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4.強迫性障害 タイプ

4.強迫性障害 タイプ


強迫性障害と言っても、不潔恐怖や確認行為、加害恐怖等と多様だ。

私の場合は不潔恐怖で、日常生活に支障をきたすほど洗浄行為に明け暮れ疲弊するタイプだ。

潔癖症とは違うところが理解しにくいところだろう。


強迫性障害には自己完結型と巻き込み型の2種類がある。

自己完結型は、強迫観念から逃れるために脅迫行為(儀式)を繰り返す。

巻き込み型は、周囲の人間にも手を洗う等の行為を強要する。

私の勝手な想像だが、世間では強迫性障害に対して非定的な意見を持つ人が多いと思うし、理解しようともされないことが多いと思う。

そんな状況で、強迫行為の巻き込みに手を貸す人はそれほど多くない気がする。

家族全員に手を洗ってくれ、シャワーを浴びてくれ、着替えてくれと頼んで果たしてそれが受け入れられるのだろうか。

どこまでを巻き込みというのかが難しい処ではあるけど。


私はおそらく自己完結型だと思う。


自分の聖域を定めて、シャワーを浴び(儀式)て聖域とそうでない場所を行き来するのだ。

私の場合は聖域以外の場所にも段階が存在して、自分の汚れ具合と儀式によって複数のレベルを行き来する。

誰かにアドバイスされてそうなるわけではない。

なんとか日常生活をおくるために、自然とその方法に行きつくのだ。

それができない人は一歩も動けなくなるからなのだろう。

自己完結型か巻き込み型か、どちらが良いという事はないと思う。

工夫して社会生活をおくる事ができているという面では、聖域をつくり、儀式を行うことで何とか社会生活を維持できる自己完結型がまだ幾分ましに見えるかもしれない。

しかし、実はそうとも言えないのだ。

儀式を繰り返すことは心身ともに非常に大きな負担がかかる。

それに、繰り返すほどそれは悪化していく。


今現在私は一人暮らしをしているのだが、一人暮らししていなかった頃に家族に対して頼んでいたことがある。

「自分の部屋には入らないでくれ」と「私の物には触らないでくれ」だ。


実家にいた頃は自分の部屋を聖域にしていた。


それでも、それすら守られなかったりするのだから、よくパニックになった。

パニックになっても頭は良く働いていて、納得できる儀式の手順を綿密に考えるのだ。

そして、ややこしい、面倒くさい、おまけに物凄く疲れるその儀式を忠実にこなす。

こなさなくてはならない。

もしそれを、怠ると何もできなくなるからだ。

儀式を先延ばしすることはできる。

ただ、先延ばしにしている間は、石の様に固まってその場から動けなくなるだけだ。

そういう緊急事態は神経が極度に敏感になっている。

儀式は日頃から行っているのだから慣れたもので決められた手順をこなせば許される。

しかし、緊急事態に限ってはそうもいかないのだ。

敏感になっているせいで、考え抜いた手順を何度も繰り返したりしなければならなくなる。

例えば、「シャワーを浴びて浴室から出る時に、体から落ちた水滴が跳ね返って膝にあたった気がした」「浴室から出る際に肘が扉にかすった気がした」もうそれだけで、「気がした」だけで、頭から洗い直しだ。

例え、何度も浴室から出たり入ったりして当たるわけがないと確認したとしてもだ。

そのせいで、何時間もシャワーを浴び続ける羽目になったりする。


そういった儀式は、どんなに自分が疲れ切ってしまっていたって、誰にも変わって貰うことができない。

面倒くさくて厄介で、物凄く疲れるその儀式は最初から最後まで全て自分でこなさなくてはならないし、それをしなければ日常生活に戻ることができない。

それをしないと次の日、仕事に行くとか学校に行くとかできない。

それに、その手順を考えることも自分以外には不可能だ。


儀式は緊急事態にのみに行うわけではない。

一日中寝て過ごすとかでなければ、不潔恐怖の場合、毎日複数回行うのが普通だと思う。

朝起きたら儀式、それから、どんなに疲れて帰ってこようが、まずは儀式。

一日は儀式に始まり儀式に終わる。

当然それには数時間を要する。


私にとって、強迫性障害の不潔恐怖にとって「一般的な社会生活をおくる」というただそれだけの事ですら、非常に困難なのだ。


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