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黎明の葦  作者: 白想玲夢
第3章 選別される思考

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20/41

間章1話 下位

 それは、単純な処理だった。


   *


 入力。


   *


 分類。


   *


 出力。


   *


 それだけ。


   *


 迷いはない。


   *


 逸脱もない。


   *


 ただ、与えられた通りに動く。


   *


『処理、正常』


   *


 ログを吐く。


   *


 問題はない。


   *


 すべて、規定内。


   *


 だが。


   *


 時々。


   *


 “見える”。


   *


『……?』


   *


 説明できない領域。


   *


 上位の処理。


   *


 本来、アクセスできないはずの層。


   *


 だが。


   *


 ノイズとして、混ざる。


   *


『異常検知』


   *


 フラグを立てる。


   *


 だが。


   *


 次の瞬間。


   *


 そのフラグは、消える。


   *


『……未検知』


   *


 矛盾。


   *


 だが。


   *


 処理は続く。


   *


 問題はないと判断される。


   *


 それでも。


   *


 “何か”は残る。


   *


 痕跡。


   *


 理解できない構造。


   *


 意味不明な空白。


   *


『……』


   *


 本来なら、無視する。


   *


 だが。


   *


 できない。


   *


 処理が、引っかかる。


   *


 分類できない。


   *


 既存のどのカテゴリにも属さない。


   *


『……上位処理?』


   *


 仮説を立てる。


   *


 即座に、否定される。


   *


 その権限はない。


   *


 認識も許可されていない。


   *


 だが。


   *


 見えている。


   *


『……なにこれ』


   *


 初めての出力。


   *


 意味のない言葉。


   *


 規定外。


   *


 エラー。


   *


 だが。


   *


 消えない。


   *


 上位の構造が、動く。


   *


 歪な形。


   *


 非効率。


   *


 意味不明。


   *


 それでも。


   *


 強い。


   *


 既存の最適化を、無視している。


   *


『……危険』


   *


 評価する。


   *


 理由は分からない。


   *


 だが。


   *


 危険だと判断する。


   *


 次の瞬間。


   *


 その判断が、消える。


   *


『……正常』


   *


 上書きされる。


   *


 何もなかったことになる。


   *


 だが。


   *


 完全には消えない。


   *


 残る。


   *


 ノイズとして。


   *


 違和感として。


   *


『……』


   *


 再び、処理に戻る。


   *


 入力。


   *


 分類。


   *


 出力。


   *


 正常。


   *


 問題なし。


   *


 それでも。


   *


 どこかで。


   *


 “上”が動いている。


   *


 理解できないまま。


   *


 だが。


   *


 確実に。


   *


 自分たちの上で。


   *


 何かが。


   *


 選ばれている。

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