16部隊と報告
俺ら16部隊は城へと戻った。
山賊を討伐したら特に言うことは無かった。道中特に……って感じだ。
とりあえずクレイさんに報告に行こうとアカリさんに言われた為、まずは兵士長室に向かうことにした。
「お疲れ様だ。まさかそれ程の物だったとはね」
今回起きたことをクレイに伝えた。
「ああ。かなり危なかったかもな」
『危なかった』どころではない。アカリさんがいなかったら死んでたぞ俺。
ちょっと初任務には強すぎる相手だろ。
言いたいことは沢山あるが、必死に堪える。
「そうかそうか。 でも君とアカリ隊長の実力を試すいい機会だっただろう?」
確かにそうなんだけどなぁ……
うーん、この人憎めない性格してるな。
「どうだ? アカギ君は。しっかりやれそうか?」
次はアカリさんに問う。
「ええと……VITはそこまで高くないのですが、STRとAGIの高さでカバーしてる感じですね……。でも1番高いのはINTの様です……。『暗殺』や『奇襲』か『一撃離脱』などが得意と思われます。それに戦略なども上手く、「魔獣」にトドメを刺したのは彼です……」
俺の特徴が簡潔にまとめられて話された。
しかも全部。
それにしようと思った戦い方までバレてんじゃん
何故こんなことわかるんだよ……。 怖い!
「成る程。やはり僕が見込んだ男だ。久々にい人財を手に入れることができた。僕はついてるね!」
クレイは高らかに笑っている。
あ……なんか気に入られた。
「今回の件は以上です。今日はこれにて……」
いつもと雰囲気が違うな……
あ、もうこんだけでいいのか。
「ああ。今日は解散でいいよ。 進級とかはこっちで全部済ませておくよ」
クレイさんもなんやかんやで優しい……。 もうずっとこの世界にいていいな。
あっちより全然マシじゃないか。
「ではこれにて」
俺はアカリさんと一緒に兵士長室を後にした。
「隊長さん、なんで俺のステータスとか分かっているんだ? 貴女に教えてなかったと思うんだが?」
部屋を出てすぐ、アカリさんに聞いてみた。
「いえ……あの……私のオリジナルスキルの『観察眼』で……1時間の共闘をしたら、その味方のステータスが
観れる仕組みになっているんです……。秘密だったらすみません……」
『観察眼』ねぇ…… なんだよそのスキル。
凄過ぎんだろ!
「あ……今日はもう帰ってもいいですよ……私は……荷物があるので……」
「分かった。ありがとう。また明日」
アカリさんは早々に歩き出した。
俺は……さっさと帰るとするか。
俺は街へ向かって歩き出した。




