・・≫」
ライガーとタイゴンを倒し易した、遅いし剣の攻撃が効きやすくなった筈だ。
秘密にして魔法を連発だ。
「ガゥー」
「ガゥウー」
「ニャ~≪止まって見えるのだよライガー君とタイゴン君、更に遅くなるんだよ。シュペート、ヴァイヒ、シュペート、ヴァイヒ≫」
おお! 一番乗りが国王様だよ、獲物が居ると駆け付けるのが早いんだな。
「レイちゃんの魔法のお陰で魔物が遅いぞ、皆私に続くのだ」
「お父様よりも多く倒します、皆私に続きなさい」
「お父様とマルティーナに負けるな、南を目指すんだ、私の街の方に向かうぞ」
シモーネ王子様がとんでもない指示を出して単独行動だ。
「ミヤちゃんニャン、メグちゃんニャン、乗るニャンよ。馬鹿を助けに行くニャンよ」
「助けないと駄目な馬鹿なのね、メグ、レイに先に乗ってね」
「乗るよレイちゃんに、面白い事をしてくれるんだよね」
お菓子と面白い事に取り付かれた家族だ、その一員なんだな僕も・・・・・・菓子は別だな。
「ニャ~≪何で国王様の予定と違う方に進行するかな、ニャンニャンニャン、普通列車。シュペート、シュペート、シュペート、シュペート、シュペート≫」
僕の走るのが速いからすぐに追いつけるけど、皆が討伐に向かわない方に行かれると困るよね。
先行して全体が見えるところに居て良かったな。
シモーネ王子様に向かう魔物を遅くする事が出来たぞ。
「レイちゃん、ありがとう。皆続け」
忠告しようと思ったけど、後ろの方の皆さんは遅くなった大群を何とかしてくれるだろ。
それなら、遅くなっていない魔物の大群はミヤちゃん達と僕でなんとかしよう、それしかシモーネ王子様を守れないからね。
「メグは右ね」
「お姉ちゃんは左だね」
ミヤちゃん達は守りながら戦う事を決めた様だ。
それならさっきした様に魔物全体の能力を下げる為に偉大なる大魔導士が連続で魔法を当てよう。
「ニャ~≪シュペート、ヴァイヒ、シュペート、ヴァイヒ・・・・・・≫」
魔物の回収が大変だな、もっとお金に換えたいんだよね。
今回は僕達の活躍で魔物の討伐が成功するんだから、遠征軍の皆さんには魔物の回収をして貰おう。
「おりゃ~、回復魔法」
「とりゃ~、回復魔法」
ああ! シモーネ王子様の部下がやられているぞ。
「ニャ~≪もっと遅くなれ、シュペート、ヴァイヒ、シュペート、ヴァイヒ・・・・・・≫」




