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俺を異世界に召喚した悪い魔女の婆さんをロリババアにしたら何処までも粘着して来るようになったんですけど!?  作者: アステロイドV2
第三章 恋のライバル出現

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パジャマパーティー!

「あの……パジャマパーティーをしませんか?」


ディザベル達が風呂から上がり脱衣所で着替えていた時、アリアステル王女が急にそんな事を言って来た。


「パジャマパーティー?なんじゃ、それは?」


「先程、ゼクシレンさんから聞いたんですけど、どうやら世の女性達は、お友達と一緒にお泊りをした際、パジャマを着て、お菓子などを食べながら雑談などをして交流を深める催しがあるみたいなんです……!」


全然知らん。そんなものがあったのか……。


「催しと言うほどのものでもありませんが、単に遊びの延長と捉えて頂ければ……」


「ルルさん!私、やってみたいです!!」


アリアステル王女が目を輝かせながらワシに詰め寄って来る。


「う、うむ……アリアステル王女がやりたいと言うのであれば断る訳には───」


「お友達として!やりたいです!王女ではなく!!」


「わ、分かった……!」


ワシはアリアステル王女の圧に押されながらパジャマパーティーの開催を了承する。


「ありがとうございます!皆さん了承してくれていたので、後はルルさんだけだったんです」


「リュララ王女達もか?」


「はい!」


「そうか……」


奴らと雑談、じゃと?腹の探り合いならまだしも、一体何を話せと?


しかし今更断る訳にも行かぬし……。


「お菓子は私が用意しますね!」


やけに張り切っておるしな……致し方ない、か……。


───こうして、ディザベルとリュララ王女一行、そして何も知らないアリアステル王女のパジャマパーティーが開始された。



「…………えぇっと……何を話せばいいのでしょうか?」


急遽開催されたパジャマパーティー。


だがしかし、集まったメンバーは、ほぼ全員初対面同士。親しい間柄でもないメンバーが集まれば会話に困るのは至極当然の事だった。


「やはり趣味や好きな物などでしょうか?共通の話題などがあれば会話も自然に───」


「それならさっさと本題に入ればいいじゃん、リュララ」


ゼクシレンが話している最中にヤマダ・ハナコが口を挟んで来た。


「お前!それは───!」


「……そうですね、遅かれ早かれ皆さんにお話ししなければいけない事ですし」


「よろしいのですか、リュララ王女様?」


「ええ。……アリアステル王女、そしてルルさん」


「はい」


「うむ」


私達がマルテミ王国に来た理由を今からお2人にお話しします」


リュララ王女が姿勢を正して、2人に自分達の目的を話し始めた。


「まず私達は、ある目的の為に、優れた才能、力を持つ、9人の勇士を異なる世界から召喚しました」


「そんな魔法が!?」


「ええ、私の国で以前から開発されてきた魔法で、つい最近……約1年ほど前に完成しました。そこにいるハナコさんが9人の内の1人です」


「ハナコさんが!?」


アリアステル王女は驚愕しながらヤマダ・ハナコの方へ身体ごと視線を向ける。


「よろしく」


「お……驚きました……!異世界から召喚するなんて人類史上初めての魔法にも、ハナコさんがその1人と言う事にも……」


アリアステル王女は驚きを隠せないといった状況だが、ディザベルは違っていた。


───予想はしていた。


キョウの偽名を含め似たような響きの名前に黒い髪に黒い瞳……。


ヤマダ・ハナコはキョウと嫌という程、共通点があったから。


「……ですが、他に例の無い初の魔法という事もあり、問題が起きました」


「それは?」


「本来の予定では『10人』召喚するはずだったんです。ところが9人しか召喚することが出来ませんでした」


「そうでしたか……初の魔法ですから失敗は当たり前に起きる事だと思います」


「ええ、普通なら私もそう思ったと思います。ですがあの時、魔(・)法(・)は(・)失(・)敗(・)す(・)る(・)こ(・)と(・)な(・)く(・)発(・)動(・)し(・)て(・)い(・)た(・)。そもそも、あの魔法は発動が出来た時点で10人の召喚は確定していたんです。それなのに、1人1人順々に召喚していって、何故か最後の1人だけ失敗……。それを不可解に思った私の国は総力を挙げて原因を調べました。ですが答えは出なかった───つい最近になるまでは」


───頭の聡(さと)いディザベルは、この時点で気付いてしまった。嫌でも気づいてしまった。


リュララ王女、クシジアス王国が何故10人目の召喚に失敗してしまったのか?その謎を。


「───ッ!まさかこの国に居るんですか!?召喚に失敗したと思われていた10人目の方が!?」


「そのまさかなんです。私達が異世界からハナコさん達を召喚したのは、約1年ほど前……」


───違う。


ディザベルは、頭の中に浮かんだ考えを必死に振り払おうとする。


「どう言った理由で、何が原因かは分かりませんが……」


違う違う違う!!


「ルルさん」


私は失敗してない!こいつが失敗しただけだ!私は失敗してない!

私の魔法は完璧だ!失敗するはずなんて無いッ!!

現にキョウは私の呼びかけに答えてくれた!私がキョウを呼んだんだ!!


「貴女の下に現れた『サトウ・タロウ』さんは本来、クシジアス王国が召喚するはずだった人です」


違う違う違う!!私が召喚したんだ!私のキョウだ!私の方がキョウを必要としている!!私のキョウなんだ!!


『私(・)が(・)こ(・)い(・)つ(・)ら(・)か(・)ら(・)召(・)喚(・)し(・)た(・)訳(・)が(・)無(・)い(・)!!』


「『返還』していただけませんか?」

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