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バカしかいない異世界で最強軍師になってみた  作者: 鉄道の人
チート嫌いのソウタの昔話
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チートとソウタの日記

「分かりました。 それでは暫くここで待っていてください」


そうして僕は一旦会議室を出て、倉庫に向かった。


『あの事』を書いてある日記を回収して、すぐさま元いた場所に戻る。


「お待たせしました。じゃあ始めましょうか」


僕は日記を持ってきて会議室の椅子に腰かけた。


「まずは僕が何故チートを使えるのか。

それを教えましょうか」


「ああ。 じっくり聞こう」


アカギ君も向かい側の席に座る。


「……少し長い夜になりそうですね」


そう言いながら、僕は日記を開いた。




(分かりやすくする為、ここからソウタの日記を丸々書きます)



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ここに書いてある物はかつて、僕が平穏に図書館で暮らしている少し前の事。


僕はこの物語をこれまでも、これからも忘れる事は無いだろう。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


これは遠い昔の事……大体16〜8年くらい前の事か。


とある極秘の研究所にて僕はとある研究者によって造られた。


造った人の名前なんて知らない。出来ることなら知りたくもない。


生まれて来る前に遺伝子組み替えや意図的突然変位を繰り返して自分の思い通りにしたいマッドサイエンティストの名前なんてね。


自分の欲望の為に意図的に『人に似ているモノ』を作り出し、仮初めの命を吹き込んでいたそうだ。


僕はそいつに脳を無理矢理弄られてチートを身につけたらしい。


だからといって僕は『人に似ているモノ』ではなく、普通の人間だ。


それについては後で。


兎に角、僕は物心ついた時から『願った事を必ず実現する』チートを使う様仕向けられ、僕はそれに従う他なかった。


脳に直接電気命令を出して擬似的に想像される。

酷い事をする人もいるもんだね。


それのせいもあってか、僕は自分で考える事をしないで育った。


それどころか、コミュニケーションも取った事がないから喋れないし、考える事は出来ない。


理屈はどうなっているのか僕には知る由もなかったが、彼奴らは僕を『人間』としてではなく『道具』としてか扱っていないという事はわかった。


そんな非人道な仕打ちを受けたもんで自分には本当の親なんてわかるはずもない。


育ててくれる人も居なかった。


そして当たり前かもしれないが、僕は世間一般から隔離されていた。


一日中実験に使われる事もしばしば。


自我はなかったから外へ出たいと思った事もなかったかな。



そんな僕が普通の人の生活に憧れたのはとある同じ境遇の人だった。


「やあ。 君も実験台の1人なんだね」


僕にそっくりの『人に似ているモノ』が声を掛けて来たことだった。






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