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バカしかいない異世界で最強軍師になってみた  作者: 鉄道の人
チート嫌いのソウタの昔話
54/70

チートと『真の人工人間』

どうしてこうなった

話はまだまだ続く。(みんな頑張って)


エイタは少し退屈して、しかし聴き逃すまいと集中して聴いている。


いつまで続くのか検討もつかない。


まるで長い長いトンネルの中にいるような。



「そうだ、ここで言っておく事がいくつか。

1つ、今から僕は真実しか話しません。

2つ、しかし、信じるかどうかは貴方次第です。

3つ、話の邪魔はしないで。時間の無駄です。

では続けましょう。

まず、貴方達チーターはいわば実験過程の一つに過ぎません。 『欲望がなんでも叶うようになると人はどんな考え方をするのか』というね。

勿論、一から人間そっくりのクローンを作る訳だから膨大な時間がかかる上に、成功率がとても低い。

その時製造されたのが、そう、貴方の様な所謂『失敗作』という訳です。

では、なぜこんなザマになってしまったのか。

答えは簡単。単純に『難しい事』だからですよ。

それなりに頭は切れる方でしたので、チートを持って製造する事自体は2年と3カ月くらいで安定感に成功したのですが、問題はこれから。

『感情』ですよ。今貴方が……エイタくんだっけ? その人から受け継がれていったそれですよ。

え? なんで難しいのって言われましても……

だって少し考えてみてくださいよ。今の技術では脳の大まかな構造しか分かっていないのに、いわば人の脳をそのまま複製しろと言われているのですよ?

勿論の事だけど、最近世の中にまかり通っている『人工知能』とか言うゴミレベルな物じゃ務まりません。

あんなの只の偽物ですよ。

アニメやマンガでよくあるじゃないですか。あのレベルじゃあ人間の全ての感情を表すには役不足って明白だと言うのに。

ホント、これだから人は……

って、人である僕が言うのもなんだけど。

とにかく、これに関する事業は難航し、気づけばもう、希望に溢れていた僕の部屋は沢山の失敗作とボツ案の山に変わっていたのです。

ええ、今エイタくんが頑張って戦っている『完全体』こそが僕が作った『感情』を搭載した記念すべき1体目だったのです。

でも、僕は完成に至り試験運用をしてみた所で始めて、完全なる人間の感情を持つという事に関する特徴を知ったのです。

『完全体Mark I』chord name:πίστηは、人間で言うところの……天才なのだけど頭が常人よりイカレてる奴ですね。たまにいるじゃないですか。

まぁ、『個性ある人間を作る』というコンセプトに沿っていて、寧ろそれは僕にとっていい事なのですが、多分観て貰って分かる通りに少しばかりオーバーに出来上がってしまったんですね。

『ああ困った、僕はユニークな問題児を作り上げてしまったんだ。』と最初は思いました。

しかし、自分が作った物の責任は取らなければならないし、何より『完成体』だからデータを廃棄する訳にも相当の覚悟が必要という事はもうお分りでしょう?

それに、『性格』によって研究結果に違いはあるのだろうかという新しい疑問も出来た事だし、尚更僕の心は燃え上がったのです。あ、そうだ。何故貴方をここに連れてきたか分かりますか?

返事は要りません。答えさせるつもりはありませんからご了承を。

貴方に『ある事』を任せる為です。

具体的に何をするのかはもうすぐ分かります。

付いてきて下さい。






ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



そう言い終わると、すぐにその男はゆっくりと歩き出した。


あ、話終わった。

長いトンネルも、終わるときは一瞬だな。


しばらく僕は、なぜか空虚な感じがした。

ずっとあった事が急になくなると感じるアレだ。

どうやら『慣れ』の一種の様だ。


そうボーっとしていると、隙を突くかの如く次の課題が迫ってきた。


話が完全に頭に入っていない。これは由々しき事態だ。


おい、笑うな! 画面の前のお前! シュミ悪いぞ〜!


最初の方は重要な所だけ聴き出して、後はすぐにでも忘れようとしたのだが……


やばいな……全く切り抜けるような無駄な箇所が無くて怖い……脳がキャパオーバーしちゃうよ……


ちゃんと記憶できるかどうか心配だったが、どうやら杞憂であり、難なく処理が完了した。


丁度その時、その男が此方を振り返って


僕の顔に浮かぶ焦りを察したのか、その男は気を遣ったのか、僕の肩に手を置いて、


「まあ、いきなりこんな事言われてもわからないですよね。 自分がそっち側なら絶対嫌になる自信あります」


よく言うなぁ。

少し感に触るやつだ。


「とりあえず、貴方の気持ちも一応はわかりますが付いてきて下さい。貴方に渡したいものがあるんです」




いつかまた逢おう

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