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学校

 学校には良い思い出と良くない思い出が混在する場所で、特異な場所ではない。そんな場所に行かなければならないんだけど、僕に拒否権はあってないようなものだ。

 色々と心配した。この世界の事もあまり知らないし、何より通う学校が騎士学校である為だから、当たり前に運動する事になる。単純に苦手なんだ運動が、だから元の世界でも学校が苦手で、同じ気持ちの人もいると思う。

 何で苦手なものを他の人と競わされるのか、どうせ皆は僕なんか見ていないし、見ていたとしても笑ってるだけだ。

 それなのにスポーツ専門校レベルの所に行くことになるなんて、心配しかないし貴族学校で平民ですら怪しいラインの僕が行くなんてイジメに合うに決まってる。

 多分、お嬢様は助けてくれると思うけど、それはそれで彼女に迷惑をかけたくない、ただこの屋敷から出ていく勇気もないし、行く当てもない。


 僕の杞憂はそのまま杞憂に終わる。お嬢様に近づく者は皆、礼儀正しく、一緒にいる僕にも気を使ってくれる。実は従者で公爵家に仕える分家の人間と思ってくれたのかもしれない。

 しかもお嬢様の周りに常にいる様な人間は後に剣聖になる人間や将来は国の重要なポストになるレールが引かれている人間ばかりで、プレッシャーとプライドはあるが新の上級国民である教養と余裕、人間が僕よりできてると思う。僕の方が年上なのに、一人でいる時も多分、ずっと図書館に住み着いていると噂されているぐらい妖怪と思われているのか、話しかけてくる人は少なかった。

 僕に突っかかってくる子が一人いたが、結局は研究仲間になり自然と仲良くなった。

 もしかしたら僕が知らないところでお嬢様や剣聖とかお嬢様の取り巻きが助けてくれていたのかも分からずに、僕は一年で卒業した。

 騎士にも種類があり、最初から魔法適正に偏ったものは魔法使いとして扱われ、選択授業は魔法関連となる。

 ただ軍事関連の講義や演習への参加と必須単位があるが、僕が賢者だからか無尽蔵に魔法が使えるし、複数属性も使用でき、数ヶ月で複合魔法で身体能力向上や飛行などを使って成績上位者となれた。

 すぐに魔術研究院で研究者として採用された為、ほとんどの授業をすっ飛ばして卒業し、卒業論文が認められ、騎士爵を賜った。

 この国の社会システムは信じられないくらいシンプルで騎士爵は元の世界で言うところの部長さんくらいの給料を貰うか、辺境の領地を貰うか、その代わり戦争時には国からの要請があった場合に部隊を率いて参加する決まりになっている。

 ただそれだけ、それ以外のルールは全て慣習であり、絶対では無い。かつて上位貴族の息子が下位貴族を殺害した事件があったが、その息子は極刑となり、親である上位貴族も親として責任を取らされ降爵されたらしい。

 この国は王が絶対でそれに連なる王族と公爵家が強い。それ以外に重要なのは戦時下の働きと国への貢献度だけだ。それも定量化されており、自分の私腹を肥やす者や何かと理由をつけて戦争で功績を挙げられない者に発言権を与えられない。

 だからこそ、強い者や優秀な者が評価され、それに集るだけの者や足を引っ張ろうとする。ただの太鼓持ちは出世できない。これは王国法では報告や調査が厳命されていてる。これは初代国王に協力し国を一緒に起こした大賢者が何か関わっていると思う。恐らく、評価の定量化って学校みたいな制度で、完璧ではないけど理想的なシステムだ。

 この国にも悪人や問題のある人間はいるが、基本的には不思議なほど悪さをするより普通に働いた方が楽だし、ブラック企業には人は集まらない様でそういう問題のある会社は淘汰されるらしい。

 こんな理想的な社会になったのはシンプルな王国法と大賢者が残した制度やドワーフ族の気質が大きく関わっているとと思う。

 彼らは基本的に真面目で職人堅気、頑固だが気のいい人が多く、一緒に酒を飲めば友達、一緒に戦場に出れば皆家族となって纏って困難に打ち勝ってきた歴史があるからだと思う。

 お嬢様を見ていれば思う。清廉潔白で自由でいて生まれ持った高貴さもある。困ったら直ぐに人に相談し努力を努力と思わない勤勉さ、これが完璧超人と言うのだろう。

 しかも聖女である為、土の大精霊からの加護があり剣聖の婚約者である。一度大規模な戦いとなればカップルで最前線で戦うのだから開いた口がふさがらない。

 そんな彼女と出会ってから4年がたったある日、ルド・アーミス聖王国の跡地で新しい遺跡が見つかったので魔術研究院から調査隊が編成されることになり、まだ新人の僕は小間使いとして連れて行かれることになった。


 遺跡に入ると、誰も見たことが無い建築様式でかなり古い事は確認され、風化していてもおかしくないしはずなのに、まだ人が住めるくらいには綺麗だった。

 もしかしたら超古代文明の発見かと先輩たちもテンションが高かった。

 内部のある場所に到達すると、何かが始まった。転移したと思った。最初は本当にそう思ったんだ、恐らく調査に来た皆も思ったのではないだろうか。

 一瞬で全く別の場所にいるのだから、ただこの空間は区切られており、壁が全てスクリーンになったかのようで、ずっと地平線まで草原が続く世界の一部分に転移させられたと考えてもおかしくないくらいリアルだった。

 壁をこじ開けるべきか悩んでいると、老人が現れたが、実態は無さそうだ。そして僕らは僕らが知っている魔法とは違う魔法の講義を受ける。

 他に行くことも他にする事もなく、諦めると言うか単純に研究者として未知の学問の講義を受けられるならと普通に授業を受けた。ここで不思議だったのが空腹や睡眠などを必要としない事で死んでしまったのではと不安になったが調査隊長のヤン・ゴーウェン伯爵が食べる時間も寝る時間も必要ない何て研究し放題だと言い始め、講義の復習や考察を始める。

 皆も不安を忘れる様に学生に戻った様に勉強した。ここで教わった魔法を

 

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