表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
バカしかいない異世界で最強軍師になってみた  作者: 鉄道の人
チート嫌いのソウタの昔話
49/70

チートとエイタとソウタ

そんなわけで、それから僕はイナサさんと仲良くなった。


牢屋越しに話しかけたりとか、たまにだけどイナサさんの旅に同行したりしたな。


僕とイナサさんは色々と馬が合っていたような気がしたので、次第にとても仲良くなった。


今の話しているこの言葉も、その時イナサさんに一生懸命教わったんだ。


え? その人は何処にいるかって?


彼女……イナサさんは……突如として行方をくらましたんだ。


本当に突然の事だったんだよ。


とある日の旅の帰り道、僕が牢屋に戻る時にイナサさんが、


「いつかまた、こんな日が来たらいいね……」


と言い残し、そして僕の所へ来る事は無くなった。


最初の方はその事を信じられなかった。


こうして待っていたら「こんにちは〜!」と声が掛けられそうな気がして。


しかし、暫くして僕は現実を受け入れた。


ーー否、受け入れるしかなかった。


そして独断で施設を抜け出して、外の世界でイナサさんを探す事にした。


自分の牢屋に『貴女を探しています。もしイナサさんがここへ来たら暫く待ってください』と書き置きをして。


自分による捜索は三日三晩続いた。(休憩、監視回避の為の一時帰還も含む)


しかしながら結果はかんばしくなかった。


唯一手に入れた手掛かりは、

『青髪のイナサに似ている亡霊のようなもの』

くらい。


彼女の喪失は、僕の心の中に大きな傷跡を残した。


そして数ヶ月が過ぎ、僕は過去の悲劇から立ち直れた頃に戻る。つまり最近ってこと。


僕は久々に牢屋の散歩をしていた。


ベラボーにある牢屋の中には時々『失敗作』なるものが留置されている。


材料としてリサイクルされる個体もあれば、殺処分コースもある。


幸いにも僕は『安定体』とされ無期限抑留とされている。


『安定体』だからと言って『失敗作』達を見下すというのは僕の良心が許さず、彼らを見るたびに

どうにかして助けられないかと思う。


だが、『製作者』が定めた規則に逆らう事は出来ない。


僕らが改編しようとするといつのまにか改編が無効化されてしまっているのだ。


過去にイナサさん含めて有志が集まって『製作者』に反旗を振り翳したりしたが、結果はお察し。


だから見て見ぬ振りしか出来ない。


そしてある日のこと。


その日も牢屋を歩いていた時。


何処かイナサさんに似た雰囲気を感じたんだ。


まさかとは思ったが、万が一の可能性に賭けてその気配の場所へ向かうとだ。


そこには『優秀作』と分類されていたソウタ君。

君がいたわけだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ