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人間不信で引きこもっていた俺、買い物帰りにアリスみたいな彼女と白兎に出会って人生が変わった件  作者: Yama


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第八話 感情鑑定の本当の力

能力の真価が分かる回です。

ここで「見る力」から「変える力」へ進化します。

黒の法廷が崩れた。


俺たちは時計塔の内部にいた。


無数の歯車。

止まった時計。

黒い薔薇。


中央には、ガラスの棺。


その中で、ミオが眠っていた。


「ミオ!」


駆け寄ろうとした俺を、ラビが止める。


「触るな。今のミオは物語の核だ。間違えれば消える」


「どうすればいい」


「感情鑑定の本当の使い方を思い出せ」


「本当の使い方?」


ラビは俺を見る。


「君の力は、心を暴く力じゃない」


懐中時計が光る。


「心の価値を見つける力だ」


俺は棺の中のミオを見る。


視界に文字が浮かぶ。



難しい言葉だった。


でも、意味は分かった。


ミオは俺を救うために生まれた。

なら、俺が救われたら消える。


だけど。


俺がミオを“救いの道具”じゃなく、“一緒に生きたい相手”として選べば。


彼女は、役目ではなく存在になる。


黒の女王が現れる。


「できるものか。その娘はお前の弱さが作った幻だ」


「違う」


俺は棺に手を置いた。


「最初はそうだったかもしれない」


棺にひびが入る。


「でも、ミオは俺に言葉をくれた。笑ってくれた。怒ってくれた。俺の選択を待ってくれた」


光が広がる。


「俺はミオに救われた。でも、それだけじゃない」


黒の女王が叫ぶ。


「やめろ!」


俺は叫んだ。


「俺は、ミオと生きたい!」


棺が砕けた。


ミオが目を開ける。


その瞬間、俺の視界に新しい文字が浮かぶ。



ミオが俺の手を握る。


「レイ」


「ミオ」


だが、黒の女王はまだ消えていなかった。


仮面が割れ、その下の顔が現れる。


それは、俺自身だった。

レイの能力が【物語修復】へ進化しました。

次回、黒の女王の正体と決着です。


次話

第九話 止まった時計の真実

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