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俺を異世界に召喚した悪い魔女の婆さんをロリババアにしたら何処までも粘着して来るようになったんですけど!?  作者: アステロイドV2
第二章 ロリババアと俺がセックスするまで

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魔眼の弱点

「げばぁぁぁぁぁっ!?」


キョウに顔面を殴られ壁にめり込んだティーア。


彼の口は切れ、前歯は折れ、鼻は骨折し陥没していた。


「ぐべっ!?げぼぉッ!」


顔中から血を流し、血反吐を撒き散らしながら眩暈のする頭でティーアはずっと考えていた。


ついさっきまで仲間の女の首を絞めていた奴が、俺の魅了に掛かっていた奴が、俺に逆らう事が出来ない奴が!


「なん、ぶべぇ……何で……お前が、何でお前が俺を殴っているんだァ───!?」


ティーアは壁にめり込んだままの状態で自分を殴った張本人、サトウ・タロウを睨みつける。


「お前の魅了なら、お姫様がキスで治してくれたぜ」


「キスでだと!?童話じゃねぇんだぞ!そんな訳があるか!!」


「その間抜け面が何よりの証拠だろ?」


「ふ・ざ・け・る・なァァァ!!」


ティーアは自分の傷を治す事もせずに奴隷達から魔力を先程以上に徴収して魅了の魔眼を再発動させる。


どんな小細工で俺の魅了を解除したのかは知らないが、さっきの3倍以上で魔眼を発動した。


この出力ならアイツは勿論、あの女にも防がれずに2人とも魅了されるはずだ!解除もされないはずだ!


「……ん?」


───しかし、ティーアの考えとは裏腹にディザベルは(おろ)か、キョウにすら効果が無かった。


「な、何だと!?そんな馬鹿な!!何で効かない!?何故効かない!?一体お前ら何をしたんだ!?」


「……あ~、な~るほど~?なーんとなくだが分かったぞ、お前の魔眼の弱点」


「弱点だと!?俺の魅了は完璧だ!弱点なんてある訳が無い!!」


「あるわけないって、その間抜けな面は何なんだよ」


「どうやって解除したんだ!?」


「だから弱点があるって言ってんだろ?ぶん殴られたショックで頭おかしくなってんのかぁ~?」


「クソたれがァ!畜生!今度こそ!!」


「だからもう効かねぇーって!分っかんない奴だな……。いいか?お前の魔眼は───」


「これ以上コイツと話す必要は無い」


ディザベルはキョウの台詞を(さえぎ)りながら白金の剣をティーアの胸にぶっ刺した。


「アビャアババババアアアアア!!」


身体中から青白い光がスパークし、激しい痙攣(けいれん)を起こしている。


「今度は電撃かぁ」


暫くすると白金の剣からの放電が終わり、プスプスと身体全体から灰色の煙を上げながらティーアは白目をむいていた。


「死んだ?」


「いや殺してはおらん」


「え、なんで?」


「コイツには色々喋って貰わねばならぬからな。人間と敵対している魔物である自分が今まで何をしてきたのかを」


「そりゃそっか。このままじゃ俺達、風俗の店長を襲撃しただけになっちゃうしな……ん?ってことは、もしかして俺達このまま行くと!?」


「魔物から国を救った英雄じゃな」


「イエーイ!」


キョウはディザベルとハイタッチしようと手を構えるとディザベルは少し照れくさそうにしながらハイタッチした。


「とはいえ派手に暴れてしまったからのぅ、コイツの仲間が来る前にコイツを連れてここから逃げねばな」


「逃げるって何処に?」


「勿論、ギルドにじゃな。コイツを突き出して事情を説明すれば、すぐ動くじゃろう」


「オッケー!そうと決まれば───」


「その前に聞きたい事がある」


キョウが気絶したティーアを抱えようとした時、ディザベルに止められる。


「ん?何?」


「コイツの魔眼の弱点じゃ。てっきりワシは魔眼を持っておるからヤツの魔眼が効かなかったとばかり思っていたが、お主の口ぶりから察するにどうやら違うのじゃろう?」


「そうなんだけど……今言わないとダメ?」


「言いたくないのか?さっきはコイツのに言おうとしたのに、ワシには言いたくないのか?」


「いや、言いたくないっていうか……なんというか……」


「ワシの味方だと言っておったのに教えてくれぬのか?」


「……アイツの魅了の弱点は愛だよ」


「……………………は?」


「博愛でも自己愛でも友愛でも家族愛でも無い。恋愛、恋心がアイツの魔眼の弱点なんだよ」


「……なにを……言って…………」


「それも生半可な恋愛感情じゃダメなんだ、盲目的な恋を誰かにしていないといけないんだ。つまり───」


「分かった、分かったから!ストップ!」


ディザベルが顔を真っ赤にしながらキョウの言葉を遮る。


「えっと……まあ……そういうことだから……早くこっから出ようぜ!!」


「……キョウ」


気絶したティーアを抱えて一刻も早くこの気まずい空気から逃げようとするキョウをディザベルが俯いたまま呼び止めた。


「え、あっはい!なんでしょう!?」


「……後でちゃんと言って」


「…………分かっ、た」

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