ソウタの想像と新スキル
視点がアカギに戻っています。念の為。
「なんでこんな事に巻き込まれるんだ俺……」
あ、そうか。主人公だからか。
なんて1人乗り突っ込みを入れ、足を進める。
「暗殺!」
俺は持前のAGIも磨きをかけている。
もう並大抵のモンスターであったら追いつかないのではないか。
そして後ろに回り込んで首を掻っ切る。
「急に呼び出された瞬間に殺して悪いが、こっちも命懸けなんだ。供養はしてやるから」
また見つけた。殺そう。
叩っ斬れ。切りまくれ。
肉塊がある。切れ。さっさと切れ。
切る。
切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る切る。
切った。
出逢ったモンスターは即殺すの繰り返し。
そろそろ精神がどうにかなりそうだ。
「オリジナルスキル習得『殺気』」
「オリジナルスキル習得「畏怖すべき帝王』」
そのシステムインフォで俺は我に返った。
「絶対やばい事しちゃったなぁ……。 今のでサイコパス認定されるだろうな……」
既に説明しておいたと思うが、念の為皆に説明しよう。
この世界は、俗に言う『異世界』と『VRMMO』を足して半分で割った感じの世界。
よく言えばいいとこ取り。
悪く言えばご都合主義テンプレ。
こうなった理由は、ソウタのような能力を持っていたある転生者が、「この世界にVRMMO要素ぶち込んでやろうぜ」的な事を考えてできた結果だそうだ。
図書館って本当に色々な知識がだろう?
話を戻そう。
話が脱線するのは悪い癖だ。何とかして直さないと思うのだが、結構難しい。
「えーと、『殺気』……使用者の半径……日本換算で考えると……25mの相手(敵味方問わず)のINTを15%低下する……習得条件は『総殺害数1000以上及びINT500以上』」
INT低下デバフか……使い所難しそうだな……
そしてもう一つ。
「『畏怖すべき帝王』。対象者一名を『恐怖』状態にする……。 一日十回の制限あるのかよ……。それで『恐怖』とは……『INT10%低下、命中率25%低下、回避率30%上昇』か。強いのか?」
なんとも言えないスキルを手に入れ、俺は再び歩き出す。
暫くして、モンスターの群れを見つけた。
こちらには気付いていない様だ。
「一回試してみるか。『畏怖すべき帝王』」
スキル発動。
モンスターが『恐怖』になるのかは問題だが(寧ろそれ含めてのテスト)物は試しだ。
結果、動きがあったのは約30秒後。
次第に波動を受けたのか、モンスター達は何かに怯える様に騒ぎ出した。
ある者は、物陰に隠れてガタガタしている。
またある者は、恐怖を紛らわそうとしているのか走り回る。
またある者は、疑心暗鬼になって同士討ちを始めるまでに至る。
「やばい……舐めてた……これほどのものとは……」
諦観していた俺は、衝撃でしかなかった。
『恐怖』。以外と今後も役に立ちそうだな。
先程の発言を撤回し、また進む。
果たして終わりはあるのか。
アカギはサイコパス予備軍でもあります。何故そうなったかはおいおい書きます。




