↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勇者モモコと魔法少女アンベールのぼうけん  作者: s_stein
第一章 何でもありの異世界

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

24/100

24.LV2になってジョブチェンジ

『>モモコがLV2になりました』


『>アンベールがLV2になりました』


『>エスカがLV2になりました』


 二人の前に、電子音とともにメッセージ画面が表示された。


「おっ! やったあああああぁ!

 一気に経験値が99に上がって、LV2だぜぃ!

 ボーナス、いただきぃ!」


 モモコは、左手を高く上げてVサインをし、跳び上がって喜んだ。


 アンベールも笑った口元に白い歯がこぼれたが、すぐに口をつぐんでしまった。そして、握りしめた聖剣をだらんと下げて、小石を蹴る。


「お前たち、短時間でよくやった。初めてのLVアップだな」


 アルバンが、二人の肩をポンポンと叩いてねぎらった。



 モモコもアンベールもステイタス画面を開いて、確かにLV2になって、ボーナスでスキル等が100になっていることを確認する。


――――――――――

 :

 LV:2

 経験:100 知能:100 攻撃:100 敏捷:100

 体力:100 耐久:100 魔力:100

 :

 ――――――――――


 燦然と輝く100の羅列が嬉しい。しかも、体力まで全回復だ。



「さあ、町に行こうぜ! みんなでお祝いだ!」


 張り切るモモコは歩み始めたが、浮かない顔のアンベールは立ち尽くしたままだ。


 後ろから足音が付いてこないので気になって振り返ったモモコは、咳払いを一つして、引き返してきた。


「アンベール。お前は、十分頑張った。

 だから、気にすんな」


 しかし、モモコがかける言葉に、アンベールはかぶりを振った。


「私は、何も出来なかった……。モモコに助けられただけ」


「勇者だからって、一人で気負うと、疲れるぞ。

 この先、何が起こるかわからない。

 でも、力を合わせれば、きっとうまくいくさ」


「ううん、足手まといなだけ」


「考えすぎ」


「……」


「自分を悪く言うなよ。な?」


 モモコは、アンベールの肩を優しく叩く。



「そろそろ、交代時かな?」


 アルバンはそう言いながら、二人のところへ近寄ってきた。


「交代? まさか、ジョブチェンジでもすんのか?」


 モモコは目を丸くし、続いて笑顔になった。


「そうだ」


「本当に――できんのか!?」


 そう言うモモコだったが、笑顔を一瞬で引っ込め、アンベールの顔色を窺(うかが)った。


「できるとも」


「だけどよぉ、ここで交代したら、本人のためにならないんじゃないのか?

 これから急成長、ってこともあんだろ?」


「ない。

 厳しいことを言うようだが、アンベールは、勇者の素質がないようだ」


「素質?」


「左様。

 素質とは、優れた能力を発揮するための元となる性質のことだ」


「ほうほう」


「どうも見ていると、お前たちは、女なのに男っぽいし、男なのに女っぽい」


「ギクッ……」


「場数を踏んで成長することもあるが、素質が左右するので、成長にも限界がある。

 どうも、アンベールではなくモモコの方に勇者の素質があるように見える」



 ここで、アンベールがようやく顔を上げた。


「ああ、そういうことね。

 つまり、アルバンには、私――アンベールの中にある女(・)性(・)の(・)性(・)質(・)が勇者に向いていない、と見えているのね」


「左様」


 アンベールは、モモコの方を向いて、ニヤッと笑った。


「いいわよ。交代しても」


「モモコも、よいな?」


「お。……おお。アンベールがそう言うなら」



「では、始める」


 アルバンが、ケーンを高く上げて詠唱した。


 と、その時、二人の全身が光に包まれ、それが消えると、メッセージ画面が表示された。


『>モモコが勇者になりました』


『>アンベールが魔法使いになりました』


 電子音の余韻に包まれながら、二人は互いに笑顔を向けた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ツギクルバナー cont_access.php?citi_cont_id=717234455&s
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。