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俺を異世界に召喚した悪い魔女の婆さんをロリババアにしたら何処までも粘着して来るようになったんですけど!?  作者: アステロイドV2
第三章 恋のライバル出現

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そんなことより!!

【速報】100年も前に亡くなったはずのディザベルの姉が生き返った。


「…………え?……あ?……えぇ?」


唐突に訪れた感動の再会に、ディザベルは理解が追い付かず困惑しっぱなしだ。


「なーんか生き返っちゃった、私」


逆に髪の長さから色、そして身長や胸の大きさ、特に顔までそっくりなディザベルのお姉さんは、妹と違ってパニックにならずに落ち着いている。


「おぉー、急に人間が生えて来たぞ。本で読んだ人間の生態と違うが、こういうものなのか?」


スライム女のクリアがディザベルの姉をジロジロと観察しながら言う。


「そんなワケあるか。……えーと、お名前は……?」


俺は、クリアにツッコミを入れつつ、ディザベルのお姉さんに名前を聞く。


「あっ、名前かぁ~……『リリ』は、もう使っちゃってるしな~……」


ディザベルの姉は、ああでもない、こうでもないと唸りながら少し考え……。


「じゃあ、今(・)は(・)『ララ』でいいよ」


『今は』と、彼女は前置きを入れて答えた。


つまり、この『ララ』と言うのは偽名だ。


じゃあ何故、偽名を名乗るのかと言えば、迂闊に本名を教えると悪い奴に呪いを掛けられるとかで、肉親くらいにしか本名を教えられないと以前からディザベルが言っていた。


きっとディザベルの姉もそれを守って、即興で『ララ』と言う偽名を考えたのだろう。


「えっと……あの……妹さんの弟子で冒険者仲間で恋人のサトウ・タロウです」


俺は姿勢を正し、それはもう失礼のないように、お姉さんに挨拶をする。


「そーんなに畏まらなくてもいいよ~。キョ……じゃなかった、タロウくんの事は、いつも見てたから知ってるし」


ディザベルの姉、ララは、キョウの背中を笑いながら軽く何度か叩く。


「……ん?い(・)つ(・)も(・)見(・)て(・)た(・)……?」


気になる事をララが言った。


『いつも見ていた』とは天国からっていう事か?それとも幽霊としてか?


俺が疑問に思っていると、ララは笑いながら説明してくれた。


「そっ!実は、私がルルにあげた魔眼の中で、魂だけの状態で生き延びてたんだよね~。それで外には出れなかったけど、魔眼の中で2人の事をずーっと見てたよ」


「な、成程……凄い能力ですね、その魔眼」


「狙ってやった訳じゃないけどね。でもまあ、なんだかんだ言って私って昔から運が良いから!今回も何か生き返っちゃったし!ラッキー♪」


ララは、子供の様に本当に無邪気に笑っている。


「…………いつも……」


だがしかし、妹のディザベルの方は、楽しそうな姉とは反対に暗い顔をしていた。


ララは、そんな妹の様子を見て、すぐに笑いかける。


「だいじょーぶだよ。えっちの時は見ないようにしてたから」


「んなっ!?」


暗かったディザベルの顔が一気に赤くなった。


「そ、それは!?い、いや……!そういう訳じゃなくて───!」


「あっ、暗い話は後ね!」


「え、ええっ!?」


姉に強引に話を切り上げられたディザベルは、キョウが見た事も無い表情で戸惑っている。


「それより今は、やる事が沢山あるから!アリアステルちゃん!?」


ララは、離れた場所にいるアリアステルに大声で話し掛ける。


「え、あっ……はいっ!?」


怒涛の展開に付いて行けていなかったアリアステルだが、何とか返事をする。


「この中で使えそうな人は誰?それと回復薬を貯蔵してるとこは?」


「え!?」


「このままじゃ、国の皆、衰弱死しちゃうよー!」


「あっ!!」


「そ、そうだった───!!」


アリアステルとキョウは、ララに言われてやっと気付いた。


今、国中の人間はクニアの吸収のせいで魔法と生命力を吸い取られて危険な状態にある。子供や老人、赤ん坊なんて特にだろう。


一刻も早く回復薬で体力を回復させないと、ララの言う通り大勢の人間が衰弱死するのは目に見えている。


「───保管場所と有能な人間なら私が知っている」


「ん?」


玉座の間の外から、アリアステルに似た褐色の肌で金髪碧眼の壮年の男がゆっくりと現れた。


「───え?……ぁ……なん……で……」


現れた男を見たアリアステルは、目を見開いて驚愕している。


……そう。彼こそは、アリアステルが刺殺した筈の男……この国の王でありアリアステルの父、ユゥル・バケンス・マルテミだった。


「自分の娘に刺されたくらいで死ぬ親がいると思うか?回復魔法くらい私にも使えるしな」


ユゥル国王はゆっくりと歩いてアリアステルに近づくと、娘の頭を優しく撫でた。


「…………」


アリアステルは、父親に対して言い訳も弁明も逃げる事せずに、ただ俯いていた。


ユゥル国王は、そんな娘の様子を見て、ただ言葉を続けた。


「……だが応急処置の最中に魔力と体力を吸われてな。死にかけていた所を偶然通りかかったタロウ君に助けてもらったのだ」


「実はね!実は偶然、王様のピンチに通りかかっちゃってね!持ってる回復薬をジャブジャブぶっかけて助けてたんですよね~!」


キョウは、ここぞとばかりに調子に乗る。


「でも治療中にナリバスがあっちから悲鳴が聞こえた!って言うもんだから、ナリバスだけ先に行かせたんだよ」


「まぁ、大体の流れはそうだな」


「……そうか……良かったな、アリアステル」


ディザベルは、今も俯いているアリアステルに声を掛ける。


「…………でも私……!私が刺した事に変わりは……!」


今まで俯き、無言を貫いていたアリアステルが顔を上げた。その顔は涙に濡れていた……。


「可愛い娘の少し早めの反抗期だな。大丈夫、気にする事は無い」


ユゥル国王は、豪快に笑いながら娘の涙を拭う。


「で、でも……!」


「刺された本人が許しているというのに、これ以上、何を気にする?」


「でもでもっ!!」


それでも!と食い下がるアリアステルを見て、ユゥル国王はまた笑った。


「……ふふ、ははは!頑固で自分の意見は変えようとしない所は母親そっくりだな!」


「……え?……お母さんに……?」


「そうだぞ?ミースティアは王国一の意地っ張りだった。お前を産んだ時も、周囲からは諦めて自分の治療に専念してくれって何度言われても、ミースティアは周囲の反対を無理矢理押し切って、お前を産むと決めたしな」


ユゥル国王は、何処か遠くを見つめながら、過去の……ミースティアとの思い出に少しだけ浸った。


「……自分を許せないのなら、それでいい。だが今は、国民を救う事だけを考えよう。アリアステルだって皆を死なせたくは無いだろう?」


「…………はい!」


「はいはーい!仲直りとか反省会とか、そういうのは後でやってね!皆、死んじゃうよー!!」


またもやララが強引に切り上げる。


「おっと、そうだったな!では使える人間は……」


「タロウくんは回復薬出して!」


「え、あっはい!」


ララに指示され、キョウは慌ててアイテムボックスを開いて回復薬を1ケース……24本取り出す。


「そこの犬は、タロウくんから回復薬を受け取って王様と一緒に起こして回って!」


「おう、分かってるけどよ……お前、服着ろよ」


ナリバスからの鋭い指摘が入る。


実は、今の今までララは、生まれたままの姿で場を仕切っていた。


「えっち!!」


ララは、全く恥ずかしそうな顔をせずに、ナリバスに見えないように両手で身体を隠す。


「うるせー!誰がガキの裸なんか興味あるか!」


「え、そうなの?タロウ君はあるよねー?」


「俺ェ!?」


ララに急に刺されるとは少しも思っていなかったキョウは、声が裏返ってしまう。


「いや俺は違うよ!?たまたま好きになった人が、たまたま子供なだけで!!」


「いいから早く服頂戴」


「刺しといて!?」


俺が懸命に自分はロリコンじゃないと弁明しているというのに、刺して来たララは、俺の言い訳には興味無さそうにしながら俺に服を強請(ねだ)って来る。


「ってか!服ならルルから貸して貰ったら───」


言いかけて気付いた。


今のディザベルは全身傷だらけのダイアモンドまみれ。指1本だって動かせないって事に。


「えーっと着れそうなの上しかないけど……」


「それでいいよ」


「分かった」


俺は、自分のアイテムボックスから自分の白いYシャツをララに渡す。


「ありがと」


ララは、受け取ったキョウのYシャツを素肌の上から着る。


「おぉ~、お父さんの服をふざけて着た時みたいに、ぶっかぶかだ~」


ララは、サイズの合っていない服のぶかぶかさを楽しむようにして、はしゃいでいる。


「うおっ」


あまりに、はしゃぐものだから、チラチラと胸元が、お尻が、股間が見えそうになって───いや見えた!


……いや、俺はディザベル一筋だよ!?


でもこんな目の前で、こんな刺激的なチラリズムを見せつけられたら、その気が無くても目で追ってしまうものだろう!男なら!!


「……ふーん?」


キョウはチラリズムに夢中で、ララが意地悪そうに笑っている事に気付いていない。


勿論、ディザベルの刺殺すような視線にも。


「……っと、そんな事より早くしないとルルが死んじゃう」


ララは、ふざけるのをやめてルルの方を向く。


「それだけど……どうすればいいんだ、このダイア?一本一本取り除いてから回復薬を使えばいいのか?」


俺は、ディザベルの傷口から生えているダイアモンドを見て対応に頭を悩ませる。


普通の傷なら回復魔法とか回復薬でどうにでもなるだろうが、これは一体どうすればいいんだ?


「それは私に任せて」


そう言うとララは、自分の白銀の両目を蒼く輝かせる。


「お、おお~!?それが魔眼か!?一体どんな能力が───」


「はい、終わったよ」


「早っ!?」


ララがディザベルの事を魔眼で見ただけで、1秒も掛からず身体中から生えていたダイアモンドが全て消滅していた。


「一体全体どんな能力なんだ……?」


「そんな事より回復薬!傷口から血がドパドパ出て来ちゃうよ!」


「はい、そうでした!」


俺はアイテムボックスから、かなり値段の張る上級回復薬を取り出してディザベルの身体に掛ける。


「もう!服の上から掛けたって意味無いよ!スライムちゃん、ルルの上着を溶かして素っ裸にして」


「分かった」


「タロウ君は下を脱がせて!」


「えぇっ!?」


「着たままじゃ治療の邪魔でしょ!早く!」


「は、はい!」


俺はララに言われて、ディザベルの靴やスカートを脱がせていく。


「パンツも!」


「パンツも!?」


「当ったり前でしょ!中がやられてるかもしれないでしょ!!」


ララは、白金のハサミを魔法で創り出してディザベルのパンツを切って裸にする。


「ほら、テキパキ塗る!」


「は、はいぃぃぃ!!」


俺は言われるがまま、ディザベルの身体に上級回復薬を塗りたくる。


絵面がエロマッサージ師みたいになってるが、この際、気にしない事にする。


「タロウ君、回復薬1本頂戴」


「はい、どうぞ!」


「ありがと」


ララは、キョウから回復薬を受け取るとディザベルの口元に持って行く。


「体力も落ちてるから飲ませないと───あ!」


ララは、まるで何かマズイ事でも……トラブルでも起きた時のような声を出した。


「何だ!?どうした!?」


「あー……ダメ、ちょっと元気が無さ過ぎて、口移しじゃなきゃ回復薬飲めないかもー」


「貸してくれ!」


迷ってる暇なんか無い!


俺は、ララから半ば強引に回復薬を取って自分の口に含み、ディザベルに口移しで回復薬を飲ませる。


こんな所でディザベルを死なせる訳に……は───ッ!?


「んん───ッ!?」


指一本も動かせないはずのディザベルが、急に俺の頭を掴み、そのまま俺の口の中に舌を入れてきた。


「ん……♡……あ……はぁ……♡」


「うっひゃ~~~……」


ララは、ディザベルに貪られる俺の姿を見て、少し顔を赤くしながら叫ぶ。


……うっひゃ~~~あ!?


あっ!もしかしてララの野郎───ッ!?


「はぁはぁはぁ……♡……んちゅ……ん……はふ……あぁ……♡」


「んおおおお!?」


後ろでは国を救うために国王達が動いているっていうのに、そんなのお構いなしにディザベルはディープキスをして来る。


こ、コイツ……!全然元気じゃねーか!?口移しの必要なんて……!?


「うっわ~……すっご~~~……」


だ、騙しやがったな!?ララ───ッ!!

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