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バカしかいない異世界で最強軍師になってみた  作者: 鉄道の人
チートは便利だけどたまに毒
30/70

ソウタの想像と『幻影』

「『幻影』!」


俺の声が電脳迷宮にこだまする。


手に入れたスキルを練習しているが、あまり上手くいかなかった。


「あつ……また外した……」


案外難しい操作に戸惑い、狙いが定まらない。


例えると、今まで一度も使ったことの無い筋肉を動かしている感じだ。


オールレンジ攻撃が難しい理由は、なんと言ってもその複雑過ぎる操作の仕方。


まるで自分の腕が4本くらい追加される様な感覚がする。


しかも、俺は針に糸を通すことが出来ないほどの不器用だ。初めてのことは説明を見ないと絶対出来ない。(逆に教わったら絶対に出来るのだが)


こんな高度なテクニック、初見で出来るはずがない。


「これは……相当練習が必要だな……」


俺は渋々『幻影』を解除し、来た道を引き返す。


道中何体かモンスターに出逢ったが、いずれも『幻影』の練習台にされて頂いた。


「すまないね。これも僕が生きる為に仕方のない事なんだよ」


だが、いかんせんスキルの上達には及ばない。


相変わらずコツが掴めないまま分岐点に戻ってきた。


「これは最初にここに来た道で、えーと……次はこっちだ!」


次に俺は入口に背にして真ん中の道へ進むことにした。


薄暗い一本道を歩いていると、また行き止まりであった。


目の前の壁には何か引きずっていた跡がある。


そして、僅かだが壁と床の間に僅かだが隙間があった。


「この付近には何か……お!」


俺はここの仕掛けに気づいた。


「あんな所にスイッチが……『幻影』!」


ダメで元々だが剣を飛ばした。


遠距離物理攻撃はこれしかなかった。


そして不器用ながらもその剣はスイッチにヒット。


「お! 当たった!」


俺は一度もうまく言った事がないので珍しく喜んだ。


そして、スイッチが入る事によって仕掛けが発動した。


目の前にあった壁がスライドして先の通路に進める様になった。


「よし……こんな感じか!」


やり方が分かったら後は簡単。


「『幻影』! もう一回……こんな感じで!」


今度は全弾ちゃんと狙った所に命中した。


「これなら……実際でも使えるな」


これで安心して先に進める様になった。


そして直ぐにモンスターと対峙した。


生物はスイッチとかと違い、動くのでしっかりと標準を定めないと剣は当たらない。


しかし、調子が良い今の俺にとっては造作もなかった。


「『幻影』!」


先程の下手くそな物とは違い、あっという間にモンスターを屠った。


全弾命中とはいかなかったものの、3発当たった。


「後は慣れだな。繰り返し練習すればなんとかなるか」


とりあえず先に進む事にした。


少し浮かれていたのか、周囲に疎くなっていた。


自分がトラップの起動感圧板を踏んでいたとも知らずに。


即座に後方から矢が飛んでくる。


この事にまだ俺は気づいてない。


さて、どうなるでしょうか?


To be continued……











終わり方を少し変えました。

やってみたかっただけなんです。

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