ソウタの想像と負傷
遅くなりました。すみません。
後方から迫り来る一本の矢。
俺はその事に全く気がついていなかった。
一体どうなるか。
(語り部の俺が死んでないっていうメタは無しで頼む)
話を戻すぞ。
どうなったかと言うと……
「最近ツイてるな。宝箱といい、新スキルといい。もうすぐ皺寄せが来るかもな……こんな風にっ……づづゔ! あ ゛あ゛づ!!!」
勢いよく手を後ろに引いた左手の甲に矢が突き刺さる。
最悪の展開はない避けられたものの、その代償は大きかった。
つまらない? 悪かったね。
でもこれ結構痛いんだぜ……
予想外の衝撃で一瞬何が起こったか分からなかったが、自分の左手の惨状を見て自分の身に起こった事を理解した。
「あ゛あ゛あ゛あ゛づゔっ」
左手に矢が。ひとまず俺は事実を認めたが、痛みは変わらない。
俺は暗闇の中、無様にも喘ぐ様な声ばかり出してしまった。
その声を聞き、辺りに雑魚が湧いていたが、慣れない右手て『幻影』を使って殺した。
少しして、痛みも少し引いてきた。
するとどこからともなく声が聞こえてくる。
「大丈夫ですか? アカギさん!」
ソウタからだ。
「ああ。なんとか。利き手が使えない事以外は特に問題ない」
左手の手首から先が動かない。
利き手が左手の俺にとってこれはかなり痛い。
「それは……ご愁傷様……応急処置キット送るよ」
勝手に死なせんなよ。
「俺は死んでないっての。あと見てたのならもっと早く伝えれなかったのか?」
矢の気配に全く気付かない俺も俺なんだけどさ。
「ごめんごめん。こっちからもよく見えなくてさ」
ソウタが愛想笑いをする。
まじかよ。
俺は届いた応急処置キットで傷を処置
「お前の『想像』でもなんとかならないか?」
「悪いけど駄目だ。あんまりこの世界の法則とか諸々ぶっ壊すのはあまりしたくないんでね」
やんわりと却下された。
「はいはい。分かりましたよ〜」
仕方ない。届いた応急処置キットで我慢するか。
刃物が体に刺さった時は無理に引っこ抜いてはいけない。出欠多量で死ぬ。
まず、気付薬で気をしっかり持たせる様にして、
刺さった方向に気を使いながら他の血管に当たらないで
矢を慎重に抜く。
想像を超える痛みが襲う。
気付け薬が無いと失神してしまいそうだ。
そして、患部を消毒し、血止め薬を塗る。
その上にガーゼで患部をぐるぐる巻きにして止血する。
そして大きめの布で直接圧迫止血もする。
患部に血液が流れこまない様にするためである。
*良い子は真似しないでね(笑)
(そもそも手の甲に矢が刺さったなんてこと無いと思うが)
慣れない右手で止血完了。
「あー、ちゃんと出来て良かった。 でも不安だな」
片手(しかも利き手)が塞がれているからボス戦での苦戦は必至だろう。
開幕から酷い目にばかりあっている様な気がする。




