ソウタと電脳世界
タイトル詐欺?
気にしませんそんなこと。
「頭と体同時に鍛える? そんなこと出来るのか?」
此処は街の図書館兼俺とソウタの家。
『魔獣』討伐で疲れている俺に、『頭と体がすぐ強くなる方法』なる如何にも怪しいキャッチのらしい物をソウタから提案された。
「うん。僕の生まれ持った才能?かなんかで『願ったことは絶対に叶う』とか言うチートみたいな何かを手に入れたんだ」
「へ〜。そんなことが……待ってお前さらっとチートって言った?」
チートか。なんかチャチなラノベの主人公にありそうな展開だなおい。
「うん。れっきとしたチートさ。それこそ無双系の物語にありそうでしょう?」
『有言実行』ってここから来ているのか。
「んで? それを使ってどうするんだ?」
「まぁ……いちいち説明するのも面倒だし? 体で慣れてね」
そう言うと、ソウタは詠唱を始める。
直後、俺の足元に転移用の魔方陣が浮かび上がる。
「存分に楽しんでね」
俺の体はまた何処かに飛ばされた。
魔方陣の周りは靄がかかって見えない。
まだ手を出さない方がいいだろう。
暫く経つと、靄が晴れ白い壁が永遠と続く空間に飛ばされた。
「聞こえる?」
ソウタの声だ。何処から聞こえてくるのだろうか。
「ああ」
辺りを見回すが、何もない。
そのほうこうにはダレモイナイ。
「簡単に説明するよ。この世界は、
1.無限に敵が湧き続ける。
2.敵には、それぞれ一体づつに問題を持つ。
3.問題を解かないと、敵に攻撃出来ない。
4.不正解の場合、その敵から攻撃を受ける。
5.HPが0になるまで続く。
6.回復を含めた全スキルの使用禁止。
以上。頑張って」
スキル使用禁止? ふざけんなよ?
その時、最初の敵が湧いた。
問題「25+76」
「そんな感じの問題かよ? しかも暗算? 101! ほいっと」
こんなのが永遠と続くのかよ……
次々と敵が湧きだす。
「548×64」
「−54−154」
「85.654−52.7」
「35702! −208! 33.002!」
今のところ簡単に進めてるが……
また湧きだす。
「7X−42−24X+23」
「54−7X=93」
「48.54×3.141592」
「だんだん難しくなって行ってるし……
−29X−19! 7分の19X! 45.398408!」
このくらいなら……なんとか暗算でも……。
え? 常人にはそんなの無理?
知らないよそんなの。
まだまだ出てくる。
こちらの事情なんて知ったこっちゃ無いと、そう考えてそう。
「5437618+84273845×5423」
「5498127812842の素因数分解」
「84249の二乗+54213」
「526(42X+158)=541y
X=524y+7486」
更に難しい問題が出てくる。
「やばいな……よく考えないと……難しいか?」
幸い、時間制限はないようだ。
じっくり暗算しよう。




