16部隊と総攻撃
はっきり言おう。
俺は今かなりのピンチである。
今の状態を簡単に説明しよう。
目の前には「魔獣」第二形態。
俺以外の味方はアカリさんのみ。
それ以外は敗走(逃走?)した。
「畜生。 作戦が根本から潰れた。どうしよう」
こんな世界では無かったら今頃「魔獣」圧倒してるだろうな……。
ならば、俺の役目は1つ。
アカリさんをひたすら守って新技に賭けるかアカリさんの攻撃を待つか。
本来ならとっとと首をはねて終わらせたいところだが、仮に攻撃をしたところであの硬い装甲があるからなぁ……
そう考えていた矢先、「魔獣」の攻撃がくる。
しかし、技はもう見切れた。
「今だ!『霧隠れ』!『跳躍』!」
俺は「魔獣」の不意をつき、首元に迫る。
ーー貰った!
剣を縦持ちに切り替えて「魔獣」の首を落と…………せなかった。
「こいつ、装甲硬すぎだろ……。」
ダメージは入っただろうが、切り落とすには至らなかった。
「オリジナルスキル習得『暗殺』」
物騒だな。だが俺にはもってこいのスキルだ!
「下がって!」
アカリさんがスキルを使うようだ。
俺は『高速転移』で木陰に隠れる。
「行きます!『覇炎斬』っ! いっけぇぇ!」
彼女はそう叫ぶと、脇目も振らず「魔獣」に切りかかる。
そして。
切っ尖から魔炎が飛び出して、「魔獣」を襲う。
そしてその炎は周りの木々も焼き尽くし天へと消える。
それを影から見ていた俺は、
「やっぱりあの人に逆らったら命はないな」
と苦笑いしながら言った。
「そして。 気になる「魔獣」の方はと言うと……」
グァァァァアッ。
まだ生きてたか。
いや……よく見ると……
「アカギさん…… 今がチャンスです!」
アカリさんは動いてない。
多分さっきの反動だろう。
「魔獣」の硬かった装甲が剥がれ落ちた。
これはチャンス。
「よーし。これなら……『加速』!」
こーやって左に注意を引き付けて……
「今だ!『高速転移』!『霧隠れ』!」
フェイントの効果は絶大で、「魔獣」はまだ俺が左側にいると錯覚している。
「オリジナルスキル習得『悪夢襲来』」
あ……スキルの確認は後でで。
「隙だらけだぜ……坊や……なんちゃって〜 そんじゃ『暗殺』ウゥゥ!!」
この技、気に入った。
俺の刃は「魔獣」の首を……確かに切り取った!
「手応え……アリ!」
俺はやっと「魔獣」の首をはねた。
「魔獣」の鮮血を避けながら「魔獣」の首を手に掲げた。
「やった!」
アカリさんの顔が明るくなる。
俺たちは勝利を確信した。
しかし、戦いはまだ終わっていなかった。
頭とさよならした胴体が俺に向かって攻撃を再開し始めたのだ。
空中に投げ出された俺の体はろくに防御姿勢をとれず、モロに食らってしまった。
「がっ……」
生憎、俺はVITが壊滅的。
一撃でHPの3分の4は持ってかれた。
「ク……『クリアランス』!……」
何が起こっているか分からずも、アカリは俺の回復をした。
「あいつ……なんで首ないのに動いてんだよ!」
激闘はまだ続く。
〈新出スキル紹介〉
オリジナルスキル『覇炎斬』
炎を纏った剣で攻撃する。
使用したら1分(地球感覚で)動けない。
オリジナルスキル『暗殺』
75%の確率で確殺効果(一部例外)
『悪夢襲来』のスキル紹介は後ほど。




