16部隊と首なし「魔獣」
「してやられたね〜。 まさか首チョンパされても生きてるなんて」
アカリさんの『クリアランス』の魔方陣の中で情け無いように呟いた。
「えーと……「魔獣」の類のモンスターは身体の何処かにある『核』を壊さないと永久に動き続けるです……すみません……教えてなくて……」
力のない声で答える。
「う〜ん、こういうのは出来るだけ早く教えてくれませんですか? そうしてたら首斬りつけなかったのに……」
かなり痛かった。
「分かりました……気をつけます……」
アカリさんも相当こたえているだろう。
俺の初任務で瀕死の重傷(しかしすぐ回復)を負わせたのだから。
「よし! 全回復できました!」
アカリさんはこくりとうなづき、魔方陣を解いた。
因みに、『クリアランス』で回復中は魔方陣の中の人間は外からの干渉を受け付けない。(ただし、空気、地面を除く)
現に「魔獣」の攻撃を何度か塞いでいる。
だからかなりのSPを必要とする筈。
それを二回も使えるなんで……何者だよ……。
そんな事を考えながら、俺はさっきの陣形に戻す。
不意を取られなければダメージを受ける心配は無い。
一方、魔獣の方はと、俺は「魔獣」の動く胴体を観察してみる。
「ふむふむ……目はなさそうだが俺の居場所は分かっているのか……。嗅覚か聴覚か……はたまた温度器官か……。 調べ甲斐がありそうだ!」
そうだ、この状態で雷打つとどうなるのだろう。
俺はふと気になった。
気になったからには早速やってみよう。
「『落雷』」
雷が「魔獣」に直撃。
これで普通の生物なら心不全で死ぬ筈だ。
しかしながら、麻痺はしたものの、即死には至らなかった。
「心臓狙ったんだが……失敗か……? なら!アカリさん!良いですか?」
今「魔獣」は麻痺で動けない。
「分かりました!「コスモバスター」!」
「また新しいスキルかよ。本当にどうなってんだ。」
彼女の手に魔力の剣が現れる。
無論、「魔獣」にはなす術はない。
ドゴォォォーン!
その剣は「魔獣」を突き刺し、内部で爆破した。
その爆煙はさながら宇宙の様であった。
「さーて? これでどうなる?」
この展開に既視感を思い出した読者の皆様へ。
大正解!!
まだ終わりませんでした!!
まだまだ続きますよ〜
どうやら「魔獣」の装甲が復活して猛威を防いだ様だ。
まるで人間の如き戦略。
脳が無いはずなのにどうやって。
『ふぅ。 障壁が無かったら危なかったな。』
そんな感じの会話が脳裏をよぎる。
「まだ続くのか……いい加減諦めたらどうだ?」
まぁ、通じるとは思ってないけど。
〈新出スキル紹介〉
オリジナルスキル『コスモバスター』
魔力の剣を創り、相手に突き刺して爆発される。
一日5回制限。
取得条件:「爆発耐性Ⅳ」取得
及び、STA900以上




