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勇者モモコと魔法少女アンベールのぼうけん  作者: s_stein
第二章 レベルアップの旅

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74/100

74.初めての攻略ルート

 LV5になって、いきなりLV5後半の賞金稼ぎの女と対決。しかし、エスカからスキルを体力ごと奪われた女は、奈落の底へと落下した。このおかげで、何度も失敗を繰り返したモモコがようやく勝利をつかみ取ることが出来た。


 最後は、自分が開けた落とし穴へ落下しそうになったものの、すんでのところで踏みとどまることができた。モモコは、床の合わせ目を見つめながら、女が落下する場面を思い返す。


「エスカ、サンキュ」


「ああ」


 モモコはエスカの前足と拳を合わせる。


「そうだ、セーブしないと」


 モモコは、まだ肩で息をしながらセーブした。そして、ステイタス画面を確認する。


 ――――――――――

 ステイタス

 職業:勇者

 LV:5

 経験:460 知能:480 攻撃:485 敏捷:430

 体力:126 耐久:495 魔力:470

 ゲルト:5000000

 :

 ――――――――――


 体力を除き、知能以下のスキルが一気に増えて、モモコはニンマリとする。


 それだけではない。賞金稼ぎだった女がゲルトを260万持っていたらしく、240万から一気に500万にアップしていた。これには、モモコの笑いが止まらない。


「経験値は、魔王軍の兵士をまとめてやっつけて、女もやっつけたからそれなりに増えているな。

 もう一踏ん張りでLV6だ」


 そう思って俄然やる気が湧いてきたモモコは、奥に隠れていた仲間を呼ぶ。


「おーい、みんなー! もういいぞー!」


 モモコの呼びかけに、奥の部屋からアルバンたちがゾロゾロと集まってきた。


「今回は、エスカのお手柄だ。

 誰が部屋の扉を開けてエスカが女のスキルと体力を奪うことを考えた?」


 モモコの問いかけに、アンベールが挙手をした。


「アンベール。機転が利くなぁ」


「落とし穴を利用するのは、なんとなくわかっていた。でも、女が穴へ落ちていないことが声でわかったので、咄嗟に思いついた」


「お手柄だ、アンベール。

 いや、大佐殿」


「当然のことをしたまでだ、上等兵」


 すると、アルバンがツカツカとモモコのそばにやってきた。


「その、お前たちが言う大佐とか上等兵とかは、どういう意味だ? 階級でも持っておるのか?」


「こっちの話だ、気にするな。

 それより、アルバン。この近くに温泉はないのか?」


「ここからだと、かなり先にあるが」


「かなり先かぁ……。途中で魔物はいないのか」


「ある程度はいる」


「じゃあ、魔物をやっつけてレベルアップしてボーナスで体力も一気に回復するか。

 成長する剣がどうなるのかも見てみたいし」


 モモコはヨッコラショと立ち上がって、アルバンを見下ろした。


「ところで、お前に聞きたいことがある」


「何だ?」


「今までの勇者の中で、今回のパターンで賞金稼ぎの女を倒した例はあるか?」


「全く同じパターンは過去にはない。何せ、白猫を同行した勇者はおらぬからな」


「全く同じではないにしても、この落とし穴を利用した例はあるか?」


「いや」


 モモコは両手の拳を握り、目を輝かせる。


「ってことは、俺が最初か!?」


「左様」


「よっしゃー!!」


 モモコは、ジャンプして左手の拳を突き上げた。


「俺は勇者の新たな1ページを作ったのだ! アルバン、よく覚えておけよ!」


「このような初めての例は、言われなくとも覚えるものだ。

 さあ、先を急ごう」


 アルバンは、先頭に立って洞窟の出入り口へと向かった。


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