表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1974年  作者: yoten
34/40

(初稿版)第六章・第九節:SANTA CLAUS

【極秘資料:OIA内部映像 “OPERATION SANTA CLAUS” 再現フィルムより抜粋】


> ナレーション音声(女性・冷静)

「1972年、アポロ17号の帰還をもって、公式には“有人月面探査計画”は終了したとされる。

だが、その裏でOIAは、“国家的熱狂の終焉”を管理する計画を秘密裏に発動していた」




> 映像:スタジオ・ゼロ。月面セットの脇に立つアクター。宇宙服を着ているが、ヘルメットの中であくびをしている。


「作戦名は《SANTA CLAUSサンタクロース》。

コードの由来は、“子どもたちに夢を与える存在”からであるとされるが、

実際には、**“子どもたちに現実を教える最終段階”**という意味合いが強かった」




> 映像:ヒューストン・ミッションコントロール。

映像スタッフと軍関係者が無線通信の訓練をしている


「作戦の概要は、スタジオ・ゼロで収録された偽の“遭遇劇”を、NASAの現地職員に“誤送信”させるというものだった。

その結果、NASA職員自身が“宇宙でUFOと遭遇した”と信じるよう誘導する」




> 「台本には、以下のセリフがあった」


【脚本:サンタクロース作戦・第4演出ライン】


> “この影は……何だ?”

“いや、ヒューストン、こっちには“サンタクロース”がいる”

“繰り返す。サンタクロースを確認。私たちは一人じゃなかった”






> 映像:NASAのフライトログに“Santa Claus confirmed”の記録が残る。


「この演出は、結果としてNASA内部で“宇宙人接触の記録がある”という都市伝説を形成させ、

世論は**“科学的宇宙開発”から、“スピリチュアルな宇宙幻想”へとスライド**していった」




> 「OIAの目的は、“予算を締める”ことではない。

**“宇宙を信じる者に、別の物語を与えること”**だった。

科学の終わりには、常に神話が配置される。

それが、この国の設計思想だ」





---


a.n.hは、OIA記録資料の片隅で、その“台本のコピー”を見つける。

そこには手書きで赤く書き加えられた一文があった。


> “あまりに信じる者は、夢で沈めよ”




クレアが言う。


> 「アポロは月に立った。

でも、あの一歩は、人類の理性じゃなくて、熱狂の果てだった。

サンタクロースで終わったのは、ロケットの物語じゃなくて、信仰の物語よ」




a.n.hは、モニターに映る月面映像を見ながら呟く。


> 「なら、俺たちは今、何の下に立ってる?

宇宙か、演出か、神話か…」




そして、次に見る資料は“1973年UFO目撃急増”と、“NASA関係者の退職・沈黙”を記録したものである。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ