戦いの前に
少し間が空いてしまいすみませんでした。
あと前話を間違って短く投稿してしまったので、修正してありますので、そちらも良かったらご確認おねがします。
一週間後のユリスとの戦いのため、魔物退治の任務をこなしながらあいた時間で訓練をしていた。
先日戦ったシオンと、イーガルとリーザが皇都にいたため、俺の訓練の手伝いを申し出てくれた。
シオンと戦うのもかなりの訓練になったが、イーガルとリーザは更に強かった。
イーガルを上回るというユリスの実力を見るのがより楽しみになってきたな。
「ユリス様と先代以外に勝てない相手がこの世にいるとは思いませんでしたよ」
イーガルは膝をつきながら言う。
「私もこんな人がいるなんて驚いたよ」
六神将唯一の女性のリーザもイーガルに同意する。
「俺は師匠にかなり鍛えられたからな。二人の強さもかなり驚きだ。かつての仲間達でも勝てないかもしれないな」
そう言って俺は王の盾のメンバーを思い出す。
隣を見てみると、モルとシオンが模擬戦をしていた。
良い勝負をしていたがシオンが勝ったようだ。
「モルもかなり強いな。ロイドはさらに強いし精進せねばな」
「シオンも流石ッスね。オイラもだいぶ強くなったと思ってたッスけど強い人はたくさんいるんッスね」
二人は握手を交わす。二人とも訓練次第でまだまだ伸びると思う。
リーザに回復してもらい、立ち上がったイーガルに話しかけられた。
「ロイド殿。また都合の良いときにはまた稽古をつけてもらえますかな?これほどの戦いは経験出来るものではありませんので」
「もちろんいいぞ。俺にとっても良い刺激になるよ」
ここ数日で感覚がかなり戻ってきた。
本気で戦うのは久しぶりだ。明日の戦いで、ヒリヒリする思いを味わいたいものだ。
◇
ユリス視点
◇
私はロイド君との戦いを明日に控え、私室でジルバと話をしていた。
「ユリス様、明日の決闘の準備は滞りなく済んでおります。民も喜びますよ」
ジルバはニコニコしながら言う。あれから一週間ずっと機嫌が良いが、理由は分かっている。
「ほんとにやってくれたわね。ジルバ。これで私が負ければあなたの希望通りなのでしょうけど……。どうなるかは戦ってみないと分からないわよ。始まったら手加減なんて出来ないし」
「ユリス様の性質は知ってますので。それでもユリス様が勝てると言い切れない相手が現れたこと自体、私にとっては喜ばしいことなのですよ」
たしかに、私が負けるかもしれないと思えたのは父以外ではロイド君が初めてだ。
それにロイド君は見た目も性格も悪くないと思う。
だからこそ、戦いたくもあり、戦いたくはない気持ちが入り乱れてしまう。
「まあそれもそうよね。第一席のイーガルでも、魔王決定戦の時に少しも負けると思わなかったもの」
「はい、それだけあなたの力はこの国で頭一つ抜けています。だからこそ私の父にあの言葉を言われたときには絶望しました」
ジルバは私の宰相になったときにした、父親との約束を律儀に守り続けている。
「それは申し訳ないと思ってるわよ。でも色んなルールがあって、魔王が守らないわけにもいかないでしょ?」
「それはそうなんですけどね。それと、ユリス様は今回ロイド様に勝ちたいのですか?」
ジルバは真剣な顔をして言う。
正直に言うのは恥ずかしいがちゃんと答えよう。
「もしもロイド君に負けたら良いなと思ってるわよ……」
するとジルバは真剣な表情からにやけ顔に変わった。
「やっぱりですか。そうじゃないかと思ってましたよ。彼は中々に良い男ですからね」
「茶化さないでよ。いずれにしても、彼が本気の私に勝てなければ何も変わらないわ」
「彼なら、ユリス様にも勝ってしまうのではと思ってしまいますけどね。全て明日になれば分かること。私は大人しく事の行方を見守るとしましょう」
そう言ってジルバは笑顔のまま部屋を出る。
明日になれば分かる。
たしかに明日になれば答えは出る。
私の長年の夢が叶うかは、明日の結果にかかっている。
もう少しで一区切り。
戦闘描写難しいけど頑張ります。




