ゲームオーバー
冬の晴れの日、その最後の日は突然訪れた。
ドカドカドカドカ……
バン!
アルゲン「なんだ貴様らは!ルーカーはなにをやっていた!?」
一階の食卓で遅い朝食をとっていた執事のアルゲンに憲兵達の着剣した石火矢が突きつけられる。
検事「ノワール=B•オルクスはどこだ!」
憲兵隊A「お気をつけを!情報によりますと、其奴も忍者です!」
憲兵隊B「お前も赤毛の女やあの使用人と同じになりたくないなら大人しくしろ!」
アルゲン「水遁!幻想郷!」
アルゲンの幻術の霧が辺りに漂い始める。
検事「解呪!」
バヒュン!
検事が呪文を唱えるとアルゲンの術の霧はかき消された。
アルゲン「なに?!」
憲兵隊は一斉に躊躇なく石火矢の引き金を引いた。
ドゴゴゴォ!
アルゲンの体は大きな穴が空き、ミンチになっていく。
ついに、背骨が吹き飛ぶと、だらしなくその場に崩れ落ちた。
その轟音にヴァイスと私は自室から飛び出して音のした方へと駆けた。
憲兵隊A「いたぞー!ノワールだ!」
屋敷の通路にいた私の前に憲兵隊が集まる。
ヴァイス「何事か!」
私を守ろうとして私の前に出ようとするヴァイスを手で制する。
そこへ、憲兵隊をかき分け背の低い検事が現れ、持っていた罪状を読み上げた。
検事「ノワール=B•オルクス。卿はマフィア、魔女、ゴブリンたちと結託して国家転覆の大罪を犯した。よって公開処刑と致す。
ソリタニア国王、エンハンブルク国王2人の国王の署名入りだ。大罪人め。」
憲兵隊A「スケルトンやゴブリンの持っていた武器とココの武器屋で売られていた武器が一致した!言い逃れはできんぞ!」
憲兵隊B「ソイツも怪しい術を使う!気を抜くな!」
ノワール「わかった、抵抗しない。私と忍者たちでやった。他のものは関わっていない。手を出すなよ。」
憲兵隊がヴァイスを取り押さえ、私に手錠をかけた。
検事「封魔の手錠だ。連行しろ。」
ヴァイス「ノワール、ダメだよ!そんなの!」
検事達に連れられて前を行く私を見て暴れるヴァイスは瞬く間に関節を決められて制圧された。
それを見て私は精一杯の笑顔をヴァイスに向けた。
ノワール「コイツは何も知らない。公爵家だからと利用してたんだ。」
ヴァイス「うぅ、嘘だよ!僕も共犯なんだ!」
その後も何事かをヴァイスは喚いていたが、聞き入れられることはなかった。
まだ寒空の下、屋敷の外には争った形跡のない二人の忍者が息もなく転がっていた。
私は2人に黄泉路に迷うことのないよう心のなかで祈ってやることしかできなかった。
検事の馬車に乗り込む際、勇者の一行が顔を出す。
私はコイツラに負けたのだ。
その忌々しい顔を一瞥する。ソイツらのリーダーらしき人物はヘラヘラと笑っている。
勇者「そりゃ、挨拶にこれねーよなw」
戦士「この女が首謀者か。」
僧侶「悪は滅びる。ロボトミーにした娘さん達に地獄で謝罪すると言いわ!」
魔法使い「ぺったんこはそれはそれで楽しめるんじゃが……」
戦士&僧侶「おい。こら。ジジイ。」
私の身柄はソリタニア首都に護送された。首都に移される直前に寒いだろうからとあのマフラーが差し入れられる。
私に残ったのはこのマフラーだけか……
汚く暗い監獄の小さな採光窓から月を見る、処刑は3日後。火あぶりの刑だとか?一番嫌な死に方だ。
しかし、病弱な母の嘆願で苦痛のない処刑法に変更になった。
なんだ、死ぬことには変わりないのかと落胆したが、火あぶりの刑よりマシならそれでもいい。
ノワール「ヴァイス。お前は今、何をしている?」
私のことは忘れて、新しい恋でもしているのだろうか、それが今1番の望み。
今までずっとデスマスクで過ごしてきたんだ、これから第二の人生が始まったっていい。
私の処刑法はギロチンに決まった。
王都の広場
大罪人の顔を一目見ようと、日ごろのうっぷんを晴らす相手を求めて多くの人が集まっていた。
手を後ろ手で縛られ馬に乗せられバランスが取りづらい。
処刑台に行く途中、小さな娘から小さな花をもらう。
スカートを縛る腰紐に刺す、最後にいい贈り物をもらった。
処刑台に立つ。罪状が広場の隅々までい行き渡る声で検事のより詳細に読み上げられる。
思いつく限りの罵詈雑言を全身に浴び私は目を閉じた。
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エンディング Cエンド 一輪の花
実績解除 鉱山開発
ぴ!
税収ランキング 98⇒50位
BEST 税収更新!!
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ぴ!
コンティニューしますか? はい◀
いいえ
ぴ!
私は死んだはずだけど?
これは税収ランキングを上げていく物語だ。そして主人公はお前さノワール。
また死ぬんじゃないの?
お前は選択を間違えた。もっと仲間を信用しろ。
?それって、どういう事?
いいか?“黙って待つ”のも大事だノワール。
私はベッドの上で目を覚ました。
ノワール「しんねん……」
窓のカーテンの向こうから陽の光が差し込んでいた。
ノワール『変な夢。』
ヴァイス「大変だよ!ノワール!」
昼食を終えて自室に戻ろうと廊下を歩いていると、慌てた様子のヴァイスとアルゲンがかけてきた。
ノワール「何なの?アルゲンまで、マリアッチの魔導生物がまたバグって暴れてるの?」
アルゲン「違います、ノワール様!」
ヴァイス「とにかく、部屋で話そう!」
ん?この展開、以前どこかで……?
私は自室の席についてヴァイスに向き合った。アルゲンが報告書を渡してきたのでそれを見つつ、冷さめた激甘の紅茶をすする。
ノワール『甘い。』
その報告書の題目にはこうあった。
ノワール「……勇者一行?」
ヴァイス「この街に来てるんだ!」
アルゲン「東方の牛の魔王を討ち取ったとかで最近、株を上げてきた連中です。」
私は報告書の彼らの略歴とこれまでの功績を読んだ。
ノワール「……コイツラがエンハンブルクに入るの?」
アルゲン「十中八九そうでしょう。」
ヴァイス「そんなことになったら、すぐエンハンブルクの奴等が倒されちゃうよ!どうしよう!」
チリーン!
ノワール「?!」
頭の中で鈴の音がする。何?どうしろっていうの?
アルゲン「とりあえずバレないようにしなければ。」
ヴァイス「あんまり探られたくないし、塩対応かな?」
ノワール「そうね、この町からさっさと出ていってもらいましょう。」
アルゲン「では、関所を開けてもらえるよう手配しましょう。」
宿屋
…………
魔法使い「エンハンブルクのダシマ領にもあるんじゃ!早う、エンハンブルクに行こうぞ!勇者!」
勇者「そうだなぁ。」
青ひげが気になりだした勇者は朝剃ったばかりの顎をジョリジョリ言わせている。
戦士「まあ確かに、お目当ての武器屋も1月末くらいまで開かないってんじゃ、ここに足を運んだ意味ねーべ?」
僧侶「他のところはその土地の領主が宿代見てくれてたけど、ここのは馬鹿にならないしねぇ?」
勇者は立ち上がると盾と剣を担いだ。
勇者「よぅし!善は急げだ!」
しかし、勇者一行が左右にそびえ立つ山々を縫うように作られた道を進み、昼過ぎにようやく、関所についたが、そこは無人で門は固く締まっていた。
勇者「もう、ぶち壊して進もーぜー?」
僧侶「ダメよ!指名手配されちゃうじゃない!?」
戦士「くそう、ここまできたってのによ!」
魔法使い「トホホ、厄日じゃ……」
一行が振り向くと役人の乗った馬が駆けてきた。
役人「すみません。今開けますから。」
馬から降りた役人が関所の分厚く重い門を開く。
役人「この時期、普通は閉めてるんですけど、旅の人が知らずに出発みたいだ、って通報がありましてね?
しかもそれは、功名高い勇者の皆様ということでしたので。」
勇者「なんだよ、名前しれてんじゃん!」
僧侶「早く行きましょ?」
勇者一行はエンハンブルクへと旅立っていった。
へパ•ホムンクルス「なんだって?スケルトンやゴブリンの装備を変える?」
ノワール「同じのってバレたらいいわけできないでしょ?」
たたら場兼へパの工房にて装備の更新について相談をする。
ノワール「念の為よ。」
へパ•ホムンクルス「ふーん、じゃあ、こったのを試していいか?」
ノワール「かまわないわ、どんどんやってちょうだい。」
へパ•ホムンクルス「じゃ、手始めに蛇腹剣と行こう!」
新しい武器を作れるとあってへパのテンションは高い。さっそく作業に入るようだ。私は邪魔にならないよう静かに工房を後にした。
帰り際に、ゴブリンの巣を見に行く。
ゴブリン「ウホウホ。ウホホホウホ!」
あ、いま通訳してくれる人がいないんだ。私は苦笑いしてその場をあとにした。




