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バカしかいない異世界で最強軍師になってみた  作者: 鉄道の人
チートは便利だけどたまに毒
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ソウタの想像と一方その頃

ソウタの想像編完結します。

「少し待っててくださいね。直ぐに引きずり落とすので」


「チートか? チート使うのか?」


俺はどうやってソウタが奴を引きずり落とすのか気になった。


本人は使いたくないチート使用して瞬殺するのか、はたまた俺が知らないソウタのスキルのお披露目となるのか。


初めはソウタの動きを観ながら考えていたのだが、途中からそんな事を考える事は出来なくなった。


ソウタが後ろに発生させた闇の渦の様な物から鎖が飛び出して魔物の動きを封じたかと思えば、瘴気の霧が発生したり、それから急に半径17㎝くらいはあるレーザーを打ち込んだり、自分の腕から光の大剣が現れたり。


「凄い……どうなってんだよ……」


俺はその一撃一撃ごとに魅了された。


しかし、本当に驚くのはここから。


ソウタが何か呟いて、詠唱が終わった途端に、奴が苦しみ出した。


俺も何が起こっているのか分からなかった。


「後で何のスキル使ったか聞いてみるか……。 それにしてもソウタ強すぎないか? 主人公の俺より強いよね?」


『安心しろ。そんな事ない。』


そう何処からか聞こえた気がするけど、多分気のせいだろう。


この時点で多分オーバーキルしていると思うが、まだソウタは攻撃の手を緩めなかった。


次は魔法によって燃え掛かった流れ星が落ちてきた。 而もかなりのスピードで突っ込んできた。


もう寧ろ奴はオーバーキルどころかリンチにされている様に感じる。



因みにリンチとは法的手続きを経ないで暴力的制裁を加えること。私刑とも言われる。



そしてソウタは宣言通りに魔物を引きずり落としてきた。 流石ソウタだ。


そしてソウタがこっちに来ないという事には……


「トドメを刺していいんだな⁉︎」


恐らくトドメくらいは友人に譲るという精神だろう。


俺はもう落下ダメージでHPを削り切って消滅しそうだけども、敢えて迎撃する事を決めた。


「もう右手で武器を扱うのも慣れたな……それじゃ、行くぞ!」


俺はもう一度奴の身体に『アカギスペシャル』を放った。



『落雷』


『悪夢襲来』


『幻影』


『集束落雷』


『雷の弾丸』


『龍殺しの舞』


『雷鳴一閃』



……いや絶対やり過ぎだったなこれ。


なんということでしょう。


あれほど俺たちを畏怖されたボスが。


見るも無残な黒焦げた炭の塊になりました。



そして暫くして、10分程前まで魔物だった亡骸は突如光の粒となって消えていった。


「あ……消えた……」


成仏出来てますように。


俺は『輪廻転生』が出来ている事を確認した。


「化けて襲って来るなよー」



そして少し間を開けてソウタが地面に着地した。


「取り敢えずおめでとうございます。感動してるとこ悪いけど先を急ぎましょう。時間がありません」


すぐさま俺に言い放った。


「ん? どうしてだ? ボスは倒したぜ」


「それが原因なんです。 この迷宮の消滅条件は『ボスの撃退』ですから。急いで宝物とかを回収しないと強制的に元の世界に戻ります」


ソウタから迷宮の仕組みについて解説した。


「まじか。早く言ってくれ」


「兎に角急ぎましょう。この先へ……」


ソウタが指を指したのは来た側とは反対側の壁。

只の壁かと思ったらその壁が真っ二つになった。


「懺悔や反省は後でも出来ます。今は!」


「ボスの撃破が解放条件か……どうやってそんな事を出来るのだろ……」


俺はそんな疑問を感じながら開いた扉の先を行く。


AGIには自信があるんだ。大丈夫。




暫く歩いていると、後ろ側の道が既に消えかけていた。


「消えているだと……⁉︎」


あれに呑まれたら強制送還だ。


そして俺達は通路の終点にある宝箱が4箱づつ置いてあった。


ここも消えるまでそう余裕はなさそうだ。



「取り敢えずインベントリに詰め込んでください!早く!」


いつにも増してソウタの声が切迫詰まっている。


ひょっとして奴の闘いよりヤバいと思っているのではないか。


俺は左側の2箱、ソウタはもう片方を回収した。


「よし! 終わった! これで……」


言い終わるまでに俺の身体は分解された。


(相変わらず転送中の感覚は慣れないな……)



暫くの間我慢していたら、俺はいつの間にか元の世界の図書館の広間にいた。


「やった! 帰って来れた!」


「五月蝿いですよ。 もう真夜中なのですから静かにしてください」


こうして、俺の電脳迷宮探索は終わった。


ソウタの想像編完結しました。


二章はもう少し続きますが話の節目と考えて貰えれば。

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